第90話、魔法少女になったとたん、『すでに願いが叶っている』異世界に転生して⁉

 ──現代日本の推定三千万人の、異世界転生希望の、ヒキオタニートのお兄ちゃん&お姉ちゃん、こんにちは☆


 実は『ツンデレ気味の妹(しかも幼女)』という、あざといキャラ付けでお馴染みの、『転生法』だよ!



 ……ええと、のっけから少々申しにくいのですが、今回は主に、前回第89話の『補足説明』をするつもりでおります。


 まあ、あれだけでも基本的なことについてはご理解いただけると思うし、あまりごちゃごちゃと説明を加えると、却ってわかりにくくなる怖れもありますが、少々言葉が足りなかったところがございますので、極簡単に補っておこうかと存じます。



 ──とはいえ、実はこれこそは、『異世界転生』はもちろん、『魔法少女(作品)』の根幹に関わる話ですし、何とこの理論に基づけば、かの『瞬間移動』さえも物理法則に反することなく実現できるという、『驚愕の新見解』でもありますので、ご興味のお有りの方は、(少々小難しいかも知れませんけど)最後までお付き合いいただけたら幸いでございます♡



 ……それで、前回の一体何が、『説明不足』だったかと申しますと、具体的には、架空の『なろう系』Web作家さんのセリフとして、


「……あ〜あ、うちんとこの転生主人公に、いっぱいいっぱい、武具や、食糧や、衣類や、奴隷の女の子(?)を、携帯させたいなあ〜」


 ──と言うのがあったんですけどお〜、


 結局、対象物質をすべて『量子レベルで分解する』ことによって、RPG等でお馴染みの『アイテムボックス』を、(擬似的に)実現したわけなのですが、


 常識的なご感想として、


「──いや、武具や食糧や衣類なんかはともかく、『奴隷の女の子』を、量子レベルで分解しては駄目だろう⁉」


 と、思われたかと愚考いたすところなんですよ。


 ──まあ、確かに少々、『配慮が欠けていた』かと思われますが、


 実はこれは、別にのです!


 ……というわけで、今回のキャッチフレーズとしては、




「実は、異世界転生したり魔法少女になったりした途端、(まさしく超傑作魔法少女アニメ『ま○か☆マギカ』同様に)、ただの『物』となってしまい、場合によっては『兵器』として、使い捨てにされても許されるのだ!」




 ──ということに、なるわけでございます♫


 かなりセンセーショナルな煽り文句になってしまったけど、実はこれこそが『真理』であることを、これからじっくりとご説明いたしますので、ご静聴のほどよろしくお願いいたしますわ☆




 それと言うのも、ここでいきなり『驚愕の事実』をご披露いたしますと、実は異世界転生したり魔法少女になったりした途端、本人も含めてが、あたかもかのクトゥルフ神話で高名な不定形暗黒生物『ショゴス』であるかのように、常に変幻自在となり得る、『すべての物質を構成する量子の常時「重ね合わせ」状態化』がなされるのであり、そのためこの状態のままで、あらゆる世界のあらゆる存在の情報が集まってくるとされている、『集合的無意識』とアクセスさえすれば、任意の物質の形態情報を、自分自身の肉体や周囲の大気等を始めとする、任意の物質にダウンロードすることによって、ショゴスならではの『万物変化メタモルフォーゼ』スキルを発動させて、どのような物質にも成り変わったり、作者お得意の『軍艦擬人化少女』作品においてよく見られるように、何も無い空間にいきなり軍艦の大砲や機関砲を現出させたりといったことが、できるようになるって次第なのよ。




 ……ここで一応参考までに、もっと『ま○マギ』の世界観ズバリそのままな見地でご説明申し上げると、あの作品て皆さんようくご存じのように、ま○かちゃんたちは魔法少女になる代わりに、(宇宙人である)キュ○べえに『願い事』を叶えられることになるのが『お約束』だけど、実はこれって、魔法少女になった途端、『すでにお願いが叶えられている』異世界に、魔法少女(=『ま○マギ』では『ゾンビ』であり)(=本作においては変幻自在の『ショゴス』)として、『転生』させられているわけなの。



 だって常識的に考えて、あらゆる物理法則や医学的根拠を度外視して、「大好きな女の子との、(ガチレ○な)一ヶ月をやり直したい♡」とか、「幼なじみの男の子の、お医者さんも匙を投げた怪我を治したい!」とかいった、文字通り『魔法や奇跡そのもののお願い』なんて、現実世界において実現できっこないじゃない?




 ──それに対して、現代物理学における根本原理である量子論に則れば、『可能性的にはどのようなタイプの世界も必ず存在しているはず』なので、宇宙人の反則技的超科学力を用いて、最初からほ○らちゃんやさ○かちゃんの願いが叶っている、『異世界』に『転生』させればいいのよ。




 ていうか、そもそも現実世界において、魔法少女自体が存在し得ないんだから、デフォルトのサービスとして、ま○かちゃんたちは全員、キュ○べえとの契約と同時に、『魔法少女なんていう超常的トンデモキャラが存在していてもおかしくは無い』異世界へと、『転生』させられているわけなの☆



 ……ええと、急に小難しい話になってしまいましたが、大丈夫? ちゃんとついて来てますかあ?



 つまりですねえ、この仕組みシステムを応用すれば、前回お話しした『アイテムボックス』に実際に山のような数量の物質を保管する必要は無くなり、それらの物質の形態情報(=当該物質を構成する量子の形態&位置情報)だけを、例えば『ま○マギ』で言えば、ほ○らちゃんが使っている(俗称)『ほ○スピナー』のような、表向き『アイテムボックス』扱いされているツールに記憶させておいて、必要な際にその形態情報を基にして、周囲の大気等を変化メタモルフォーゼさせれば、あたかも莫大な量の在日米軍の兵器等の山を、持ち歩いているも同然となるわけなのよ。




 どうです、まさにこれぞ量子論と集合的無意識論とに基づいた、『アイテムボックス』を現実のものとするための、『たった一つのさえたやり方』でしょう?


 何せ、現代物理学の根幹を担う量子論に基づいていると言うことは、現実的にも実現可能であることに、『お墨付き』をもらっているようなものだしね!



 ──とにかく、異世界転生したり、魔法少女になったりしたら、その途端自分自身も世界そのものも、ミクロレベルにおける量子同様に、現実空間であるマクロレベルにおいても、『重ね合わせ』状態となり、変幻自在なショゴスそのものになってしまうと言うことだけ、本日は覚えて帰っていただければ十分ですので、読者の皆様におかれても、どうぞよろしくね!



 実はこれ(=己の肉体や世界そのもののショゴス化)によってこそ、『ま○マギ』のメインキャラであられる、(ガチ○ズ悪魔少女)『ほ○ら』ちゃん独自の『固有魔法』である、『瞬間移動』や『時間停止』についても、現実的に実行できることになるのですからね♡



 ……本来ならこんなことなんて、実現できっこないはずなので、今回だけは、ほとんど『こじつけ』と思ってくださっても、結構ですよ?



 でもね、これって逆に言うと、量子論と集合的無意識論に則っての『ショゴス化』であれば、『なろう系』Web小説や魔法少女アニメに登場してくるような、いかにもとんでもない超常現象であろうとも、現実的に説明が可能となるってことなのよ!



 ──しかも、この作者独特の『全物質ショゴス化理論』を完成させるための、駄目押し的『大ヒント』を与えてくれたのが、『ま○マギ』シリーズにおける、己自身(の魂)のソウルジ○ムとしての『外部化』なのですよ!



『ソウルジ○ムとしての外部化』というのは、ネット上の『ま○マギ板』とかでは、「頭脳を外付けハードディスクみたいにすることによって、量子コンピュータ並みの演算処理能力を実現する」ことだとか、言われているんだけどお〜、まあ、それはそれで、間違ってはいないんだけどお〜、




 むしろ今回ご紹介した、ほ○らちゃんご自慢の『ほ○スピナー(仮称)』は、『アイテムボックス』スキルはもちろん、本来実現不可能なはずであった『瞬間移動』や『時間停止』等の、文字通りのチートスキルさえも実現できることから、(『ソウルジ○ム』のように)自分自身の魂と言うよりは、『神様』そのものを実体化したようなものとも言えるかもね。




 ……『神様の実体化』なんて言うと、いかにも『誇大妄想』であるかのように思われるかも知れないけれど、あくまでも客観的視点に立って、自分の肉体どころか世界そのものを、『ショゴス』そのままに自由自在に変化メタモルフォーゼさせることができるなんて、神様以外の何者でも無いでしょう。




 ──それに、何度も何度も言うようだけど、本来、『瞬間移動』や『時間停止』なんて、なはずなのですからね☆




(※以下次回に続く)

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