第83話、軍艦擬人化美少女は、異世界転生させてこそ⁉(防御無双編)
──現代日本の推定三千万人の、異世界転生希望の、ヒキオタニートのお兄ちゃん&お姉ちゃん、新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしく、お願いいたします☆
実は『ツンデレ気味の妹(しかも幼女)』という、あざといキャラ付けでお馴染みの、『転生法』だよ♡
さて、本作は現在、『「真に理想的な異世界転生」を実現するには、何よりも肝心要な『異世界系のWeb作家』はどうあるべきか?』について、その時点その時点において、ネット上で話題になっている、『異世界転生(や転移)』系の話題があったら、それをテーマにして語っていくって方針なんだけど、今回は前々回の第81話でやった、【軍艦擬人化美少女、異世界無双編】の続きを行おうと思うの!
──それもタイトル通りに、ズバリ【防御面】についてよ!
前々回も述べたように、軍艦擬人化美少女って、過去の海戦を再現したシミュレーション世界なんかよりも、『何でもアリ』の異世界で活躍させたほうがいいと思うし、その際にはたとえ単独であろうと、『最強』レベルの攻撃力と防御力を誇れると思うの。
○まず『攻撃力』についてだけど、これに関しては何度も述べたように、これまでの異世界系Web小説においては、いくらチートだ無双だと言ったところで、『ゲームバランス(w)』を守るために、主人公と敵キャラの実力にそれほど差を設けずに、あえて『ハラハラドキドキの手に汗握る展開』に徹していて、「一体これのどこがチートや無双なんだ?」と言いたくなるような展開だったのに対して、小さな女の子の身体に第二次世界大戦時の軍艦の攻撃力を有することによって、はっきり言ってドラゴンや魔王等の異世界系Web小説でお馴染みのラスボスキャラに対してさえも、オーバーキルの特大の物理攻撃で『最強』の名をほしいままにできるのは、異論は無いと思うの。
わかりやすく言うとね、ドラゴンの巣とか魔王城とかを、遠距離から艦砲射撃で完全に破壊できるわけなのですよ、わざわざ『Web小説のラスボス風情』と、直接対決してやる義理も無いほど、双方のレベル差が開いているのですよ。
──だって軍艦て、国家の命運を賭けた『大規模な戦争用の兵器』なんだから、ドラゴンの『群れ』や魔王配下の『軍勢』が襲いかかってきたとしても、余裕で殲滅できるんですもの。
……いや、これこそが本物の、『チート』とか『無双』とか、言うものなんじゃないのお?
何で神様から『チートスキル』をもらっているはずの転生勇者が、ドラゴンや魔王ごときと、互角の争いをしなければならないの? それってもはや、チートでも何でも無いじゃん?
まあ確かに、いくら『チート』だからって、最初から最後まで主人公を無双させたんじゃ、文字通り『お話にならない』から仕方ないだろうけど、だったら『チート』とか言わなければいいじゃんと思うのは、ちょっと酷かしらあw
もちろん、いくら物理的に絶大な力を誇る軍艦擬人化美少女と言っても、何せ舞台は剣と魔法のファンタジーワールドなんだから、そもそも物理的な攻撃が無効化されかねない場面も、けして少なくは無いでしょう。
とはいえ、これまた何度も何度も言うように、小さな少女の肉体に軍艦の力を秘めている軍艦擬人化美少女自身が、まさしく『魔法的存在』なのであり、物理的攻撃力オンリーと言っても、使い方さえ工夫すれば、『魔法上等』のファンタジー勢にも十分通用できると思うの。
そしてここで重要になってくるのが、基本的に『物理力』よりも優位性を誇る『魔法力』に対して、どう防いでいくかという、軍艦擬人化美少女における『防御力』なわけ。
○むしろ軍艦擬人化美少女は、『防御面』においてこそ、絶対的に無敵なのである。
【第一段階】軍艦だから、
【第二段階】基本的に不定形暗黒生物『ショゴス』で構成されているから、身体が損傷しても修復可能。
【第三段階】「──だったら、全次元から貴様の存在自体を、(アストラル体(w)ごと)抹消してやるぜ!」とか、Web小説やラノベならではの、中二的チートスキルを行使しているやつもいるかも知れないけど、軍艦擬人化美少女が本作オリジナルのキャラならともかく、歴史上大日本帝国海軍の軍艦が存在していたのは紛れもない事実であり、それを消し去ると言うことは、現実世界の人々の記憶をすべて抹消するということで、そんなことなぞいかなる創作物のキャラであろうと、絶対に不可能である。
──ぶはっ! な、何よ、『アストラル体ごと抹消』って⁉
どんだけ、中二病ばかりなの、Web小説やラノベの
……まあ、これについては後で詳しく述べるとして、まずは【第一段階】から順に解説していくことにいたしましょう。
・【第一段階】『オリジナルの軍艦』としての、物理的な防御力について。
まずもって軍艦というものは、お互いに大型の大砲で撃ち合うことを前提に造られているのだから、基本的に防御用の装甲ができ得る限りぶ厚くこしらえられているの。
何せすでにお伝えした通り、太平洋戦争末期においてアメリカ軍が、旧日本海軍が誇る大戦艦
もちろん、軍艦擬人化美少女は、サイズ的には小柄な少女の肉体がデフォルトであるけど、実際の軍艦に使用されている分厚い鉄鋼どころか、ミスリル銀やオリハルコン等々どんな魔法物質にさえも、変幻自在なショゴスによって形成されており、しかも『比重』も変え放題なので、巨大なドラゴンに体当たりされようが、自分から超特大口径の『46サンチ砲』をぶっ放そうが、びくともしやしないの。
つまり、物理的な攻防である限りは、完全に無敵の防御力を誇ると言っても過言では無いの。
・【第二段階】不定形暗黒生物『ショゴス』で構成されているゆえの、完璧な修復能力。
もちろん、基本的に『何でもアリ』の剣と魔法のファンタジーワールドである異世界を舞台としているので、軍艦並みの『硬い装甲』をまとっていたとしても、それ以上の物理的攻撃を受けたり、それこそ常識外の魔法攻撃を受けたりすることによって、少なからず損傷を負うこともあるでしょう。
でも、忘れてもらっちゃ困るんだけど、そもそも軍艦擬人化美少女は、異世界における純然たる『生物』では無く、どちらかと言うとホムンクルスやゴーレムに近い、『つくりもの』なのであって、そもそも厳密な意味で『命』なぞ無く、『壊れたら造り直せばいい』だけの話なのよ。
しかもその基本的な構成要素であるのが、『不定形』暗黒生物であるショゴスなのだから、敵の攻撃によって変形したり一部を欠損したところで、『損傷』を被ったと言うよりも、ショゴスにとっては日常茶飯事的に『変形しただけ』なのであって、何らダメージは無いわけなの。
更には、そもそもデフォルトで形を持たないショゴスが、軍艦擬人化美少女なんぞに
・【第三段階】実在の軍艦としての、絶対不可侵の『存在性』。
元々軍艦として超頑丈で、しかもいくら損傷しても立ち所に修復できるとなると、もはやその時点で『完璧なる防御能力』を有すると言っても過言では無いようだけど、まだまだ油断はできないわ。
だって、今回軍艦擬人化美少女が舞台としているのは、一般的なゲームにおける過去の史実上の海戦なんかでは無く、Web小説やラノベ等でお馴染みの、文字通り『何でもアリ』の剣と魔法のファンタジー異世界なんですからね。
そしてまさしく、Web小説やラノベ等における『お定まりのパターン』として、このように主人公の防御力が絶大だった場合においては、敵キャラ──特にラスボスあたりのチートレベルの力を持っている輩って、決まって判で押したようにして、
「──だったら、貴様の存在自体を、全次元からアストラル体ごと、抹消してやるぜ!」
とか何とか、いかにも中二病そのまんまのことを言い出したりするって展開も十分あり得るんだけど、何だよ一体、『全次元』とか『アストラル体』とかってwww
……まあ、そうは言っても、こういったおつむの調子を疑わざるを得ない『中二病攻撃』って、一応Web小説やラノベ等の中では『有効』ということになっているので、対抗策を練っておく必要があるでしょう。
──なあんてね♫
実は、軍艦擬人化美少女おいては、このような文字通りチート級の『中二病攻撃』に対しても、何ら対抗策をとる必要はございませんの☆
なぜなら、そもそも軍艦擬人化美少女は、このような中二病的な『言葉遊びのチート能力』に対してすらも、デフォルトでまったく効果が無いからこそ、真の意味で『絶対的な防御力』を誇っているのですもの♡
それはなぜかと言うと、まず第一には、軍艦擬人化美少女のベースになっている『軍艦』が、れっきとした現実世界である日本において、れっきとした歴史上の存在として、実在しているからなの!
……つまりねえ、すべてのWeb小説家やラノベ作家の皆様にとっては、非常に残念なことにも、「貴様の存在自体を、全次元からアストラル体ごと、抹消してやる!」などといった、Web小説やラノベならではの中二病的チートスキルは、当然のごとくWeb小説やラノベのような
もしも本当に、旧日本海軍の軍艦に対して、「存在自体を全次元からアストラル体ごと抹消する」には、簡単な例を挙げると、れっきとした全次元(w)の一つである、本物の現実世界である現代日本において、すべての文献等の記録物から、当該軍艦に関する情報を抹消しなければならないし、そして何よりも、すべての人々の記憶からも、当該軍艦に関する情報を抹消しなければならないんだけど、たかがWeb小説やラノベ風情が、そんなことを実現することなんて、絶対に無理でしょう?
つまりは、創作物であることの限界として、現実世界に対してはいかなる効果を及ぼすことはできないんだから、「存在自体を全次元からアストラル体ごと抹消する」なんて中二病的攻撃は、完全に『効果無効』だと言い得るの。
え? 「……そのように、創作物の中に現実問題を持ち込むような、メタ的な屁理屈のほうが、よほど『効果無効』だろうが⁉」、ですって?
おやおや、勘違いしないでちょうだい。
私はあくまでも、創作物の世界のみを範囲に限定して、解説を行っているのよ?
これまで、何度も何度も、述べてきたでしょう?
集合的無意識にはありとあらゆる世界の情報が集まってきているけど、その『ありとあらゆる世界』は文字通りに『ありとあらゆる世界』なのだから、作品の舞台である異世界はもとより、Web小説やラノベ等の創作物の世界も、何と本物の現実世界すらも、すべて含まれているって。
つまり、【第二段階】でも述べた通り、軍艦擬人化美少女は集合的無意識とアクセスをすることによって、軍艦としての性能や美少女としての形態を保っているのだから、本物の現実世界である現代日本において、旧日本海軍の軍艦がかつて存在していたという『史実』や、各種軍艦擬人化美少女ゲームがまさに今この時活況を呈しているといった『事実』が存在している限り、けしてその存在が損なわれることはあり得ないの。
──というわけで、軍艦擬人化美少女は、『防御面』においても完全無欠であることが証明されたわけで、特にWeb小説でお馴染みのテンプレな異世界においては、絶対無敵の最強の存在であることについて、ようくご理解していただけたことでしょう♡
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