第82話、サンタさんはどうして、一夜にして世界中の子供たちに、プレゼントを配れるの?
──現代日本の推定三千万人の、異世界転生希望の、ヒキオタニートのお兄ちゃん&お姉ちゃん、こんにちは☆
実は『ツンデレ気味の妹(しかも幼女)』という、あざといキャラ付けでお馴染みの、『転生法』だよ♡
さて、今回は【クリスマス記念回】ということで、これまでとは少々毛色の違った題材をテーマに取り上げて、存分に語っていこうと思うの。
──それはズバリ、「サンタクロースは、本当に実在するのか?」、「いるとしたら、たった一人で一夜にして、世界中の子供たちにプレゼントを配ることができるのは、なぜなのか?」よ!
……うふふふふ、いかにもクリスマスにふさわしい、ほのぼのとしたお題でしょう?
──おっと、心配ご無用。
本作の作者のことだから、こういった一見毒気のないタイトルの場合ほど、ひねくれた見解を述べるつもりだろうとお思いでしょうけど、何と言ってもこのエピソードを作成した12月25日は、年に一度の降誕祭──すなわち、世界中の誰もが他人に対して優しくなれる日なのだから、いくら性格が最悪な作者であろうとも、無粋な真似はしないわ!
何せ、今年のクリスマスイヴもボッチで過ごして、世の中のすべてを憎んで、「今更『び○く』を、アニメ化かよ⁉」とか、「niceboat! niceboat!」とか言いながら、一晩中ネットにかじりついていた、哀れなWeb難民たちとは違うのですからね!(結局は毒舌⁉……………………………………ていうか、やけにイヴのネット事情に詳しいよな?)
──とにかくどんどんと、これまでになく『前向き』な論調で行くわよ!
○まず第一に、「サンタさんは、ちゃんと実在します♡」
別にこれって、作者が『夢見がち』だけな話である──わけではないわよ?
この前取り上げた『神様』と同じで、サンタさんって、あくまでも『概念的存在』なのであり、世界中の人々の、『サンタクロースという存在に対する概念』の集合体こそが、サンタさんそのものとも言えて、けして具体的な姿形なぞ必要とはせずに、まさしく人々の『サンタさんを信じる心』の中にこそ、サンタさんは存在しているわけなの。
……これは別に、屁理屈で言っているんじゃないからね?(ツンデレ気味)
気がつかなかった?
──これってまさに、本作を始めとして、作者の様々な著作の中で述べてきた、集合的無意識にとっての『基本原理』そのものでしょう?
言わば、ありとあらゆる世界のありとあらゆる時代のありとあらゆる人々の『記憶と知識』のうち、『サンタクロース』という概念に関するもののみを具象化したのが、まさしくサンタクロースそのものとも言えて、その世界にサンタさんを信じる人が一人でもいれば、その世界においてサンタさんは存在することになるし、その具体的な姿形についても、人の数だけ多種多様なものとなっても構わないの。
○もちろん、たった一日のみのクリスマスであろうとも、世界中の人々にクリスマスプレゼントを配ることだって、十分可能です♡
──これはなぜかと言うと、
実際にクリスマスプレゼントを与えているのは、言うまでもなく、両親や兄弟や親戚や恋人やその他の知り合いの人たちなんだけど、
実はこの人たちこそを、『本物のサンタクロース』と言っても、別に過言では無いの。
それと言うのも、サンタさんからクリスマスプレゼントをもらえるのは、いわゆる『よい子』だけど、
親や恋人たちだって、相手が自分にとって『よい子』だからこそ、プレゼントを与えているのだから、本質的には『サンタクロースとして行動している』わけなのよ。
──これを、先ほどの『集合的無意識論』に則って、詳しく説明すると、
・人は、実の子供や恋人という、いわゆる自分にとっての『よい子』に対して、当然のごとく親愛の情や庇護欲を持つようになる。
・そうなると行き着く先として、先程述べた『サンタクロースという概念限定の集合的無意識』とアクセスを果たすことになり、『クリスマスに何かプレゼントを渡したい』という、『
・以上により、サンタクロースがクリスマスイヴにしか存在しないことと、一夜にして世界中の『よい子』にプレゼントを配るのが可能になることが、明確に論理づけられたわけである。
──つまりね、世のひねくれ者どもが主張しているように、そもそもサンタクロースなんて物理的に存在していないのだから、本当のサンタクロースは『概念のみの存在』でしかなく、サンタさんのアイデンティティである、「よい子に贈り物をしたい」という思いに共感できる者だけが、クリスマスイヴの一日限定で、本物のサンタクロースになることができるというわけなのよ。
……これって、さも簡単に記しているけど、実は『集合的無意識』という超難解なる心理学用語を、非常にわかりやすい例を挙げることによって、非常にわかりやすく説明した、非常に貴重な文献だったりするのよ?
○サンタさんの実在と、異世界転生との関係。
ここまで述べれば、もはや説明不要と思われるけど、ごちゃごちゃ理由を付ける必要も無く、どんな異世界においても、普通にサンタクロースを登場させようとも、別に構いやしないってわけなのよ。
特に異世界転生系のWeb小説においては、一人でもサンタクロースという概念を知っている(現代日本等からの)転生者がいれば、その世界においてはサンタクロースが、れっきとして存在し得ることになるの。
──それに何よりも、『誰かに贈り物をしたい』という気持ちが、真に心からありさえすれば、たとえ社会システムや宗教観がまったく異なる世界であろうが、誰でもサンタクロースになれるわけですからね♡
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