第81話、軍艦擬人化美少女は、異世界転生させてこそ⁉

 ──現代日本の推定三千万人の、異世界転生希望の、ヒキオタニートのお兄ちゃん&お姉ちゃん、こんにちは☆


 実は『ツンデレ気味の妹(しかも幼女)』という、あざといキャラ付けでお馴染みの、『転生法』だよ♡



 さて、本作は現在、『「真に理想的な異世界転生」を実現するには、何よりも肝心要な『異世界系のWeb作家』はどうあるべきか?』について、その時点その時点において、ネット上で話題になっている、『異世界転生(や転移)』系の話題があったら、それをテーマにして語っていくって方針なんだけど、今回は少々趣向を変えて、異世界転生にかかわらずネット等世間一般において、大注目を集めている話題を取り上げようと思うの!



 ──それもズバリ、『軍艦擬人化美少女』についてよ!



 ……『趣向を変えて』も何も、一見『異世界転生』とは、まったく関係ないように思えるでしょうけど、なぜにあえてこれをテーマに取り上げたのかについては、後で改めて詳しくご説明するとして、まずは最初に、原作ゲームはもとより、コミカライズや、ノベライズや、アニメ版といったふうに、現在様々な分野においてもてはやされている、『軍艦擬人化美少女』という作品カテゴリィにおける、『真の魅力』というものを、それらすべてのジャンルにおいて、




 ──まったく、ということについて、述べていこうと思うの。




○軍艦擬人化美少女の『真の魅力』とは。


 ……いやね、別に『軍艦擬人化美少女』作品に関わっておられる、原作ゲームの運営さんとか、アニメ版をディスるつもりはないのよ。


 それこそ最近アニメ化された某ゲーム作品なんて、特にバトルシーンが非常に独特で、手放しで素晴らしいと思っているくらいなんだから。


 もし仮に、「『真の魅力』というものを、オリジナルよりも活かしてみせる!」としても、あくまでも『見方を変えるだけ』の話なのであって、オリジナルに対して何か思うところがあるわけでは無いの。



 そもそも『軍艦擬人化美少女』の代表的作品である『某これ』においては、ベースはれっきとした艦隊シミュレーションゲームでありながら、それよりも増してヒロインたちが、軍艦を擬人化した『美少女』であることをウリにしているために、ヒロイン育成というギャルゲ要素もあって、一見『いいとこ取りのハイブリッド萌えゲーム』のようにも思われているけど、実はこのハイブリッド路線こそが、むしろ大きな『欠点ネック』ともなっていて、本来は最大の長所となるべき、『美少女が軍艦の能力を有する』という、(いろいろな意味で)破壊力満点なはずの『ギャップ萌え』が、十全に活かされていないの。



 もちろん、現在の『某これ』において、別に過不足があるわけでは無く、むしろその『ギャップ萌え』こそが最大の魅力となっていて、ゲームシステムはもちろん、何よりも各軍艦擬人化美少女の、キャラ素体そのもののデザインや艤装コスチュームのデザインに、十二分に活かされているのは間違い無く、その点は、どうぞご安心なさってください♡


 ただし、いっそのこと、その十分に魅力なる『某これ』というゲームシステムを、更に軍艦擬人化美少女たちを活かすことができるのも、これまた事実であるわけなのよ。


 何せ、原作オリジナルのゲームシステムはもちろん、下手すると現在百花繚乱の有り様である二次創作においても、軍艦擬人化美少女の真のスペックを、んだしね。



 ──なぜなら、原作オリジナルはもちろん二次創作においても、『軍艦擬人化美少女』というものを、あくまでも『集団』としてのみ、捉えているからなの。



 そもそも『艦隊これ○しょん』と言うくらいだから、軍艦擬人化美少女は集団で行動することこそが、大前提だけど、そんな『固定観念』を打破してこそ、真に魅力的な軍艦擬人化美少女の活用法が見いだせるのよ。



 ほんの少しばかり、想像してみてご覧なさいな、学園を舞台にしたラノベに、一人だけ軍艦擬人化美少女が紛れ込んでいるという、これまでの艦隊ゲームにはけしてあり得ないシチュエーションを。


 たとえそれがミリタリィ物だろうが、異能バトル物だろうが、魔法少女物だろうが、軍艦擬人化美少女に敵うキャラなんて、存在し得ないと思わない?


 何せ、少々腕の立つケンカ自慢のDQN風情はもとより、元傭兵の学生ソルジャーだろうが、超能力者だろうが、魔法少女だろうが、艦砲射撃を一発でも食らえば、おしまいだしね。


 一見、学園異能バトル等でお馴染みの、超能力者や魔法少女による、特大の異能攻撃だったら、さすがの軍艦擬人化美少女にも、それなりに効果ダメージがあるようにも思えるけれど、例えば大和やまとなんかの巨大な軍艦を、大勢の超能力者や魔法少女たちが、必死こいて全力で攻撃している絵面を浮かべてみてご覧なさいな。


 大和と言えばもはや説明不要の、第二次世界大戦当時最大規模の主砲を誇っていた超弩級戦艦なのであって、それを多数の超能力者や魔法少女が攻撃しているところをイメージしてみると、巨大な象に蠅や蚊がまとわりついている絵面くらいしか、思い浮かばないんじゃないかしら?


 事実、太平洋戦争末期に、アメリカ軍が大和を撃沈するのに、およそ400機もの航空機を要し、それらの無数の機関砲や爆弾やロケット弾の集中砲火の他、五百ポンドから千ポンドの大型爆弾と11発の魚雷を費やす必要があったほどだし、ラノベあたりに登場するようなチンケな魔法攻撃程度じゃ、屁のつっぱりにもならないでしょうねw


 もちろんこれは、戦時中の大和のような本物の軍艦の話だけではなく、基本的に人間大の大きさしかない軍艦擬人化美少女も同様で、二次創作はもちろん、原作ゲームの公式設定においても、たとえヒロインたちが人間サイズであろうが、オリジナルの軍艦同等の攻撃力と防御力とを、そのまま備えていることになっているの。


 ちっぽけな人間サイズでありながら、軍艦同等の力があるなんて、たとえ学園異能バトル物だろうが、魔法少女物だろうが、完全に『反則』だと思うでしょうけど、実はまさにその、反則であること──すなわち『チート』であることこそが、軍艦擬人化美少女にとっての、『本来の持ち味』なの!


 実際、軍艦擬人化美少女ほどの、反則チートな存在も、いないと思うわ。



 原作オリジナルのゲームの『某これ』においては、基本的に軍艦擬人化美少女しか登場せず、海戦相手の敵陣営も、軍艦擬人化美少女同等の力を有する『深海○艦』であるゆえに、軍艦擬人化美少女という者が、文字通りに反則級に異常な存在であることが、わかりにくいだけの話で、本当の真価は、ゲーム内のような集団戦では無く、個別に対人戦を行う際にこそ、発揮できるものと思われるの。



 そもそも、いくら艦隊ゲームだからといって、集団戦であることに拘泥していたら、「──だったらどうして、絶大なる力を秘めた軍艦が、わざわざ女の子の姿なんかをしているわけ?」てなふうに、関係者の皆様にとっては、『痛いところ』を突かれることになっちゃうわよねえw


 もちろん、ギャルゲ的な萌え要素も、『某これ』にとっては重要なセールスポイントだということも、理解できるわ。


 だからと言って、わざわざ軍艦を擬人化した意味を損なわせることになるのなら、本末転倒であり、やろうと思えばたとえこの作品の作者のような素人作家であろうとも、軍艦擬人化美少女たちをもっともっと有効的に活躍させることだって、十分可能なのよ。


 ほんのちょっとでも構わないから、想像してご覧なさいな。見かけ上は普通の女の子の姿をしているヒロインが、学園異能バトルなんかに巻き込まれて、あわや大ピンチといったところで、隠し持っていた旧帝国海軍の戦艦や駆逐艦の攻撃力を発揮して、それまで我が物顔だった、『イキリ異能ラノベ太郎や花子』どもを、虫けらのようにひねり潰すといった、ネット民大喝采必至のシチュエーションを!


 ……はあ? 「要らねえよ、そんな拗らせ系のネット民の喝采なんて! それにいくら何でも、対人戦に軍艦そのものの攻撃力や防御力を持ち込むなんて、違和感バリバリのオーバーキルで、物語ストーリーとして破綻してしまうだろうが⁉」ですって?



 ──おお、いいとこ突くじゃないの! 確かに軍艦擬人化美少女は、単独行動での対人戦にこそ、その真価が発揮できるけど、その一方で、それこそ普通の人間サイズの質量しかないのに、どうして軍艦並みの攻撃力や防御力を発揮できるのか? たとえそれが可能だとしても、その原動力は一体何なのか? 艤装や弾薬はどこから供給されるのか? 燃料は人間用の食物でいいのか? 何か特殊な食べ物が必要なのか? 軍艦として行動するためには、どれだけの量の燃料を補給しなければならないのか? ──等々の、問題が山積みであり、しかも何とそれらの問題は、物理法則上、現代日本のような現実世界においては、けして解決できないものと思われるの。



 ……そうなると、「──だったら、駄目じゃん⁉」とでも突っ込みたくなると思うけど、そうなの、駄目なの、そもそも現実世界において、『軍艦擬人化美少女』なんかを活躍させようと考えること自体が、どだい無理な話ってわけなのよ。


 だったらこれまでの話は、全部無駄だったかと言うと、さに非ず!



 忘れてもらっちゃ困るけど、そもそも本作『転生法』は、基本的に「何でもアリ」な、剣と魔法のファンタジーワールドを、メインの舞台にしているんですからねえ♫



反則チート的存在である軍艦擬人化美少女は、反則チートスキルの本場メッカである異世界においてこそ、その真価を全面的に発揮できるのだ!


 ──と言うわけで、ここでタイトル回収! 「軍艦擬人化美少女こそを、異世界に転生させないで、どうする!」と言うことなのよ!


 何せ異世界だったら、当然のごとく魔法やモンスターなんかが存在しているゆえに、基本的に『何でもアリ』だから、一見普通の女の子のようでいて、軍艦同等の力を有していようが、そのための弾薬や燃料が御都合主義的にいつでも十分に供給できようが、別に構わないわよね!


 更にはファンタジーワールドと言うことで、ドラゴンとかの巨大なモンスターがうようよしているんだから、軍艦並みの力を有していようが、それほど場違いというわけでも無いしね!


 しかも軍艦擬人化美少女自身が、ある意味ファンタジー的存在でもあるから、何かと現実的制約が多い自衛隊なんかよりも、異世界において文字通りの『何でもアリ』の大活躍が期待できるから、単独行動でも集団戦でもケースバイケースで投入することによって、これまでに無い異世界ファンタジーの開拓だって、大いに実現可能と思われるところなの♡


 それに何と言っても、もはやWeb界隈においては食傷気味な自衛隊よりも、軍艦擬人化美少女を二、三人異世界召喚したほうが、『軍事力』としては、より絶大なものがあるでしょうしね。


 おそらくは『自衛隊異世界転移』作品って、異世界における『リアルな戦争』を実現したいんだと思うけど、異世界といえばむしろ、ファンタジーであることこそがウリなのだから、軍艦擬人化美少女のほうがよほどふさわしいわけなのよ。


 ……しかし、よその世界から召喚された勇者が、軍艦擬人化美少女だったりしたら、魔王なんかのラスボスも、びっくり仰天でしょうねえw


 それに対して召喚する側にとっては、新たにチートスキルを与えないで済むから、安上がりなんだけどね。












 ……実は本作の作者の別作品である、『わたくし、悪役令嬢ですの!』の第325話までの【ハロウィン特別編】こそは、今回テーマに取り上げた『軍艦擬人化美少女の異世界無双』案の、テストケースだったりするの。


 よって、このアイディアの著作権はすでに確保済みとなっておりますので、無断使用は厳に慎まれるよう、よろしくお願いいたしますね。


 ──えっ、「これ自体が、『某これ』の二次創作みたいなものじゃないの?」ですって?


 いやだ、読者の皆様ったら、いわゆる『各種兵器擬人化ヒロイン』については、『某これ』以前にも、多種多様な作品がすでに発表されていたことだし、確たる著作権は存在しないんだから、別に問題は無いじゃないのお!(開き直り)


 それに、例えば一等駆逐艦夕雲型の19番艦『きよしも』という軍艦が、太平洋戦争時の旧大日本帝国海軍に存在していたのは、れっきとして史実なのだから、その擬人化作品を創ったところで、どこからも文句を言われる筋合いは無いしね!


 ──と言うわけで、現在『彼女』が大活躍中の『わたくし、悪役令嬢ですの!』に引き続いて、『小説家になろう』様オンリーで連載中の『なろうの女神が支配する』という短編連作シリーズにおいても、『清霜』が異世界転生して幼い少女の姿となりながらも、その文字通りの反則チート級の性能で無双するといった作品を公開する予定ですので、その節はどうぞよろしくお願いいたします♡(ダイマ)

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