第69話、【シン・人間原理】すべての異世界は、現代日本人にとって都合良くできていて⁉
──現代日本の推定三千万人の、異世界転生希望の、ヒキオタニートのお兄ちゃん&お姉ちゃん、こんにちは☆
実は『ツンデレ気味の妹(しかも幼女)』という、あざといキャラ付けでお馴染みの、『転生法』だよ♡
皆さんすでによくご存じのように、前々回の第67話から、『「真に理想的な異世界転生」を実現するには、肝心の異世界系のWeb作家はどうあるべきか』という、
──ズバリそれこそは、異世界転生系Web作家における、真に実効的かつ理想的な、『アンチ対策』なの!
うふふふふ、これに関しては、別に異世界転生系だけではなく、すべてのWeb作家の皆様の誰もが、お知りになりたいことかと思うので、是非ご参考になさってくださいね♡
※ただしここで、【注意事項】を一つだけ。
今回は、内容が内容だけに、かなり『きつい話』になるかと思いますが、別にこれは、特定の作品や作者様や、読者様やネット上のアンチ的カキコの皆様や、各種出版関係者の皆様等々を対象にして、
また、これから述べる本論である、『実はすべての異世界は、現代日本人にとって都合良くできているのだ』については、前々回の第67話の『実はWeb小説こそが、本物の異世界を生み出しているのだ』で述べた内容に深く関わって参りますので、よろしければもう一度お読み返しいただければ、より深くご理解いただけるかと存じます。
それというのも、タイトルに記している通り、今回の基本的論理としては『人間原理』こそをベースとしているんだけど、人間原理とは何かと言えば、「我らを取り巻く『宇宙』というものはあまりにも、人間にとって都合良く形成されている。それはまさに、宇宙を構成する各種要素がほんの少し変動するだけで、人間が発生しなかったとすら思えるほどで、まるで人間(の存在)のためだけに、宇宙が生み出されたようだ」というものであり、その理由としては、「(宇宙等を含む)世界と言うものは、何者かに観測されなければ、その存在が確定しないゆえに、そもそも宇宙が存在するためには、人間のような宇宙の存在を観測し認識できる、高等な知的生物の存在を必要とするのだ」としているの。
後半の『理由』については、本作を始めとする作者の諸作において幾度となく語られてきた、量子論における(『シュレディンガーの猫』の思考実験等に代表される)基本的考え方だし、それを踏まえてこの『人間原則』とやらが導き出されたんだろうけど、ホント、こういった哲学者気取りの科学者なぞといった『お利口さん』たちって、馬鹿ばっかりだから、つき合いきれないわ。
これって、幼稚園児でもわかることだけど、まったく逆じゃん。
むしろ現在の宇宙を構成する各要素の状態に適用するように、人間が生み出されただけでしょうが?
それに対して『逆説』的に、屁理屈をこじつけているだけじゃん。
本当にこういった大学教授等に代表される『学者』という名のつく輩って、馬鹿でもわかることをわざと難しい言葉を使って、少しでも自分が『頭がいい』ように見せかけようとするんだから、もはや詐欺レベルよねえ。
Web作家の皆さんも、某超人気ラノベの影響で、こんなインチキ理論を鵜呑みにしたりせず、常に『自分の頭で考えて、すべてを疑うこと』を忘れずに、作品づくりを行っていってね。
──それでは、前置きはこのくらいにして、いよいよ本論に入っていこうと思うんだけど、
この、宇宙が人間にとって都合良く形成されているとする、『人間原理』なんぞは全否定されてしかるべきだけど、これを少し限定的に変形して、『現代日本人原理』ということにすると、途端に全肯定ハムスターとなってしまうの!!!!
いやむしろ、『Web作家原理』と、言ってもいいかもね♫
『現代日本人原理』あるいは『Web作家原理』とは何かと言うと、「もしも『異世界』というものが存在するとすれば、それはまさしくすでにWeb上に存在する、
そうなの、実はもしも『異世界』なるものが存在しているとしたら、それはあらゆる点において、現代日本人にとって都合良くできているの!
うふふ、きっとほとんどの読者の皆様が、「そんな馬鹿な! すべての異世界が、現代日本人に都合が良くできているだと⁉」「無限の可能性を肯定する量子論とやらに則れば、一口に異世界と言っても無限に存在しているんだから、現代日本人に都合の悪い異世界だって存在しているはずだろうが⁉」「そもそも何でおまえに、『すべて』なんて断言できるんだ⁉」──等々と疑問を呈されていると思うけど、ちゃんとみんなが納得できるように、その(論理的)理由について、今から詳しく述べていくね。
とはいえ、基本的な理論はすでに前々回の第67話において言及しているので、まずはそっちのほうを参照してね。
それを前提として、今回は更に深く突っ込んで、攻めていこうと思うの!
どうしてすべての異世界が、現代日本人にとって都合のいい世界観となってしまうかと言うと、第67話において述べたように、現代日本のWeb作家が異世界系の作品を書くと、何と本当にそっくりそのままの異世界が存在することが確定するんだけど、実は『異世界』と呼び得るものは、それ以外にはけして存在し得ないの。
──なぜなら、量子論に代表される現代物理学に則れば、現代日本人がまったく観測し得ない世界は、現代日本人にとっては存在しないも同然なのだから。
はい、つまりこれぞ『観測理論』そのものであり、『人間原理』の応用編というわけね。
むちゃくちゃ詭弁的かつ、むちゃくちゃメタ的に言わせてもらうと、確かに量子論に則れば、『世界』というものは(あくまでも可能性的には)無限に存在し得るので、Web小説に登場するような『異世界』とは全然異なる世界だって、存在している可能性もあるでしょう。
しかしもはや『異世界』と名付けることもできないような、完全に未知な世界なんて、人間の認識──どころか、『想像』の対象外の存在なのだからして、もうそんなの、存在しないも同然なの。
何かもう、一年中雷鳴が轟いていて酸の雨が降り注いでいて、コズミックホラーな邪神たちを三億倍ほど冒瀆的な姿にした化物どもが跋扈している世界なんて、とても存在できっこないだろうし、そんなものWeb作品の舞台としての異世界とはけして呼べないでしょう?
つうか、まさにこの文章をお読みになったどこかのへそ曲がりな作家様が、「よし、この俺様が作品にしちゃる!」と言って、ご自作のWeb小説の舞台としての異世界に設定されたその瞬間、(あくまでも)量子論的には、それとそっくりそのままの本物の異世界の存在が、確定することになってしまうって次第なの。
そう、これからだって『本物の異世界』なるものは、無限に増加する可能性を秘めてはいるけど、そのすべてが現代日本人の手で作成された、異世界転生系のWeb小説そのままの世界観を有していることになるの。
──だってそうじゃないと、異世界転生が行われなくなってしまうんだもの。
異世界転生の行われない異世界なんて、異世界転生系のWeb作家の皆さんにとっては、存在価値なんて無いでしょう?
皆さん、不思議に思わなかった?
異世界において、他の世界から転生してくるのが、(原則的には)現代日本人ばかりであることを。
これって、アメリカや中国はもちろん、まったく日本人の知り得ない遠宇宙の惑星や、それこそ別の異世界からの、『来訪者』でもいいわけじゃない?
本来、異世界なんて、現代日本とは、まったく関係無いはずなんだから。
しかし、異世界において異世界転生が行われる場合は、決まって現代日本からの転生ばかり。
──まるで、現代日本の、植民地かなんかであるかのように。
それというのも、現代日本におけるWeb小説では、当然のごとく、異世界に転生する主人公が日本人であることが好まれるからであり、よって(これまで述べてきた諸々のことを踏まえると)異世界転生系のWeb作品が作成されるごとに、本当に『現代日本人ばかりが転生してくる異世界』が存在することになるの。
すると言うまでもなく、基本的に現代日本におけるWeb小説というものは、現代日本人の作者が、現代日本人を主人公にして、現代日本人の読者の皆様のために作成しているものだから、まさしく既存のWeb作品そのままに、すべての異世界が、現代日本人にとって、都合のいい世界ばかりとなってしまうわけなのよ。
……実は、まさにそのことこそが、現在における、いわゆる『なろう系』作品に対する、おびただしい『アンチ』勢力を生み出すことになっているんだけどね☆(※次回以降に続く)
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