第68話、『過去の改変の危険性』は気にしなくてOK♡
──現代日本の推定三千万人の、異世界転生希望の、ヒキオタニートのお兄ちゃん&お姉ちゃん、こんにちは☆
実は『ツンデレ気味の妹(しかも幼女)』という、あざといキャラ付けでお馴染みの、『転生法』だよ♡
またまた連載の間隔が開いてしまって、本当にごめんなさいねえ。
前回(?)もお伝えしたけど、この夏限定公開の、某サイトの『夏のホラー2019』エントリー作品の最後の追い込みに、8月いっぱいかかってしまったものだから、本作の連載まで手が回らなかったの。
まったく、本作の作者ってば、ホント計画性が無いんだから。
とはいえ、いつまでも文句を言っていても仕方ないから、さっさと本編を始めることにいたしましょう。
皆さんご存じのように前回第67話から、『「真に理想的な異世界転生」を実現するには、肝心の異世界系のWeb作家はどうあるべきか』という、
それで、タイトルをご覧になればおわかりでしょうが、『過去へのタイムトラベル』を行った場合における、『過去の世界の改変』について、主に述べていくつもりだから、よろしくね!
……どうして、異世界転生について語るべき『転生法』において、タイムトラベルの話をするかと言うと、実はこれは異世界転生においても、大きく関わりがあるからなの。
それというのも、最近読んだWeb作品の中に、過去にタイムトラベルしておきながら、「自分の不用意な言動のために、過去の歴史を変えてしまっては問題だから、何事も慎重に行おう」とか言って、何かにつけて『事なかれ主義』に基づいて行動するといった主人公がいたんだけど、おいおい、まだそんなこと言っているやつがいたのかよ⁉
だったら、どうしておまえは、過去にタイムトラベルしたりしたんだよ?
主人公だったら、もっともっとはっちゃけろよ? ストーリーが全然動かないじゃないか⁉
だからと言って今度は、「この俺様こそが過去にタイムトラベルして、歴史をみんなが幸福になる方向に変えてやるぜ!」とか、イキって積極的に過去の歴史に関与したところで、世界を変えることなんてできやしないんだけどねw
──そうなのよ、世界を改変することなんて絶対に不可能なんだから、過去にタイムトラベル(やタイムスリップ)した場合においても、『不用意な歴史の改変』なんて気にすること無く、思う存分自由に振る舞えばいいのよ!
……ええと、以上の諸々について、論理的な説明に移りたいかと思うんですけど、もうこれって本作において、何度も何度も皆さんの耳にタコができるくらい述べてきたので、できるだけ内容を端折って簡単に記すことにするね!
・実は世界というものは、けして時間が連続したものではなく、あたかも映画のフィルムやアニメのセル画みたいに、一瞬のみの停止した状態で一つの世界となっていて、しかもすべての世界(=フィルムやセル画の一コマ)は、最初からすべて揃っているので、時間の前後関係なぞは無く、『過去』も『未来』もございません。
・言わば、一瞬一瞬が別の世界への移動──つまりは、タイムトラベルや異世界転移みたいなもので、しかも量子論に則ればこの世には無限の可能性があり得るので、次の瞬間に、時代を大きく飛び越えたり(タイムトラベル)、まったく別の世界に跳んだり(異世界転移)することも、十分あり得るの。
・すべての世界は一瞬のみの停止状態──つまりは、固定状態なので、改変が加えられることはけしてありません。
・ていうか、すべての世界が最初から揃っているということは、『改変された世界』も最初から存在しているので、改変する必要が無いのよ。
・つまり、この停止したセル画みたいな『本当の世界』を適当に組み合わせることによって、Web小説やラノベ等でお馴染みの、タイムトラベル物語や異世界転生物語を象る、『時間の流れの存在する世界』が構成されることになるわけなの。
・もっと単純に、いかにも『夢オチ全肯定』的な作者独自の理論である、『夢と現実の逆転現象』に則って言えば、一度タイムトラベルや異世界転生を行ってしまえば、その過去の世界や異世界のみが自分自身にとっての唯一の『現在の現実世界』となってしまい、そもそも前の世界にいたなんて文字通り『夢の記憶』であるかのように何の証拠も無くなるのだから、『過去の改変』もへったくれも無くなって、何ら気兼ねなくそれから先の『無限の可能性を秘めた未来』を、存分に築いていけばいいだけの話なの。
特に『異世界転生』で言えば、いわゆる『悪役令嬢作品』系の『乙女ゲーム転生』を始めとする、ゲームの世界への転生モノが該当するんだけど、『SA○』みたいないわゆる『VRMMO』モノではなく、文字通りの『転生』パターンなら、普通の異世界転生と変わらず、そこはけしてゲームの世界なんかでは無く、『ゲームによく似た異世界』に他ならず、ゲームを攻略中に取得した知識や公式マニュアルなんかまったく役に立たず、転生した途端、自分自身の頭脳と肉体とを用いて、すべてを一から築いていかなければならないの。
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