第66話、『病院ホラー』にこそ、異世界転生を⁉
──現代日本の推定三千万人の、異世界転生希望の、ヒキオタニートのお兄ちゃん&お姉ちゃん、こんにちは☆
実は『ツンデレ気味の妹(しかも幼女)』という、あざといキャラ付けでお馴染みの、『転生法』だよ♡
さて、皆さんすでにご存じの通り、本作の第13話及び第64話において『異世界VS自衛隊』について、これまでの『なろう系』ならではの既存の作品には無い、論理的かつ公平な視点で総括したわけだけど、これって別に『自衛隊による異世界無双イキリ作品』だけではなく、ホラー作品──特に、現在『小説家になろう』様において開催されている、『夏のホラー2019』のテーマである、『病院を舞台にした、(あるいは)病院ならではの、ホラー』にも、しっかり適用できると思うの。
……それというのも、毎年のように開催される『夏のホラー』のエントリー作品を見ていると、ほとほとうんざりしてしまうんだけど、こういった短期集中のコンテストって、Web作品ならではの『悪いところ』が、モロに出てしまうのよねえ。
いわゆる『なろう系ホラー作品』ならではの欠点とは、一体何かと言うと、一つは『テンプレ』であり、もう一つは『インチキ実話系』であることなの。
まずは『テンプレ』についてだけど、本当は『パ○リ』だとはっきりと言いたかったものの、そこまで決めつけるのはあまりに可哀想なので、若干差し障りの無い表現を使って差し上げたの。
……とにかくほとんどが、『廃病院での恐怖の肝試し』とか、『不遇の死を遂げた患者や看護婦の悪霊化』といった、どこかで見たような
確かにホラー小説なんて、なぞるべきパターンは決まっているし、テンプレに従ったほうが楽でしょうが、別にプロでも新人賞応募作でも無いんだから、ホラー小説の枠組みを超えた新しいパターンにでも挑めばいいのに、そうじゃないなら、わざわざ執筆したところで時間の無駄じゃないのお? 少なくとも『読み手』としては、時間の無駄なんかしたくないから、そんな駄作なんてノーサンキューよ。しかも好都合なことにも、そういった作品て、タイトルやあらすじを見るだけで、大体の内容がわかるしね。
──そして、それにもまして許し難いのが、信じられないことにも、「この作品は、作者(や知人)の実体験の基づいています」などと、厚顔無恥にも言い張っている、いわゆる『実話(系)ホラー小説』作品であり、残念ながら、毎年『夏のホラー』にエントリーしている、Web作家の手による作品にも、少なからず見受けられることなの。
このことは、本作の第34話『人の嘘を見破ることのできるスキル』においても、口を酸っぱくして述べたけど、そもそも人間という生き物自身が、『嘘をつかなければ生きていけない、悲しい存在』なのであって、東京一有名な某地方公共団体において、たった七、八人程度の『末端の係』の中にあっても──つまりは、『同僚』や『職場の仲間』という、非常に密接な関係にあっても、口を開けばお互いに嘘をつかずにはおれないといった有り様で、このような不誠実極まるサラリーマン公務員どもや、そこに建っているだけで莫大な維持費を必要とする東京一ののっぽビルのために、高額の税金を負担なされている東京都民の方々には、心から同情申し上げるところよ。
おそらくほとんどが、一度も実社会に出て働いたことの無い、ヒキオタニートばかりのWeb作家の皆さんには、人間社会というものが嘘で成り立っており、純真な人間であればあるほど深刻な『人間不信』へと陥り、ドロップアウトしてしまう中で、何と『公然と嘘をつくことが許されている』、小説づくりというものに出会うことによって、心から救われたWeb作家も少なくはないことを、ご存じでは無いでしょうね。
……むしろだからこそ、そんな不心得者な作家どもに限って、ホラー小説において、「これは私の実体験です☆」などという、ふざけた大ぼらを平然とほざけるのかしらねえ?(怒)
あのねえ、『小説というものは虚構である』からこそ、『嘘をつくことを許されている』のに、『この小説は虚構ではない』など言い張るなんて、けして赦されざる大罪なのよ?
え? 「ふざけるな! 嘘なんかじゃない! これは俺(の知人の知人のそのまた知人)が、実際に体験したことなんだ!」、ですって?
──だったら、『証拠』を、見せてご覧なさいよ?
は? 「しょ、証拠なんか、無い!」ですって?
あはははは、とうとう馬脚を現したわね、創作者の風上にも置けない、『大嘘つき野郎』さん?
まさかあなた、この『SNS全盛時代』において、スマホ一つ常に携帯してないとでも、言い張るつもりなのお?
①もしもスマホを持っているとしたら、どんなアホであろうとも、怪奇現象を目撃するとともに、(ボタン一つで)映像等を記録できたはずなので、「何も証拠が無い」と言うことは、『嘘つき』確定!
②それとも、この御時世にスマホ(ガラケー可)も持っていないと言うのなら、そんな『情弱』の言うことには何ら信憑性はないので、こちらも『嘘つき』確定!
つまり、現在の超高度情報社会においては、作家個人の資質や家庭環境や社会的地位なぞには一切関係なく、『実話系怪談』なんて、成り立つ余地はどこにも無いわけなの。
とにかく、この手法は何よりも、『読者様をコケにする』という、創作者にとっては絶対に赦されない、思い上がりも甚だしいマナー違反以外の何物でも無いので、少なくとも読者様との信頼関係がすべてのWeb小説界においては、これ以上『実話系怪談』が作成されることのないよう、心からお祈りしているわ。
……まあ、パク……じゃなかった、『テンプレ』と『実話系怪談』については、この辺にしておいて、いよいよ『本題』へと移ることにいたしましょう♡
さて、実は『病院を舞台にしたホラー小説』こそ、『異世界転生』を絡めることによって、この上なく恐怖度を増せるとともに、まさしくこれぞオリジナルといった独創的な作品を創れることについてだけど、その基本的理論となっているのが、次のような考え方なの。
例えば異世界の軍隊が日本を侵略するとして、いきなり何の見境も無しに銀座に現れて暴れ回るとかいった、とにかく異世界のことを蔑視しようとする『なろう系』作品ならではの、考え無しの行動をとるはずは無く、ちゃんと前もって計画的に、侵略の準備を着々と進めていると思うの。
──だって、外見上はまったく変化を及ばさずに、現代日本人の身も心も完全に乗っ取ることができる、『異世界転生』の仕組みを使えば、銀座での大騒動の際での、一部の自衛官や警察官の暴徒化(システム)と同様に、銀座近辺の複数の病院においても、医師や看護婦にあらかじめ異世界人の魂を転生させておいて、自衛隊の反乱部隊の武装蜂起と呼応して、自分の職場である病院で一斉に破壊活動や殺戮行動をやらせれば、非常に効果的だと思うの。
え? 「医師や看護婦程度じゃ、自衛官や警察官のような、大規模な破壊&殺人効果は、望めないのでは?」ですって?
──とんでもない!
忘れないでちょうだい、病気や怪我を治すことができる医師等の医療従事者こそは、人間の身体の構造や仕組みというものを、誰よりも熟知しており、よって治療とは真逆なことであっても──すなわち、『人体の破壊活動』であっても、他の何者よりも
ちょっとでも想像してご覧なさい、これまで無数に発表された、異世界系Web小説に描かれたことが実際に行われることによって、異世界において様々な悪影響を及ぼしてしまったために、今や完全に現代日本人に対する『憎悪』に染まりきっている異世界人たちが、現代日本の医師や看護婦に転生した場合、どういった『報復行動』をとるかを。
きっと看護婦さんなんかは、重篤患者の生命維持装置を切って回ったり、その他の比較的健康な患者さんには毒薬入りの注射を刺していったりといったことを、機械的な流れ作業でこなしていくと思うし。
より治療のプロであるお医者さんに至っては、外科の先生は巧みなメスさばきを十分に披露してくれると思うし、しかも異世界人である故に、そこには日本人に対する『情け容赦』なぞは微塵も存在しておらず、小児科の子供たちどころか、産婦人科の妊婦さんや胎児に対してさえも、ここではとても記せないような、残虐極まる行為だって平気でできると思うの。
そして何よりも『
──ねえ? いかにもありきたりな『病院ホラー』であっても、このようにちょっと『異世界転生』を絡めるだけで、これまでに無い
どこかで見たような『テンプレホラー』や、インチキ『実話系怪談』のような、『紛い物の小説作品』しか作成できない、一部の遅れたWeb作家の皆さんは、是非とも参考になさってくださいね♡
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます