第63話、VRMMOはむしろ『夢オチ』OKで⁉
──現代日本の推定三千万人の、異世界転生希望の、ヒキオタニートのお兄ちゃん&お姉ちゃん、こんにちは☆
実は『ツンデレ気味の妹(しかも幼女)』という、あざといキャラ付けでお馴染みの、『転生法』だよ♡
今回は初心に返って、異世界転生系Web作家のみならず、プロアマを問わないすべての小説家にとって、最も大切な『作家としての在り方』について、またしてもしつこく述べていくよ!
テーマはズバリ、『夢オチ』なの。
でも、早とちりしては、ダメだからね?
「夢オチなんて、作家としては禁物!」なんて、馬鹿の一つ覚えみたいなことを言いたいんじゃなくて、むしろ「作品の方向性として、必要であるのなら、『夢オチ』を積極的に使っていこう!」ということなのよ!
──忘れないでちょうだい、この『転生法』のモットーは、「これまでの異世界転生(系のWeb小説)の、『常識』を常に疑うこと」なんだから、小説における常識中の常識である、「小説においては『夢オチ』は厳禁!」の鉄則こそは、何よりもまずいの一番に、疑ってかかるべきなの!
○つうか、すでにラノベ界における最大のヒット作によって、否定されていたりしてw
──はい、人の意識そのものをダイブさせる、いわゆる『VRMMO』の類いは、ある意味『夢』そのものであり、ゲーム世界から現実世界へと帰還する際に使用するコマンド『ログアウト』は、まさしく『夢オチ』(の呪文)そのものである。(証明終わり)
つまり『SA○』のようなVRMMO系の作品は、『ログアウト』するごとに『夢オチ』を行っているようなものなのであって、もはや「夢オチなぞけしからん!」などとほざいているロートル作家なんて、単に『時代についていけない可哀想な人』に過ぎないわけなのw
○異世界転移系の作品において、もしも最終的に現代日本に戻ってきたい場合は、文字通り『オチ』的には、『夢オチ』以外にはあり得ないの。
……これはねえ、現在のWeb作家の皆さんが、主人公に異世界転移させたらそれっきりで、現代日本に帰還する作品がほとんど無いのが悪いんだけど、もしも現代日本に帰ってきた場合、まさしくそれは『夢オチ』以外の何物でもないの。
本作や、作者のその他の著作内で何度も述べてきたけど、物理法則上けしてあり得ない異世界転移を実行する唯一の方法が、いわゆる『夢と現実との逆転現象』なのであり、つまりいったん異世界転移した場合、その途端それまでいた現代日本のほうは夢幻ということになってしまい、けして肉体丸ごとの異世界転移を許さない『質量保存の法則』も、『世界というものはその時点においては一つしかあり得ない法則』も、しっかりと維持されることになるの。
もちろんこれは、現代日本に帰還した場合も同様で、その途端今度は異世界のほうが単なる夢幻として消え去ってしまい、そこでどんなに冒険活劇を繰り広げていようとも、すべては『夢の記憶』でしか無くなるという、まさに『夢オチ』で終わってしまうことになるの。
──だって、そうでしょう? 現時点で現代日本にいて、異世界そのものやそこでの日々の暮らしを、確かに本物だったと、どうやって証明できるというの? そんなのまさに、『夢で見たこと』を現実だったと言い張ろうとする、たわ言そのものじゃない。
○とはいえ、『論理的裏付け』だって、必要なのよ!
これで(特に異世界転移系Web)小説における、『夢オチ』の正当性について、十分ご理解いただけたと思うけど、だからと言ってやみくもに濫用したんじゃ、単なる『オチの手抜き』になってしまうから、ちゃんと必要な場合にのみ使用するように、心掛けてちょうだいね!
そのためにも、特に異世界転生系のWeb小説における、『夢オチ』の(必要性の)論理背景について、熟知しておく必要があると思うの。
これまで何度も何度も述べてきたように、異世界転生なんて実のところは、生粋の異世界人が何らかの理由で集合的無意識とアクセスを果たすことによって、現代日本人の『記憶と知識』を自分の脳内にインストールするだけのことじゃない?
本来は生粋の異世界人が、現代日本に帰還するなんてことはあり得ないんだけど、もしもそれが実現した場合(つうか、無理やり実現させる場合)、どういったことが行われるかというと、実はあくまでも生粋の現代日本人に、実際に異世界転生や異世界転移をさせることなく、何らかの形で集合的無意識にアクセスさせて、『頭の中に現代日本人の「記憶と知識」をインストールされた異世界人の「記憶と知識」』を、脳内にある意味二重的にインストールすればいいわけ。
実はこれって、さっき述べた、『最終的帰還型の異世界転移を実現させる、夢と現実との逆転現象』を、いつもの『異世界転生の実現システム』によって、論理的に実現させる仕組みを明かしたようなものなのよ。
ただしこの『異世界転移の実現方法』においては、あくまでも『夢の記憶の書き換え』が行われるようなものなので、本当に異世界との間で物理的な転移が実行されるわけではなく、各小説サイト上でよく見受けられる、「異世界にホームセンターで買った便利道具を売りつけて大儲けしたるでえ!」なんていう、さもしいやり口はけして実現しないから、あしからず♡
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