第56話、成長厳禁⁉ ロリ&ショタの転生主人公♡
──現代日本の推定三千万人の、異世界転生希望の、ヒキオタニートのお兄ちゃん&お姉ちゃん、こんにちは☆
実は『ツンデレ気味の妹(しかも幼女)』という、あざといキャラ付けでお馴染みの、『転生法』だよ♡
すでにご存じのように、このコーナーはしばらくの間実験的に、『質問形式』で進行しているんだけど、今回は、『異世界転生』モノという小説ジャンルそのものが背負っている、『
Q、『転生法』ちゃん、こんにちは! 私は『異世界転生』系のWeb小説が大好きな、一般的な『カクヨム』ユーザーです。
特に好みなのは、生まれつき『現代日本人としての前世の記憶』のある主人公たちが、幼くして──つまりは、ロリキャラやショタキャラとして、大人顔負けの、領地経営や農業改革や大魔法の習得や武術の会得や死亡フラグの回避等々を、やりこなす姿を見るにつけ、スカッと爽快に感じるとともに、少々生意気で上昇志向の強いロリショタキャラの『ギャップ萌え』に、悶え狂いながら読むことです。
やはり何と言っても、『身体は子供で、心は大人』という組み合わせこそが、心底そそるところであり、時には主人公の逸る心に未熟な身体がついていけず、思い通りに行かなかったり些細な失敗を犯してしまったりする姿を見るにつけ、じれったくも微笑ましく感じさせられてしまいます。
──だがしかし、まったく理解に苦しむのですが、Web作家の人たちときたら、せっかく可愛らしかったロリやショタの主人公を、あっさりと成長させてしまい、それから先はお定まりの、屋敷を出ての学園生活に始まり、地方領を出ての王都における立身出世物語という、ワンパターンのストーリー展開に終始する有り様。
もちろん、それに即して主人公のほうも、現代日本の知識を笠に着た、妙に年寄り臭い達観さや生意気さはそのままに、どんどんと身体自体が成長していき、もはや幼い頃の可愛らしさなぞどこにも無い、ただのこざかしい大人キャラが、ひたすら『下克上』ストーリーを演じていくのみといった体たらくとなってしまい、まったく嘆かわしい限りです。
そりゃあ作者さんとしては、主人公を成長させて、本格的に領地経営をやらせたり、学園に通わせたり、王都に行かせたり、恋愛ゲームに興じさせたり、外国に留学させて新しい出会いをもたらしたり、大戦争を経験させたり、したいところでしょうよ。
何せ、そうでないと、肝心のストーリーが進みませんからねえw
しかしそれでも、嘆かわしくも最近のWeb小説の風潮として、転生主人公をさっさと成長させてしまうばかりではなく、もっとじっくりと、ロリヤショタの日々を描写してもらいたいと思うのは、読者側の単なるわがままでしょうか?
あくまでも私個人的願望ではありますが、転生系Web小説においては、もっともっとロリやショタな主人公に理解のある、作家様が増えることをお祈りしております。
A、まったく同意見だわ。
──聞け、テンプレWeb作家の、お兄ちゃんにお姉ちゃんたち!
──あなた方は、間違っている!
──異世界転生作品において、主人公のロリやショタは、別に成長させる必要なぞ無いのだ!
──ロリやショタのままでこそ、むしろより効果的な、『下克上』や『ざまぁ』の物語を、存分に展開していけるのである!
……というわけでして、別に転生系のWeb小説の主人公を、そんなに慌てて成長させる必要なんて、無いんじゃないかって話なのよ。
特にロリやショタの頃に大人気だった作品は、せっかくの高評価を自ら捨てるようなものであり、是非ともロリショタ路線を貫いて欲しいわ。
某超人気作品の、『ビブリオマニアの下克上物語』なんて、あくまでもイラスト(つまりは外見)のみとはいえ、主人公の女の子が、いつまでたってもロリのままだったしね♡
……しかし、何で主人公たちを、ロリやショタのままにしようとする転生系のWeb作家が、ほとんどと言っていいくらい、いないのでしょうね?
幼い子供の身体に、大人の知性が宿っているからこそ、そのギャップ萌えが魅力なんじゃないの?
『大人の身体に大人の知識』がいくらあったところで、当然のことに過ぎないでしょうに。
『下克上』も大いに結構だし、『NAISEI』をやらせてみるのも構わないでしょうし、場合によっては大戦争を指揮させてもいいと思うわ。だけどそれを、必ずしも『大人キャラ』にやらせる必要なんて、無いんじゃないかしら? 『ロリやショタキャラ』のままでやらせたって、別にいいのではないの?
例えば、『ロリ領主』に『ロリ宰相』に『ロリ女王』に『ロリ軍師』に『ロリ将軍』なんかが、数多のWeb小説において跋扈したりしてね♡
…………うん、まさしく、夢のパラダイスじゃないの!
──ということで、すべての転生系のWeb作家のお兄ちゃんにお姉ちゃんにおかれましては、せっかくのロリやショタの転生主人公をさっさと成長させたりせずに、もっともっとロリやショタであることこそをフィーチャーした、作品づくりに勤しんでいかれることを、切に願っているからね♡
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