第32話、ステータスウィンドウ。
異世界転生モノのWeb小説において、これぞ『ゲーム脳』の最たるものと呼び得るものの一つに、『ステータスウィンドウ』がある。
あくまでもゲーム中に、別
……しかも、何も無い空間にいきなり『
第一ねえ、生きた人間の各種パラメータが、固定的に数値化できるわけないじゃん?
たぶんさあ、各パラメータの数値が、常時変化し続けていて、読み取ることとかできないと思うよ?
……ほら、ちょっと常識的に考えるだけで、『ステータスウィンドウ』なんて、現実的に絶対実現不可能であることがわかるでしょう?
特にさあ、これもまた『ゲーム脳ギミック』の極みなんだけど、目の前の人物の頭上に、『名前』とか『種族名』とか『レベル』とかその他簡単な情報が表示されるのってよくあるよね?
そりゃあ、ゲームばっかりやっていると、そういうのが当たり前になってしまうんだろうけど、そんなのは川○礫先生の作品みたいに、VRMMOの世界──すなわち、文字通りゲームの世界だけにしておいてね? たとえ異世界といえども、あくまでも『現実世界』である、転生系や転移系の作品の中ではやらないでね?
──どお〜〜〜〜しても、やりたいと言うのなら、本作が常にお手本を示しているみたいに、ちゃんと作者さん自身の頭で考えた、『理由』も明記してください。
……まあ、目の前の人物の頭上の何もない空間に、その人自身の『名前』とか『種族名』とか『レベル』とかが表示されることに対して、本当に論理的に説明ができるとしたらですけどねw
──なあ〜んちゃって、またむやみに敵を作ると思った? 残念でしたあ!
ご存じの通り、我が『転生法』においては、現代日本からの異世界転生を促進することを第一に考えておりますので、転生希望者の方のご要望は、最大限に叶えさせていただくことにしております。
それは当然、この『ステータスウィンドウ』についても、同様なのです。
──それでは、今し方自分自身で、「絶対に実現不可能だ」と言ったことを、どうやって実現するのかというと、あくまでも「何もない空間に情報を文字で表示することなぞ絶対にできない」と言うのなら、簡単なことです、空間に表示しなければいいのです!
すごいですねえ、これぞ『ジャパニーズ・ゼンモンドー』ですねえ。(違う)
──ていうか、むしろ『コロンブスの卵』とでも言うべきもので、空間ではなく、例えば『スマホ』等のデバイスの画面上に表示すればいいんですよ!
一例を挙げれば、中二病なお姉ちゃんにスマホのカメラを向けると、スマホの画面内のお姉ちゃんの画像の頭の上に、『中二病』という文字が浮かび上がって見えるようになる──といった次第であります。
──どうです? 何もない空間に文字が浮かんだりするよりも、よほど現実的でしょ?
もちろん以上に述べた、『ステータスウィンドウ』や頭上での属性表示なんて、普通のスマホでは無理だからして、そこで登場するのが前回ご紹介した、
ただし、こういった
なぜなら、現代物理学の中核をなす量子論に則れば、未来というものには無限の可能性があるのだから、いかに量子コンピュータそのものである
また、そもそもが、人の属性や各種パラメータがずっと一つに固定されているはずがなく、例えばミステリィ小説的事件においては、さっきまで『被害者候補』と記されていた人物が、次に
──結局何が言いたいかと言うと、これも異世界系Web小説の作成時と同じことで、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます