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《人事ファイル:bb24-JP-866》
レベル3資料
~(略)~
氏名:
~(略)~
能力名:
能力:
體化した光子の放つ熱は、当人も制御できない。
備考5:匿名希望
何か、偶に後光が差してるんですけど、本当にロック処理されてます?
*
《人事ファイル:e98c-JP-1140》
レベル3資料
作成日:C32年5月4日
氏名:
性別:男
年齢:20
住居:A-111
所属:未定
能力名:
能力:
突飛過ぎる嘘は通らない事もある。(個人差あり)
嘘を吹き込まれたとしても、現実との矛盾を知覚したり、正常な他人と事実関係を擦り合わせたりする事で嘘から脱する事が出来る。しかし、『嘘』を“重ね掛け”されてしまうと抜け出すのは格段に難しくなる。
備考1:東京支部/交渉部
彼は、十七、八の頃から『不仲屋』の看板を掲げて商売していたそうです。不仲屋とは、その名の通り『金銭を代価に依頼された人間へ不仲を齎す』という悪辣極まるものであるとか。
「職に貴賎はない」――素晴らしい言葉です。私も
しかし、社会にその様な需要があるとは……嘆かわしいことです。
彼は、これまでに幾人もの人間関係を破綻させて来たと聞きます。社会に身を置いておきながら、その経歴はあまりに悪意で満ち過ぎている。
能力に関してですが、情報部によれば完全に彼の制御下にあるとの事。完全に封印する処理ではなく、意識に対するロック処理で十分かと。
最後に、彼の配属先に関して提言を残しておきます。
彼は、自らの心の醜さから他人にも疑心を抱きがちであり、その疑心から来る臆病な攻撃性を裡に孕んでいます。時に冷静な思考を必要とする「荒事」に向く性格とは思えません。本当の「交渉事」に用いるのであればこれ以上ない才能でしょうが、赤色やるの交渉なんてのは名ばかりで終わる事例が大半です。
よって、交渉部ではなく事務に配属すべきであると提言します。不仲屋は、人類種の悪感情を極限にまで煮詰めた様な商売ですが、それでも曲がりなりに彼は一人で切り盛りして来ました。最低限の事務能力は有しているのでしょう。
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