第26話 知らされた新たな事実

高上修介は中学3年の同窓会に来ていた。

同じクラスだった野々村詩音は不参加だ。


「いやーひさしぶり!学校が違うから3年ぶり?」

「お前何のクラブやってたの?高校でもバスケ?」


総勢25名ほどが集まって会の始まりを待っていた。高校生だから、学区にある公民館を借りて、お菓子や食べ物を持ち寄る形の堅苦しくない集まりだ。

幹事が始まりの挨拶を始めた。


「みなさん、桜坂中学を卒業して以来初めての同窓会です。みなさんお元気でしたか?本日来ていない方もいらっしゃいますが、集まったみなさんで楽しく近況や昔話をしましょう」


修介は同じ高校の友達たちと座っていた。修介は明るいキャラで中学でも人気者だった。そのうち入れ替わり立ち替わりいろんな人が修介に声をかけ始めた。


「修介、高校でも人気者なんだろ?」

「そうでもないよ」

「いやいや、修介人気者だぜ。修介のファンクラブあるぞ」

「えーやっぱりそうなんだ!」

「修介は大学どこ行くつもり?」

「うーん、一応考えてはいるんだけどまだ絞りきれてないかな」

「修介勉強も出来るもんな。きっといいとこ狙ってるんだろ?」

「ね、ね、彼女は出来たの?」

「いねーよ」

「うわ、意外!修介くんモテるのにどうして?」

「進学校だぞ、そんな余裕ないわ」

「またまたー」


そんな調子で誰もが修介に声をかけていく。そんなとき、他校に通う一人が修介にたずねた。


「ね、修介君、野々村詩音君って覚えてる?今日来てないけど、同じ高校だよね?」

「あ、あぁ」

「今も中学のときみたいな感じなの?」

「あぁ、変わってないね」

「そうなんだー。高校行ったらかっこよくなるかと思ってたのに」

「はぁ?アイツがか?無理難題すぎだろそれ」

「そっかー今も中学のときみたいに無口で暗いんだ」

「あいつが変わるわけないじゃん。相変わらずのヘタレだわ」

「あ、そうだ、妹ちゃん今も一緒なの?」

「いつもひっついてるわ」

「そうなんだー。今も仲いいんだね」

「あれは仲良すぎだろ」

「詩音くんね、小学生の頃はすっごく可愛かったんだよ。妹ちゃんと並ぶと雑誌のお子様モデルかっていうくらい可愛かったんだから」

「はぁぁぁぁぁ?なんだそれ???」

「だからさー中学校ではあんなだったけど、高校行ったらかっこよくなってるんじゃないかと期待してたんだよね。そうか、あのまんまなのか。残念だなー」

「はぁ?小学校で可愛くたってそのまんま成長するとは限らないだろ?」

「あ、修介君、詩音君のお父さんとお母さん見たことないの?」

「見たことないな。記憶にない」

「ご両親すっごい素敵なんだよ。あの二人の子供がブサイクなわけないわよ」

「そうかぁ?」

「詩音君どっち似だったっけな…どっちに似ても絶対イケメンに育ってるはず。うん。保証する。あ、情報ありがとね。ちょっと気になってたから。サンキュ」


な…なんだとぉぉぉぉぉ?????

ちょっと待て。

成績優秀。スポーツ万能。それに加えてイケメンだとぉぉぉぉ?????

ありえない、ありえない、こればっかりは絶対にあり得ないぞ…!!!

あんなキノコ頭の常に俯いてて暗いヤツがイケメン???


修介は頭をブンブン振る。


あいつがイケメン…ないない、こればっかりは絶対ない。ないぞ、ない。








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