「そういや、何日か前から第３のほうでは、合成人間を試しに働かせてるらしいな」

「へー、その合成人間ってのは人間とどう違うんだ」

「わからん。

短時間で指定の年齢まで成長させてつくるって話は聞いたことあるんだが」

「見た目は大人でも、実際には赤ん坊ってことか。

さすがに頭ん中まで赤ん坊ってわけじゃないとは思うけどさ」

「まぁ、そんな感じであってる……のか？

あれか、いろいろ好きに設定をイジれるロボットみたいなクローンなのかもな」

「それってさ、この前ニュースでやってたの見たんだが、自動人形だっけか？

アレともどう違うんだ。

それも人間そっくりで、生体パーツらしいし」

「俺は専門家じゃないから正しいかわからんが。

確か、合成人間はほとんど体も人間と同じで脳みそで動いてて、自動人形は肉でできてても頭の中はパソコンで動かしてるって感じじゃなかったか」

「なんかもっと普及っていうか、広まったら面倒な感じになりそうだな」

「そのうち人間なんていらなくなるかもな」

「仕事をしなくて済むってんなら大歓迎だよ」

「違いない」

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