ミドルフェイズ:シーン3「ガオー」

GM:血濡れた炎天下をどれだけ歩いたことでしょう。まもなくして、病院が見えてきました。とはいえ、総合病院のようなものではなく、小さなものではありますが……。誰かいるでしょうか?

紫步:「病院、ついたよ」

翠瀬苑芽:「あ、よかったです……入れそうですか……?」

GM:と訊いてきますが入れそうですね。

紫步:「うん、入れそう。早く治さないとだし行こうか」

翠瀬苑芽:「はい……」

GM:病院内には誰もいません。鍵もかかっていません。クーラーが利いていて涼しいです。ですが、病院内は荒らされています。ちょうど、化け物が暴れたかのように。しかしここには化け物はいないようです。

 消毒液やガーゼや包帯など、医療器具があるので、苑芽さんの治療は出来そうですね。痛み止めもあります。効くかどうかはわかりませんが……。

紫步:「中、荒れてるみたい。ちょっと包帯とかとってくる!」

 椅子に座らせて取りに行きます

GM:はーい ではここで判定もしちゃいましょう

紫步:らじゃー

GM:《調達》or《知覚》難易度6に成功で、【応急手当キット】を入手できます!

紫步:<調達>振りまーす(ころころ→7)あぶ!?

GM:ひえっ 良かったよかった……ではおひとつどうぞ

紫步:では2d10振りますね

GM:どぞー

紫步:う~ん出目! あるだけありがたいが!

GM:まぁ、その、気休め程度には……? とりあえず、苑芽さんの治療に使うものを取りにいって、ついでに自分のも、という感じですね。

紫步:怪我した部分に包帯を巻き苑芽のところに戻ります!

GM:はーい、苑芽さんは大人しく待ってますよ。ただ顔色が悪いようです。

 見えない恐怖と不安、血の匂いとバケモノの息遣いと、そして猛暑の中を歩いてきたことで、心身ともに負荷がかかっているのでしょう。

紫步:「大丈夫...じゃなさそうだね。とりあえず顔の傷に包帯、巻くね」

 ぐーるぐる。丁寧に

翠瀬苑芽:「ありがとうございます……。目が……痛い……」

GM:治療していた紫歩さんは分かるでしょう。素人ながらですが、苑芽さんの目は完全に損傷していて、二度と視力が戻らないであろうことに。

紫步:「.......一応痛み止めあったけど、使ったほうがいいかな?」

翠瀬苑芽:「はい、お願いします……」

紫步:痛み止め使います

GM:はーい 残念ながらデータ的には何もできませんが、それでも苑芽さんは少しだけ楽になったように見えました。

翠瀬苑芽:「ありがとうございます……すみません、色々やってもらってしまって」

紫步:「ううん、私は苑芽の先輩なんだから全然気にしてないよ。あとできればちゃんとしたお医者さんに見てもらったほうがいいし、ここに人はいないみたい。街の外...行ったほうがいいかも」

翠瀬苑芽:「ありがとうございます。外……外ですか……。確か隣町に……」

GM:と苑芽さんが言った時です。紫歩さん、あなたはヘリの音を聞きます。

 窓などから空を見れば、軍隊のものらしいヘリが飛んでいくのが見えます。自衛隊? 助けに来てくれたのでしょうか?

紫步:「! ヘリコプター飛んでるみたい! もしかしたら運んでくれるかも」

翠瀬苑芽:「! ヘリコプターですか……?」

GM:何かアクションをしてみますか?

紫步:窓の方によって大声で叫びます

GM:ありがとうございます。紫歩さん、あなたは窓から大声で助けを呼びます。

 しかし……その声は人間のソレではなく、おぞましい化け物の咆哮として響き渡ります。助けて――そんな想いを力いっぱい込めるほどに。

 夏の空に化け物の声が虚しく響きます。そしてヘリは遠くへ飛んで行ってしまいました。

翠瀬苑芽:「っ……今の声は……?」苑芽さんは怯えているようです。

紫步:地面にへたり込みます  

  「...ごめん、やっぱり、私.....もう、ずっと一緒にいられないや....。もう一緒にかえれないみたい...ごめんね...でも、苑芽だけはここから助けるから....」

 「....ごめんね」涙声で言います

GM:幸いにも、あなたは小さめの声なら人間らしく喋れますね。

 あのヘリが自衛隊のものなら、飛んで行った方に向かえば、助けてもらえるかもしれません。自分は化け物として撃ち殺されてしまうかもしれないけれど……まだ人間の苑芽さんなら。

翠瀬苑芽:「せん、ぱい……?」苑芽さんは一瞬酷く悲しそうな声を出しますが、

 「……大丈夫ですよ、ずっと一緒です。行きましょう、せんぱい。2人で絶対に……助かるんです。きっと、きっと……大丈夫です」

 そう言うと、紫歩さんの手を握ろうと自分の手を近くにさまよわせました。

紫步:「.....うん、ありがとう。かっこ悪いところ見せちゃったなぁ。

 早く行かないとどっか行っちゃうかもしれないし、行こうか」手を優しく丁寧に握ります

GM:苑芽さんは、その手を優しく握り返してくれました。

 ヘリが飛んで行ったのは裏山の方向です。ここからは……なかなか遠い。それでも、一縷の希望を信じるしか、できません。

紫步:裏山の方に手を繋いで向かいます

GM:はーい それでは病院から出たところでシーンエンドです。

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