第145話 ヨブ 二回目の発言とヨブの返答
三人の友とヨブの会話は、二巡目に入りました。エリパズ、ビルダド、ツォファルと順番にヨブに意見します。それぞれにヨブは自分の気持ちを伝えます。要点をかいつまんで書きますね。今回はハナスの突っ込みなしです。
エリパズ――「あなたは、神を畏れる気持ちを弱まらせ、神への関心を薄れさせる。あなたはずる賢こい話し方をする。どうして理性を失うのか。どうして怒りに燃えた目をしているのか。教えてあげるから聞きなさい!神を認めない人は実りがなく、賄賂のやり取りをする人は焼きつくされる」
ヨブ――「三人とも、慰めるどころが困らせるために来たのか!あなた方が私の状況にいたなら、と思う。そうなれば私はあなた方を言い負かす事ができる。友人が私をあざける。私は涙を流して神を見る。あとわずかで、私は戻れない道を行くのだ!神は私を人々の軽蔑の的にした。それで私は顔に唾をかけられた。私の人生は終わった」
ビルダド――「いつになったらそのひどい話をやめるのか。物分かりが良ければ、私たちが話してあげよう。悪人の光は消え去り、悪人の炎が輝く事はない。悪人は力が衰え、災難によってよろける。皮膚はむしばまれ、命を奪う病気が手足を食い尽くす。神を知らない人に起きることだ!」
ヨブ――「いつまで私をいらただせ、言葉で打ちのめすのか。知って欲しい。神が私を惑わし、ご自分の狩猟用の綱で私を捕らえたことを。私の体は、骨と皮だけになってしまい、私は辛うじて死を免れる。こんな体になっても、私は神を見る。私は自分で神を見る」
ツォファル――「私は気持ちがかき乱され話さずにはいられない。あなたはまさか知らないのか。人が地上に置かれて以来、悪人の喜びの声は長く続かないものだと。あなたは自分の排泄物のように永久に滅びる。たとえ悪い事があなたの口にとって甘く、それを舌の裏に隠しても、その食べ物は体内でコブラの毒のようになる。あなたは貧しい人を打ちのめして見捨てた!」
ヨブ――「どうして悪人が生き続け、年を重ね裕福になれるのか!神は人の過ちを覚え、その人の子たちを処罰する。神が思い知らせて下されば良いのに。私はあなた方が何を考えているかを知っている。あなた方は私に暴力を振るおうと企んでいる。あなた方はどうして無意味な言葉で私を慰めるのか!」
二巡目もバトリましたね。ヨブ、もしかしら被害妄想でしょうか?さあ、またエリパズが追い討ちをかけます。ヨブがんばれー!
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