ヨブに恋して
第138話 ヨブ 裕福な族長
ここからはヨブ記をお伝え致します。ヨブ記は42章あり、1章と2章、そして最終章だけが散文です。あとは全て詩文というユニークな書です。
登場人物を簡単に紹介しますね。
ヨブ――主役
ヨブの家族――妻、七人の息子と三人の娘
ヨブの家の召し使い――大勢
ヨブの友達――ビルダド、ツォファル
エリパズ エリフ
神様――イスラエルの神 別名ヤハウェ
悪魔――堕天使 イブを騙したサタン
主な登場人物の会話形式で話が進みます。
テーマは『神がいるなら、なぜこんな苦しみが
あり、神はそれをなぜ許しておられるのか?』
現代人も疑問を持つテーマですね。疑問の答えは得られるのでしょうか?
さあ、ヨブ記のはじまりはじまり。
昔、昔イスラエルの民がエジプトに住んでいた頃、ヨブという名の東洋人がウツに住んでいました。彼はイスラエル人ではないのに、モーセと同じ神を崇拝しておりました。モーセはエジプトですくすくと育ちましたが、ある時、自分の民が虐待されているのを助けるため、エジプト人を殺しました。モーセはファラオから逃れてミディアン地方で40年間逃亡生活をしました。その頃にヨブの事を聞いてヨブ記を書いたのではないかと言われています。(筆者不明の資料もあります)
ヨブ記は西暦前1650年頃から1470年の140年の事が記録されています。長い!
ヨブは妻と子供の他に、大勢の召し使いと暮らしていました。家畜は羊七千頭、らくだ三千頭、牛千頭、ロバ五百頭を所有する大富豪です。
子煩悩で、子供一人一人の宴会を定期的に開きます。ぶどう酒飲み放題、肉食べ放題です。
しかし、族長ヨブは成り上がりの金持ちではなく、正直者で罪を犯したことがなく、神に忠誠を尽くす東洋一の人格者です。
「子供たちが罪を犯し、心の中で神を侮辱したかもしれない」といっては、一人一人のために全焼の犠牲を捧げます。
イスラエルの神は、ヨブの心の美しさを喜んで、犠牲の香りを楽しまれていた事でしょう。
そうです、神は人間の罪を動物の犠牲で許される方なのです。イエスも杭につけられ犠牲として死なれましたね。完全な人間の犠牲ですから、それ以降は動物の犠牲は必要なくなりました。
そんなヨブの忠誠にケチをつけたくて、ウズウズしている者がいます。
さあ、誰でしょう?天での出来事です。もちろん、自分の事を言われているとはヨブは知りません。ヨブに試練がぁー、ヨブがんばれー!
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