第129話 ヨシュア 二人のスパイをエリコに遣わす

 ヨシュアの指示通りイスラエルの民は、ヨルダン川を渡る準備をしています。ヨルダン川の向こうにはカナンがあります。ヨシュアは神様からこんな励ましを頂いていました。


「私に仕えてきたモーセは死んだ。さぁ、あなたは民と共にヨルダン川を渡り、私がイスラエルの民に与える土地に入りなさい。――私はモーセと共にいたようにあなたと共にいる。あなたを見放したり、見捨てたりしない。勇気を出し強くありなさい!」ヨシュア1:1~5


 そして、モーセが書いた律法の書を昼も夜も小声で読むように勧められます。神様の考えや指示を読んで当てはめれば必ず成功するからです。


 また民の扱い方も書いてあります。エジプトを出た40年前は、なんと、300万人もいたのです。


 あれから死んだり、生まれたりと世代交代があったにしても、同じ位の人口です。民を秩序正しく安全にカナンの地に導けるように、ヨシュアは洞察力も与えられました。ヨシュアカッコいい!


 カナンの地は五人の王が住んでいます。最初の都市はエリコという強固な町です。ヨシュアはまず、そこがどんな町か偵察させるために二人のスパイを送ります。そう、あなたもスパイだったのものね。心得も教えた事でしょう。

 

 二人のスパイは怪しまれないように、売春婦のラハブの家に滞在します。エッチ目的だと身バレを防ぐことが出来ます。あわよくば、エッチも出来ます。知らんけど!ごめん、スパイたるもの性欲を自制し、イスラエル国民の為に任務を全うするんです。がんばれー。


 なのに、スパイなのにラハブの家に隠れたことが見られていて、エリコの王にチクられます。

「あなたの家に来た男達を引き渡せ!」

「確かに男の人が来ましたが、すぐに逃げて行きました。今追えば捕まえられるでしょう!」


 ラハブは嘘をブッこいて、屋上に匿っていたスパイ二人を逃がします。どうして自分の命の危険おかしてまで二人を助けたと思いますか?


 ラハブはイスラエルの神様の奇跡を風の噂で聞いていました。紅海を干上がらた事、マナで養った事などです。そして二人のスパイに嘆願します。

「私にははっきり分かります。イスラエルの神はあなた方にこの土地を与えます。それで、どうか誓ってください。私はあなた方を助けましたから私の家の者を全て生かし、命を救って下さい」


 そうです、イスラエルが、エリコを攻撃する時に自分の家族を助けて欲しいと願いました。


 二人のスパイは、ラハブの信仰に感銘を受け、エリコへの攻撃が始まったら、窓から緋色の綱を結ぶように指示しました。それを目印にして、その建物を攻撃しないと約束したのです。


 二人のスパイは山地に三日間隠れ、敵の目を逃れて、山地を下り、川を渡ってヨシュアの元に戻り、起きたこと全てと、エリコ攻撃OKの報告をしました。


 さぁ、イスラエル国民はヨルダン川を渡る時が来ました。約束の地は目前です。しかし、泳いで渡るのでしょうか?


 また、ラハブの信仰と勇気は報われるのでしょうか? なんと、ラハブは有名な人の先祖となります。誰なのかお楽しみに。

 

 ヨシュアは、神様から勇気づけられて力を得た事でしょう!モーセが成し遂げられなかった偉業を果たすために尽力します。ヨシュアがんばれー!

 


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