ヨシュアに恋して

第127話 ヨシュア ポジティブなスパイ

 ヤコブがイスラエルという名前をもらい、息子のヨセフと共にエジプトで過ごすよう、ファラオから良い地を与えられた事を覚えておられますか?


 ヤコブの子孫はエジプトで増え続けていきました。400年後、脅威を感じたファラオはイスラエル人を奴隷にします。神はモーセを指導者としてエジプトから彼らの本来の土地、カナンへと導きます。


 モーセと共に出エジプトした中に、これからお伝えするヨシュアがいました。


 ヨシュア、彼の本当の名前はホシェアです。なぜか、モーセがヨシュアと呼び、そのヨシュアが定着しました。聞き間違えたのかしら?モーセは少しおじいさんになっていましたから。


 若者だったヨシュアはすんなり受け入れます。

とにかく性格が素直なんです。彼はエフライムの子孫として、メキメキ頭角を表しました。


 イスラエル国民は荒野に宿営をはり、カナンの地を目指します。レフィディムという場所に宿営中、アマレク人から攻撃を受けます。


 モーセはヨシュアを司令者として任命。大胆で何者も恐れない性格のヨシュアは、巧みな戦術でアマレクを制圧しました。


 民のリーダーになる要素がヨシュアにあることを見抜いたモーセは、ヨシュアを部族代表の一人としても選びます。お気に入りなんでしょう。


 イスラエルの12部族の代表者12人は、モーセの命により、カナンの地へと送り込まれました。

 イスラエル国民にとったら、カナンは故郷です。帰郷する事を夢見て、エジプトを出てここまで来たのですから。


 12人はカナンの偵察隊、スパイとして40日間任務を全うしました。モーセから調べてくるように言われた情報を、民全員の前で話します。


 ヨシュアとカレブはこう言います。

「あそこは本当に素晴らしい所です。その土地は、乳と蜜の流れる良い地で作物も良くできます」証拠として沢山の果物を見せました。


 では、残りの10人の報告はどうでしょうか?

「あそこは、大きくて強い人達が住んでいます。あの土地を取ろうとしたら、私たちは殺されてしまうでしょう!」悪い報告でした。


 10対2 多数決で、イスラエル国民は悪い報告を信じて怖れました。大きくて強いと聞くと、ネフィリムを思い出したのかもしれません。ネフィリムは巨人ですから勝てないよねぇ。


「エジプトかこの荒野で死んだ方ましだ。私たちは殺されて、妻子は捕虜になるだろう。エジプトから出なければ良かった!モーセの代わりに指導者を立て、エジプトに戻ろう!」

 イスラエル国民はエジプトのスイカや、ニンニク、ネギが懐かしいと言って嘆きます。


 ネギとニンニク?臭いんですけど。荒野だと味の濃いものが欲しくなるのですね。知らんけど。


 ヨシュアとカレブは民の心を落ち着かせるため

「恐れてはなりません!神が私達と共におられます。あの土地を取るのは難しい事ではありません!」と叫びますが、民は二人を黙られる目的で殺そうとしました。


 カレブとヨシュア、特にヨシュアは神様に対する信頼が強い男の子です。モーセと一緒にシナイ山の途中まで行き、あの有名な「十戒」の石の書き板をモーセが貰うのを見ているのです。


 そして、ポジティブ思考なのでしょう。悪い面を見るのではなく、良い面を見て、想像を膨らませ、必ず神が何とかしてくださると思ったのでしょう。見倣いたいものです。


 神は、ヨシュアとカレブを殺そうとしたイスラエル国民にキレます。

「20歳以上の者はカナンの地へは入れません!私の奇跡を見ておきながら、私を信頼しないからです。最後の一人が死ぬまで、40年間荒野をさ迷うのです。ヨシュアとカレブはカナンの地に入ります」民数記13:1~33 14:1~38


 神はご自分が選んだ指導者モーセを退けようとした事にもキレたのでしょう。

ヨシュア良かったね。あなたはやはりイケメン男子です。


 そして、モーセの後継者に選ばれるのです。


 ヨシュアかっこいい、がんばれー!

 



 

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