第123話 ヨナ 魚に呑まれる

 海にサブンされたヨナに近づく海の生物は?


「神は大魚に任じてヨナを呑み込ませた」1:17


  大魚ですって。しかも偶然そばにいた大魚が口を開けたらヨナパックンではありません。神が任じたとあります。別の訳では、「備える」「命じる」「送る」とあります。神様が大魚を用いてヨナを救ったのですね。


「そのためヨナはその魚の内部に3日3晩いることになった」とあります。海の中では呼吸ができないので、神様が魚の胃の中で生かしたのです。


 ピノキオのゼペットじいさんですか?


 ヨナは胃酸で溶けなかったのでしょうか?そもそも、その大魚とはなんでしょうか?資料をまとめてみました。可能性のあるものです。


①マッコウクジラ――ヨナゲットの地中海に稀に生息。ヨナが船に乗ったヨッパには捕鯨船があったとされる証拠がある。しかし食道が狭く人間を呑み込む事は無理かもしれない。よく考えたら哺乳類じゃん!


②ジンベイザメ――地中海には生息しない。


③ホオジロザメ――地中海に生息。1939年に体長二メートルのサメが丸ごと2匹入っていたホオジロザメが発見される。ヨナも余裕でイン出来る。

しかし、口に入った瞬間鋭い歯で噛み殺されるかもしれません。


④未知の生物――ある訳には海獣とあるので、まだ発見すらされていない未確認生物の可能性も考えられます。


 他にもシャチやクエといった候補もありました。皆様はどれだと思いますか?お好きな大魚でイメージしてみて下さい!


 では、魚の胃の中でヨナは何をしていたのでしょうか?暗くて魚臭い所です。


「ヨナは魚の内部から神に祈った」とあります。

「水は私の喉を締め付け、深淵は私を取り囲み、海藻は私の頭に絡みつきました。私の魂が、自分の内で衰え果てた時、私が思い出した方、それは神でした。私は感謝のうちに犠牲を捧げます。自分の誓約したことを私は果たします。救いは神のものだからです」2:7~11


 ヨナは魚の胃の中で、謙遜に悔い改めたのです。任務を放棄して逃げてしまった事を謝り、もう一度ニネベに行く事を誓いました。


 神様はヨナの改心の祈りを聞かれました。


「やがて神はその魚に命じ、その魚はヨナを陸に吐き出した」


 大魚は偉い!ヨナを陸地に運んだのです。ヨナは船賃無しです。


 さあ、今度こそニネベに行かなくてはなりません。ヨナがんばれー!


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