ヨナに恋して
第121話 ヨナ 「ニネベへ行け!」
アミタイの子ヨナ、名前の意味は「はと」。出身はゼブルン部族に与えられた領地の境にあるガト・ヘフェルです。ここはイエス生誕のガリラヤ地方ナザレから四キロほどの近い場所です。
ヨナは大魚に飲まれてベッされた人として有名ですが、ところがどっこい預言者です。
しかも、北のイスラエル10部族担当です。ヤラベアム2世の治世中に神に仕えました。ヤラベアム2世の父親、ヤラベアム一世の治世中にエリシャが亡くなっています。
みなさま、12預言書を書いた12預言者を覚えておられますか?ヨナはその中の一人です。そしてヨエル、ナホム、ホセア、ミカと同世紀の預言者なのです。
「神の目に悪いことを行い続けていた王の影響を受けた」イスラエルはまた腐敗していました。エリヤとエリシャがバアル崇拝を根絶したにもかかわらずです。神様は預言者を用いてイスラエル国民を正します。ヨナも一生懸命に働きます。
エリヤとエリシャはイスラエル以外の近隣諸国にも遣わされた預言者です。預言者界のツートップとして尊敬もされていたことでしょう。
ある日、エリヤとエリシャの後継者としてヨナに白羽の矢が立ちます。預言者の間では素晴らしい事でしょうが、ヨナにとったら、元の語源通り、犠牲者として選ばれたという思いが強かったでしょう。
「ヨナよ、立ってニネベヘ行け!彼らの罪が私の前に目に余るものとなったからである。処罰することを伝えよ」ヨナ1:2
ニネベ、ニネベ、ニネベです。そこはアッシリアの都市、別名「流血の都市」と呼ばれる恐ろしい場所なのです。
「力ある狩人」として悪名高きニムロデが作り上げた流血の都市ニネベ。戦争の神を崇拝し、暴力人殺し当たり前の都市です。サイコパスなアッシリア人に裁きの音信を伝えなくてはいけません。
「イスラエル国民すら、神の前に不従順で悔い改めないのに、暴力的なニネベの人が悔い改めるわけないじゃん」ヨナはそう思ったに違いありません。
「ここから800キロもあるんですけど、歩いて行くんですか?1ヶ月はかかりますけどね、(怒)」
私なら神様に文句たれた事でしょう。ヨナはどうするでしょうか? ヨナがんばれー!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます