エリヤに恋して

第99話 エリヤ 熱心な預言者

 エリヤは西暦前900年頃、アハブ王の時代に神の預言者として活躍しました。出身はヨルダン川の東のティシュベというところです。ここはガド族に与えられた領地です。熱心な特質を引き継いでいた事でしょう。


 イスラエル王国の王、アハブは子牛崇拝をしていました。それに加えて妻に迎えたイゼベルはシドンの娘ですから、妻の信仰バアル崇拝も取り入れました。イゼベルは狂信的なバアル崇拝者です。


 配偶者の信仰するものを自然と受け入れてしまうのは現代でもありますね。

 私の嫁ぎ先はお盆になると、ナスとキュウリを仏壇にお供えします。ナスで牛を作り、キュウリで馬を作ります。御先祖様の乗り物です。

「馬に乗って早く帰ってきてね。牛に乗ってゆっくり帰ってね」という思いからだそうです。

 牛と馬を反対に供えたら嫁失格です。「牛に乗ってゆっくり来てね。馬に乗って早く帰ってね」 ナスで馬を作り、キュウリで牛を作っても嫁失格です。信仰というより慣習ですね。


 イスラエル国民は、アハブ王とイゼベル妃の影響で信仰合同をしていました。敵国から守って欲しくてイスラエルの神様を、作物の豊かな収穫の為にバアルの神様を同時に崇拝するのです。


 イスラエルの神様はこの霊的に腐敗した状態にお怒りです。全き専心を要求する神様は、バアル崇拝をやめ、ご自分に立ち返るようエリヤを遣わしました。イスラエル国民に警告を与えるためにです。エリヤは考えます。


「私が仕えているイスラエルの神は生きておられます。私は神に懸けて誓います。私が何も言わない限り、ここ何年かは露も降りず、雨も降りません!」ドヤッ。列王記第一17:1


エリヤは神様のお気に入りベスト3に入る預言者です。ご自分の警告を伝えて言わせるのではなく、イスラエル国民を懲らしめる方法をエリヤに決めさせたのです。エリヤが言った通りの奇跡を行う神様ってすごいですね。エリヤに対する信頼度ハンパないです。


 偶像崇拝をやめるなら、干ばつと飢饉から助けてやると言っているようなものです。ちょっとした恐喝ですね。インテリヤクザエリヤかっこいい!


 これを聞いたアハブ王は激怒し、ヒステリー妻イゼベルはエリヤを探し出して殺すよう命令しました。すでにイゼベルは預言者を何人も殺している悪妻です。なんでこのおばさんと結婚したのかアハブ王。シンデレラのパパも再婚相手が悪妻ですね。二人ともそういう趣味かしら。


 イスラエルの神様はエリヤに、ヨルダン川の東にあるケリトの谷に身を隠すように指示します。


 露も降りず、雨も降らない中で、エリヤも生きぬかなければいけません。


 神様はどうやって、エリヤを養うのでしょうか?エリヤがんばれー!

 


 

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