第19話 ライトノベルってなんですか
かまととぶりました。すみません。ライトノベルが何かくらい知ってます。漫画・アニメ的なイラストのパッケージで出版される若者向けの小説のことですよね。辞書的な定義にすぎる? だって、本格的に定義するとなるとめんどくさいんですもの……
わたしはいわゆるハルヒ世代です。打鍵していて、自分でもこの言葉の響きの懐かしさに震えてしまいます。シリーズ第1作「憂鬱」の出版が03年、アニメ第1期の放送が06年……うわあ、そんな経つのか。光陰矢の如しですね。恐ろしいですね。
最近、と言うほど最近でもないと思いますけど、いわゆる異世界転移もの、異世界転生ものがラノベ業界でブイブイ言わせていることは知ってます。対して現代もののラノベとなると、ゲーム制作をはじめとする創作活動をテーマとするものが多いのではないでしょうか。これは新刊情報などを見た上での印象論です。もしかしたら、スぺオペやゴシック小説が流行っていたりするのかもしれませんがわたしの観測範囲までは届いていません。
異世界ものは、落伍者にスポットを当てた点においてジム・トンプスンやデイヴィッド・グーディスが活躍したパルプフィクションにも通じるものがあると思います。実際、グーディスの『狼は天使の匂い』なんかはほとんどそのまま異世界転移ものとして転用できそうなプロットだったりします。
その意味ではすごく応援したいジャンルなんです。でも、ちょっとあらすじを漁ってみてもピンとくるものがない。元々、ハイファンタジーが苦手なのもありますけど(ここをひとくくりにすると怒られそうですが)、何より、落伍者には落伍者のまま破滅してほしいんです。つまり長々と続けないでほしい。その方がすっきりする。それは、わたしも『ディパーテッド』よりは『インファナル・アフェア』の方が好きですけど、あれはあれであれじゃないですか(ネタバレへの配慮から何も言えなくなる)。
尤も、これは単に、コンパクトにまとまったものは目立たないというだけのことかもしれません。わたしもそんな真剣に探したことはないですから。主人公が破滅してすっきり終わる、異世界ノワールとも言うべき作例があったらぜひ教えてほしいです。
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