第17話 プロットがめちゃくちゃ長い
プロットというか、アウトラインというか、演出プランというか。書き出したら止まらないです。と言うか、厳密には止まらなかった、ですね。いまのわたしにそこまでの知力、エネルギーはありません。
わたしが尊敬する作家ジェイムズ・エルロイは長編のアウトラインだけで原稿用紙300枚を超えると言います。尤も、彼の作品は2段組みで上下巻になるような規格外のスケールなので、わからないでもありません。
度々話題に出てくる「どうしても書きたい話」ですが、これもこれまで書いたプロットだけで長編1作分くらいにはなってしまうと思います。といっても、途中で設定や構成に何度も変更があったので大部分はボツになっているのですが。いまではプロットなんてあってないようなものです。その再構築が追い付いてないのが現状だったりします。
それはともかくとして、わたしは基本プロットがないと書けないタイプです。これまで完全なアドリブで書き通したのは掌編小説が2作だけ。あとは全部きっかり考えて書きました。よく設定厨と言われる人たちがいますがわたしの場合はプロット厨です。
ただ、きっかり考えたはずなのに破綻が見つかって書き直しなんてことも珍しくありません。演出上は必然性があっても、その他の要素とかみ合わなくて泣く泣く変更したシーンもあります。このあたりは小説のうまさで何とかごまかせそうなものですが、あいにくと自分の腕では限度があります。
だからそう、プロットの破綻を救うのが小説のうまさなんですよね。これまであんまり意識してこなかったんですけど、これはとても重要なことです。自分にとって小説のうまさと言ったら、破綻を破綻じゃないように見せる技術なんです。字書きとしてはある意味最強の能力と言えましょう。ほしいぞ、小説のうまさ。
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