第76話 オペレーション・オーバーロード

「そう。そういうことね」

 勘違いをしていたことを恥じるマリア。


「だけど、本当に正真正銘のアホね、あんたは。アホの斜め上を行ってるわ」

「君が笑ってくれるなら、僕はアホにでもなる」

 意に介さずニッコリしている、宇宙少年。


「さっきの返事、聞かせてくれる?」

 メシヤの飛び切りの笑顔には、力強い優しさがあった。

「いいわ。あたしもついてく」

 少しためらったあと、口を開くマリア。


「私も私モー!」

「どこまでもお供しますわ、メシヤ様」

 エリとレマもメシヤの傍を離れるという選択肢は無いようである。


「あたしからも聞かせてくれる?」

 プラネタリウムは北斗七星のひとつ、破軍星はぐんせいを投影していた。




「あんたの行く先に、果てなんてあるの?」




                        ―第Ⅰ座 完―



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ハラッパーの真ん中で 三重野 創(みえのつくる) @tsukuru296

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