第51話 来た、見た、買った!
三重県下にはシオンショッピングモールが点在している。創業者・
北伊勢シオン内に、
「お~、メシヤくんにイエスくん。それにマリアちゃんまでいらっしゃい! 他にも今日は大勢で来てくれたね」
店主の
「うわ~、パラダイスだネ!」
エリの好きな日本のロボットアニメのプラモデルが、ショーケースに飾られている。新しいものだけでなく、昭和の古めかしいロボも鎮座していた。
「械造さん、今日は建築模型を見に来たんだ」
「まいどあり! OK じゃあスチレンボードだね」
「いえ、今回はナゴブロックを使おうと思ってます」
「ああ、それじゃ残材が出ないように、積算しないとね」
ゴミ減量が叫ばれる中、まだ使える資材を捨てているようでは後ろめたい。おもちゃでも同じことだ。
メシヤたちはナゴブロックビルダーというアプリで、各色ブロックの必要数を割り出してもらう積もりだ。このアプリは、ナゴブロック社の定型の図面をベースにブロック数をはじき出すためのものなのだが、メシヤたちの作る模型は自作の図面を使うので、
「うわ、今回はいままで以上に気合いが入ってるね」
「とりあえず、4件分お願いします」
「ほい、わかった。学校の机のサイズがW60cm✕D40cmだから、それにギリギリ収まるサイズにしておくね」
「はい、それだけあれば十分です」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます