ランチパック(たまご) 1点

「ランチパックがサンドウィッチのメタファーだってことは、以前に話したわよね?」

 なあ、ハルヒ。そのメタファーの用例は正しいのか?

「このランチパック(たまご)は、もっとも強烈なメタファー性をそなえたラッチパックなのよ!なぜならランチパック(たまご)はタマゴサンドウィッチを超越する存在だからよ!」

 ハルヒのたわごとを意訳すると……すなわち「ランチパック(たまご)は超うまい」。

「いくらでも食べられるわね。このネチョネチョしたタマゴフィリングの食感と味付けはやみつきよ!」

 頼むから食べすぎて吐くのだけはやめてくれよ。どうせ床そうじやら何やらの後始末するのはおれなんだからな。

「涼宮さん。オーブントースターでランチパック(たまご)の表面を炙ってみるのはいかがでしょう? まさしくホットサンド風に……」

「……さすが古泉くん! 基本的にランチパックはトーストすることによってホットサンド風としても楽しめるわけだけど、”ホットサンド風にしたらおいしいランチパックBEST3に” ランクインするのが、まさしくランチパック(たまご)なわけよ」

「ちなみに、涼宮さんにおけるホットサンド風にしたらさらにおいしくなるランチパックシリーズの第1位は?」

「それは……ランチパック(ハムタマゴ)よ。売っているところが少ないから見つけたら即買いしなさい!」

 おまえら、人生楽しそうだな。

「長門。良かったな。お前の口利きで入手したオーブントースターのおかげで、最近のハルヒは上機嫌だ」

「近ごろは時空震も少ない。情報統合思念体も安堵している」

 相変わらず表情を変えず、おれをまっすぐ見つめて長門が言った。

「そうか。ヤマザキパン様々だな」

「くれぐれも、涼宮ハルヒの使い走りを拒否しないように。それが情報統合思念体からの要望」

 へいへい。たしかに承りましたよ。おれの貴重な放課後タイムが、世界平和のお役に立てるのなら「はい喜んでー」ってなものである。


・・・・・・・


 きょうもSOS団はにぎやか。つづく。


 商品名『ランチパック(たまご)』

 今回の獲得シール 1点

 累計 7.5点

「白いフローラルディッシュ」獲得まで、あと17.5点

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