ランチパック(ツナマヨネーズ) 1点

「ランチパックとは、すなわち常温で2~3日保存に耐えうるサンドウィッチである!」

 ランチパックツナマヨネーズを片手に、ハルヒが講釈をたれはじめた。

「そんなこと考えたこともなかったが……」

「なるほど。確かにランチパックの形状は、ホットサンドメーカーで焼きを入れたあとのホットサンドそのもの。さすが涼宮さんは目のつけどころが違う」

 SOS団のもうひとりの講釈好きが参戦してきた。

「サンドウィッチは作った日のうちに食べるが通常。日をまたぐ場合は冷蔵保存を推奨」

 なんだ長門。ちょっとラップっぽいな。

 ふと『ランチパックツナマヨネーズ』のパッケージを見る。消費期限は2月10日。買った日つまり今日は2月8日だから、すくなくとも3日間の常温保存に耐えるサンドウィッチってわけか。そう考えると確かに大発明かもしれない。

「しかも食べる時には本家サンドウィッチのように具がこぼれたりしない。お好み次第でホットサンド風にもできる。ランチパックこそは惣菜パンの王にふさわしい。頭が高いわよ、キョン。ランチパックにひれ伏しなさい!」

 へいへい。おっしゃるとおりでございます。ハルヒ大王様。

「……」

 ランチパック議論で盛り上がる団長とその腰巾着野郎には目もくれず、長門がもくもく、いやモグモグとランチパックツナマヨネーズを食っていた。

「うまいか?」

「美味」

「そうか。良かったな」

「あのう……涼宮さん。お飲み物は何になさいますか?」

 ハルヒが暴虐の邪王だとするならば、朝比奈さんは気配りの王女様です。

「ランチパックツナマヨネーズと相性が良いのは──オレンジジュースに決まってるでしょ!」

 うへぇ。ハルヒって塩っぱい食い物と甘い飲み物を合わせるタイプのやつだったのか!?

 まあ、でも……うまいけどな。その組み合わせ。


・・・・・・・


きょうもSOS団はにぎやか。つづく。


商品名『ランチパック(ツナマヨネーズ)』

今回の獲得シール 1点

累計 4点

「白いフローラルディッシュ」獲得まで、あと21点

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る