<3>

 厳しい顔のシフルーシュが、ツカツカと迷いのない足取りで近づいてきた。

 ティオはぼんやりと、その姿を見ていた。どこか怒ったような雰囲気を感じたが、それに反応する意識が働かない。


「ちょっとティオ、あんた大丈夫?」

「え?」と、声にして、言葉の意味を考える。少し視線を巡らせると、正面にいる診察中の患者の不安げな顔が目に入った。


 インフルエンザの診察をしているところだった。ひっきりなしに訪れる患者候補を、振り分ける仕事だ。そのことは理解しているが、頭がボーッとしてうまく機能してくれない。目の前にいる患者が、診察前なのか診察後なのかも判別できなかった。


「ひどい顔してる。少し休んだほうがいいんじゃない」


 何度か休憩と短い仮眠を取っていたので、休む必要はないと思っていた。充分とは言えないが、最低限の休息は実行しているつもりだ。

 ティオは曖昧に首を振る。笑おうとしたが、頬がかすかに震えただけだった。


 シフルーシュは嘆息して、厳しい顔のままティオの背後に回る。少しべとついた後ろ髪をかき分けると、説明もなく首筋に手をあてがった。

 ひやりとした冷たい手の感触に、思わず身震いする。


「ど、どうしたの?」

「休まないなら、せめて疲労を回復させなよ」


 冷たかった手が、じんわりと温かくなってきた。手ではなく接触した首筋が熱くなっているのだと、ほどなくして気づく。

 生命の精霊魔法――命に宿る精霊に働きかけているのだ。免疫機能を向上させる活性化魔法と近い効能があり、疲労回復の効果もある。


「ありがとう、シフル。ちょっと楽になった」


 強張っていた肩から力が抜けて、いくぶん頭がスッキリする。


「こまめに休憩取って、感染予防に自分で活性化魔法をかけろってミスミが言ってたでしょ。ティオが倒れたら元も子もないんだ、周りのことなんて気にしないで疲れたら休んだほうがいい」

「うん、そうする。本当ありがとね」


 シフルーシュのおかげで、頭にかかっていたモヤが晴れていた。しかし、頭がクリアになったことで、肉体に蓄積した疲労を一層強く感じるようにもなっていた。腕を上げるのにも倦怠感がともなう。

 ティオは心のなかで活を入れ、弱った気持ちを奮い立たせた。


「すみませんでした。診察をつづけます」


 途中だった患者と向き合い、滞っていた診察を再開する。

 疲労に押しつぶされないように我慢しながら、数人の患者をさばいた。ほんの少し入れ替わりの間があると、無意識に口からため息がこぼれる。その音を耳にして、くさってはいけないと自戒した。


 そんなティオの耳に、別の音が入ってくる。パタパタと駆け上ってくる足音だ。ダンジョンの入口に目を向けると、勢いよくノンが飛び出してきた。

 表情はすぐれなかったが、血色はよく動きも機敏だ。少なくとも走れるだけの体力が残っている。ダンジョンでの看護もきつい仕事に違いないだろうに、まだ元気でいることに驚く。ティオよりも、よほど冒険者向きの身体機能を持っている。


「ティオ姉ちゃん、これなんだけど」


 ノンは顔を合わせて早々、手にした紙きれを突きつけてきた。

 患者の登録名簿だ。治療が必要と判断され、ダンジョンに送られる患者は名簿に記載して管理している。


「名簿に載ってない患者さんが何人かいるんだ。センセェに確認してこいって言われた」

「えっ、ウソ――」


 ざっと目を通すが、どこに記載の不備があるのかわからなかった。患者数が多すぎて、名前を記憶している余裕はない。抜け落ちていたり、逆に不必要な人物を登録していたりしても、確認のしようがないのだ。

 ダンジョンではティオの報告を元に、患者を管理して介護場所を決めていた。症状に応じて選別しなければ、不必要な悪化を招くことになる。登録名簿に問題があったなら、当然選別作業も問題が生じるわけだ。

 ティオは血の気が引いて真っ青になり、動揺によって視界がかすんでいく。


「ど、どうしよう。わたし、とんでもないこと……」

「間違えちまったもんはしょうがない!」と、ニヤけ顔でノンが言った。「そう言ってたよ、センセェ」


 目元を拭ってノンを見る。その顔は笑ってはいたが、うっすらと気づかいの気配も混じっていた。


「ミスミ先生がそう言ったの?」

「うん、言ってた。ティオ姉ちゃんが一番大変なんだ、ミスしても気にしなくていい。こっちでうまいこと調整するから、無理はしないようにだって。――ティオ姉ちゃんが責任負いたがらないのは、人一倍責任感が強いからだとも言ってた。もし自分で気づいたら、きっと壊れちゃいそうなほど自分を責めるだろうから、先手を打って釘を刺しに来たってわけ」


 熱いものがこみ上げたティオは、顔を伏せて鼻をすすった。やさしい心づかいに泣きそうになる。

 後頭部にポンと手を置き、ノンがふざけるように髪をくしゃりとかき回した。


「あんまり背負いすぎないで、アタシも頼ってよ。頼りないかもしれないけど、アタシもミスミ診療所の一員だもん。どんなことがあってもティオ姉ちゃんを味方する」

「うん、うん――」


 にじんだ視界の先に、ポツポツと小さな滴が落ちていく。

 ノンが戻り、ホッと一息ついたティオのところに、再びシフルーシュがやってきた。先ほどと変わらない厳しい顔のまま、怪訝そうに首をかしげる。


「ねえ、ノンが来てたみたいだけど、下で何かあった?」

「ちょっと問題があったみたい」ティオはくしゃくしゃになった髪を整えながら、はにかんで笑う。「大丈夫、心配ないって」

「そう……よくわからないけど、よかった」


 シフルーシュの顔が、ほんの少しやわらぐ。張り詰めていたものがゆるんだことで、隠していた疲労の色が浮かび上がった。

 ティオに付き合って、ほとんど休むことなく診察待ちの患者の対応をしてくれていたのだ。シフルーシュだって疲れているに決まっている。そんなことにも気づいていなかった。


「ごめんね、迷惑ばかりかけて」

「なに言ってんの。仲間を助けるのが冒険者でしょ」


 いろいろな人に支えられて、生きているのだと改めて思い知る。ティオは何度もうなずき、仲間に恵まれたことを感謝した。


「よし、もうひとがんばりしようか」

「張り切るのはいいけど、ほどほどにしときなよ」


 シフルーシュと笑顔を交わし、ティオは次の診察をはじめる。まだ順番待ちの患者は、数えきれないほどいた。


※※※


 患者数が増えたことで、ダンジョンの地下一階だけでは介護場所を確保できなくなっていた。そこで急きょ地下二階まで、臨時の療養所を広げることになる。

 地下二階に送られる患者は、おもに比較的軽症の冒険者だ。まだ地下二階とはいえ、モンスターの出現率はわずかに高くなる。一般住民を危険にさらすわけにはいかないので、場慣れした冒険者に白羽の矢が立ったのだ。


 感染した冒険者達はタツカワ会長とフレア嬢両名の指示ということもあって、存外素直にしたがってくれた。ただ全員というわけにはいかない。無頼を気取る冒険者のなかには、露骨に不満をもらして反発する者もいた。

 矢面に立つのは、地下二階の警護担当を任されたダットンである。人見知りがすぎて患者とコミュニケーション不全が起きていたこともあって、同業相手ならばまだマシだろうと配慮された結果だ。


 しかし、うまくコミュニケーションが取れないのは相手が冒険者であっても変わりない。最初から言うことを聞く気がない相手ならば、なおさらのことだ。


「どうして、俺達が移動しなきゃなんねえんだ。お前らに指図されるおぼえはねえぞ!」


 感染の判断を求めてダンジョンに来た時点で、指図にしたがっているのではないかと思ったが、舌が回らず言葉にすることができなかった。

 この手の連中は、相手を見て態度を決める。ダットンが下手に出ているかぎり、つけあがりつづけることだろう。そうわかっているのに、性格的に強く出られない。ダットンはほとほと困りはてていた。


「ほ、他、他の人達より、冒険者、の、ほうが、強い。下に、い、いこう」


 威圧されて、いつも以上に言葉が詰まる。人間の対処は、上級層のモンスターよりもよほど難しい。


「何言ってんのかわかんねえよ。ちゃんと話せるようになってから話しかけろ」

「だ、だから、その……冒険、者が行くべき、だ」


 繰り返しつっかえるダットンを、その冒険者はせせら笑う。ここでやり返せればよかったのだが、顔に張りついたのはこびたような苦笑いだ。

 昔から、そうだった。たとえ相手が間違っているとわかっていても、勇気が出せず流されてしまう。種の違うモンスターが相手ならば対処のしようもあったが、言葉が通じる同じ人間ではどうしても腰が引けてしまった。


 だが、調子に乗った無頼冒険者の下卑た笑いは、突然消えることになる――正確には、吹き飛ぶことになるといったほうがいいか。


 いきなり冒険者の横っ面に、木製の棍棒が叩きつけられたのだ。その体は宙を舞い、血飛沫と共に砕けた歯が石床を転がる。

 まったく予想だにしなかった事態に、ダットンは顔を強張らせてうろたえた。おそるおそる棍棒を振るった人物に目を向け、「あっ!」と驚きの声をもらす。


「こんなバカは、遠慮せずのしちまえばいいんだ」


 南方出身者特有の褐色の肌をした巨漢の男だった。厳めしい顔には、左目を中心に複雑なタトゥーが施されている。


「グ、グンジ?!」

「やあ、ひさしぶりだな、ダットンのアニキ!」


 以前薄毛で悩んでいたダットンが、増毛詐欺に遭いそうになったとき知り合った冒険者のグンジだ。同じく薄毛に悩む若者であったが、その原因が金属アレルギーであることをミスミが見抜き、現在はうらやましいほどフサフサになっている。

 グンジは倒れた冒険者の胸ぐらから、冒険者タグを引きちぎって確認した。


「なんでぇ、まだ初級のひよっこじゃねえか。よく上級冒険者のアニキに立てつけるな」


 つまらなそうに鼻を鳴らして、グンジは冒険者タグを放り投げた。タグは倒れた男の胸元に戻る。


「キ、キミも、インフルエンザに、かかったのかい?」

「そういうわけじゃないんだ。ダンジョン街がやばいことになるって聞いて、何かできないかと思って手伝いに来た。拠点が潰れちまったら、冒険者はどうしようもないからな。そういうヤツ、結構来てるんだぜ」


 タツカワ会長が冒険者に協力を呼びかけていたのは知っていたが、正直期待していなかったので、グンジの言葉は意外だった。

 ミスミと親しいダットン達はともかく、他の冒険者が利得のない協力に応じるとは思っていなかったのだ。しかし、よく考えてみればダンジョン街という土台があるからこそ冒険者は活動できる。生活基盤を守るために、ダンジョン街を支えるのはおかしなことではなかった。


「俺も手伝うから、何をすればいいのか教えてくれ。上級冒険者のアニキの指示なら、バカを除いて大体の冒険者は言うことを聞いてくれるはずだ」

「わ、わかったよ。じゃあさっそく――」


 心強い援軍をえて、ダットンはようやく覚悟が決まった。

 冒険者のためにも、ダンジョン街は守らなければならない。


※※※


「ヨーゼスの兄ちゃん、こっちに来て!」


 ノンの声が石壁に反響する。体調不良をうったえた老人の治療を終えたばかりのヨーゼスは、重い体を起こして声のしたほうに足を進めた。

 全身を虚脱感が包んでいた。目はかすみ、頭の芯が熱い。注意していたつもりだが、インフルエンザに感染している恐れがある。内心すぐにでも倒れ込みたい気分であったが、ノンにしてもミスミにしても、それを許してくれそうにない。

 ノンは小さな男の子の看病をしていた。苦しげな吐息をつく男の子の手を、かたわらにいる男性がしっかりと握っている。どうやら親子のようだ。


「解熱剤は飲ませた?」

「一時間くらい前にどうにか。うまく飲み込めなくて苦労した」


 父親に状況を聞き、ノンは男の子の額に手当てて体温を確認する。行動にまったくよどみがない。

 ほんの少し目つきが険しくなった。表情には出さないように気をつけているが、あまりよくないことは雰囲気で察せる。


「ちょっと……高いね」と、ノンは含みのある言い方で状態を告げ、ちらりとヨーゼスに目を向けた。「活性化魔法をお願いします」


 妙にかしこまった態度に面食らいつつ、ヨーゼスは活性化魔法を唱える。

 そっと手のひらを胸に当てると、男の子の汗と熱気が伝わってきた。心拍数も早く、呼吸は荒くなる一方だ。活性化魔法による治療が、どこまで通用するか微妙なところである。


「ヨーゼス先生は魔法学院医術科の先生だから、任せておけば大丈夫。きっとよくなるよ」


 ノンがヨーゼスを立てているのは、患者を安心させるためだろう。そのために、普段の気安い態度を隠したということか。

 何も考えていないように見えて、意外と考えている。医療現場で働いてきた経験値の差か、ヨーゼスなどよりよほど患者の気持ちを掌握していた。


「おじさんも感染者なんだから無理しちゃダメだよ。しんどいなら、ヨーゼス先生に活性化魔法をかけてもらったほうがいい」


 父親の健康管理も欠かさない。たいしたものだと素直に感心する。

 それに比べて、自分はどうだ。頼りにならない医術者は、ただ言われるがまま回復魔法を唱えることしかできない。


「兄ちゃん」ノンがこっそりと耳打ちする。「アタシ、そろそろ行かないと。重症の婆ちゃんを見てないといけないんだ。あと任せるね」

「あ、ああ……」


 一旦は離れようとしたノンだが、途中で足を止めて振り返る。


「しばらく様子を見て、よくならないようなら声をかけてね。遠慮しなくていいから」


 治療をつづけながら、ヨーゼスは心が沈んでいくのを感じた。

 インフルエンザの隔離対策がはじまってからというもの、自身のいたらなさばかりが目についた。日を追うごとに医術者のプライドは削がれていき、情けない自分がむき出しになっていく。

 ヨーゼスは病にかかっていることを自覚する。挫折感という重い病だ。


※※※


 その男は、片ヒザをついた姿勢で患者の診察を行っていた。肩で息をしながら患者を覗き込み、時おり顔をそらして咳をする。

 彼も弱っていることはあきらかで、患者同士で“お医者さんごっこ”をしているようにしか見えなかった。

 ガンシンは眉をひそめて、舌打ちと共に足を踏み出す。


「何をやってんだ、お前は――」


 ゆっくりと振り返った顔は、痩せこけて生気がうすい。ただ目だけはギラギラと、狂気じみた輝きを発している。

 内心うろたえながらも、ガンシンは厳しい表情を維持してにらみつけた。変貌した顔の奥から、見知った顔が浮かび上がるのに少し時間が必要だった。


「あ、ガンシンさん」


 苦しげに、ひどくかすれた声をもらす。セント・パイルは無理に笑顔を作った。

 これほど憔悴して痛ましい姿は、肩を並べてダンジョンに潜っていた頃にも見たことがない。


「医術者はインフルエンザってやつで全員やられたって聞いたぞ。寝てなくていいのか?」

「これでも、だいぶマシになったんですよ。ちょっと前まで、起き上がることもできなかった」

と言っても、まだ無理はできないだろ。大人しく休んでいろよ、死んじまうぞ」


 セントは力なく首を振り、患者に視線を落とす。


「すでに、たくさん死んでます。このままでは、もっともっと犠牲者は増えていくでしょう。ミスミ先生達だけでは抑えきれないところにまできている。無理をしてでも、ぼくら医術者が出張らなきゃいけないんです!」


 そう言って、セントは回復魔法を唱えはじめた。熱にうなされる患者の顔が、かすかにだがやすらぎを帯びて落ち着いていく。

 同時に、セントの体がフラフラと揺らぎはじめた。魔法に集中するあまり、姿勢を維持する意識がうすらいでいるのかもしれない。

 ガンシンは背中に手を添え、上体を支えた。染み込んだ汗で、衣服がじっとりと湿っている。


 やがて魔法を唱え終えたセントは、顔をそむけて繰り返し咳をしてむせた。添えた手で、今度は背中をさすってやる。

 ようやく落ち着きを取り戻したセントは、照れくさそうに苦笑して意外なことを口にした。


「なんだか、ガンシンさんに支えられていると、パーティが復活した気分になりますね」


 声がノドに詰まり、反射的に目をそらしてしまう。

 軽度の症状をおぼえて深く考えることなくダンジョンに訪れたガンシンは、いまさらながらパーティ解散後はじめてダンジョンに足を踏み入れたことに気づいた。

 隔離病棟となった状態が異質すぎて、感慨も何もあったものじゃない。かつての風景とまったく重ならない状況に、思わず笑いがもれる。


「まだ、つづけるのか?」

「ええ、できるかぎりのことはするつもりです」

「パーティを組んでいたときと逆になったな。あの頃は、セントが俺達のブレーキ役だった」


 当時は医術者のセントが、冷静にパーティの状況を分析して後退を進言していた。その判断は、いつだって正しかったとガンシンは信頼している。

 セントは困ったような怒ったような――複雑な表情を浮かべた。ダンジョンで時おり見せていた、なつかしい表情だ。


「いまのぼくは冒険者ではなく、医術者です。あの頃とは状況が違う」

「いいや、違わない。やることは同じだ」


 ガンシンはセントの腕を取り、強引に引っ張り起こす。足下がふらつかないように、ベルトをつかみ押さえてやった。

 怪訝そうな視線を受けて、ガンシンはわずかに顔をそらす。頬が火照っているのは、熱のせいばかりではないだろう。


「パーティは解散したが、仲間であることをやめたわけじゃない。仲間が困っているのを見て見ぬふりするわけにはいかないだろ」

「手伝ってくれるんですか?」

「そんな大げさなもんじゃない。俺にできることは、せいぜいセントが倒れないように見ていることだけだ。まあ、安心して背中を預けてくれ。いよいよやばくなったら、力づくで止めてやるよ」


 青白いセントの顔に、ポッと生気の火が灯る。目に見える形で、安堵が体に下りていくのがわかった。


「ありがとう。こんなに心強いことはない」


 不思議なもので、パーティを解散した事実を、このときほど実感したことはない。仲間とダンジョンに潜る機会を再びえたことで、失ったものが浮き彫りになったのだ。

 さみしさが胸いっぱいに広がる。しかし、ずっとこびりついていた未練が、浄化していくのも感じていた。


「冒険者になって本当によかった。ダンジョンでの日々は、ぼくの宝物です」

「そうだな、俺も楽しかった。お前とパーティを組めてよかったよ」


 冒険者として満足のいく結果は残せなかったが、大切なものはえられた。いい冒険者人生だったと、胸を張って言える。どっちつかずの中途半端な気持ちですごしてきたが、ようやく一歩踏み出せそうな気がした。

 インフルエンザを克服してダンジョンから出る日――ガンシンの新しい人生がはじまる。

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