304.ナンネ支店営業開始、その二。

 五、食品加工事業——『フェアリー食品』——『フェアリー商会』の本部ブロックに『食肉処理場』と、ソーセージなど肉の加工品を作る『食肉加工場』を作った。既に稼動している。

 そして領都と同様に、『フェアリー牧場』の中にも『チーズ工場』『バター工場』『マヨネーズ工場』『ケチャップ工場』の四つを作った。

『フェアリー農場』の中には、念願の『チョコレート工場』を作った。



 六、食品販売事業——『フェアリー商店』——中央通り沿いの店舗ブロックに作った施設棟に出店した。



 七、家具調度品販売事業——『フェアリー家具』——中央通り沿いの店舗ブロックに作った施設棟に出店した。工房がないので、『マグネの街』の工房で作った製品をサーヤが『アイテムボックス』で運んで展示販売している。

 『マグネの街』の工房のモコザイグ工房長に弟子入りしている人たちが一人前になったら、領都同様『ナンネの街』にも工房を作ってもいいかもしれない。



 八、乗合馬車事業——『フェアリー運行』——商会の本部ブロックに建物と厩舎を作って、運行を開始している。荷引き動物のメインは、『アイテマー迷宮』から保護してきた『走鳥』たちだ。

  『フェアリー牧場』『フェアリー農場』『荘園』を繋ぎ、通勤の足となっている。

 二階建ての黄色の馬車は、相変わらずよく目立っている。



 九、不動産事業——『フェアリー不動産』——中央通り沿いの店舗ブロックに作った施設棟に出店する予定だ。まだ稼働していない。焦る必要はないので、折を見て営業を始めようと思っている。



 十、宿屋事業——『ホテルフェアリー』——今後、中央通り沿いの店舗ブロックに作る予定だ。まだ稼働していない。宿泊施設については、まだ旅人がそれほど来ないので焦ってやる必要はない。

 食事処としての『フェアリー亭』は、店舗ブロックに作った施設棟の一階に出店する予定だ。

 二階は喫茶店の『フェアリーキッス』になる予定である。



 十一、紡績事業——『フェアリー紡績』——『フェアリー牧場』に『紡績工場』を作った。

 『 フェアリー商会』の本部ブロックの中にも、『縫製工場』を作る予定だ。

 この工場は、糸になったものから生地を作ったり、洋服を作る工場にしようと思っている。



 十二、屋台事業——『フェアリー軽食』——『フェアリー商会』の本部ブロックに拠点施設を作った。

 屋台は、中央通り沿いの三つの広場に、それぞれ出店を始めた。

 定番の『おにぎり』『ホットドッグ』『コロッケ』『フレッシュジュース』に加え、五つ目として『かき氷』も稼働したのだ。

 『かき氷』の屋台は、完成した『かき氷製造機』を搭載している。

 俺が自作した魔法の巻物『氷塊創造ロックアイス』も装備されている。

 シロップは、『練乳』『野イチゴ』『ブルーベリー』『レモン』の四種類だ。

『かき氷』は早くも評判になっていて、ミリアさんなどは営業開始以来毎日『かき氷』を食べているようだ。

『マグネの街』でも『領都』でも営業を開始したが、やはり大ヒットしているようだ。

 サーヤの話では、領都支店本部に文官三人衆が訪ねてきて、領城の中に屋台を出店してほしいと依頼をされたそうだ。

 アンナ辺境伯の意向のようだ。

 なんでも、王立研究所の上級研究員のドロシーちゃんが、毎日『かき氷』を食べたいと駄々をこねているらしい。

 もし領城の中に利用する者が少なくて売り上げが上がらない場合は、最低限の営業保証まですると言ってくれたらしい。

 そこまで言われて断るわけにはいかないので、早速領城の中にも出店するように手配をした。



 十三、金物販売事業——『フェアリー金物』——中央通り沿いの店舗ブロックに作った施設棟に出店した。

 鍛治工房も『ナンネの街』にはないので、『マグネの街』の工房で作った製品を販売するかたちになる。

 


 十四、武具販売事業——『フェアリー武具』——中央通り沿いの店舗ブロックに作った施設棟に出店する予定だ。焦って出店する必要もないので、折を見て営業を始めようと思っている。

 


 十五、銀行事業——『フェアリー銀行』——商会の本部ブロックに専用の建物を建てた。

 本格的な営業はこれからの予定だが、商売の再起を目指す商人などには、なるべく早く貸付をスタートさせてあげたいと思っている。



 十六、製パン事業——『フェアリーパン』——中央通り沿いの店舗ブロックに作った施設棟に出店した。

 この部門は、アレックスちゃんを中心とした子供たちもがんばってくれているそうだ。

 朝早く起きて、パン作りを手伝っているらしい。

『やわらかパン』『レーズンパン』『野イチゴジャムパン』に加え、『ブルーベリージャムパン』も発売している。

 全てコッペパンサイズで、『やわらかパン』がベースになっている。

『マグネの街』でも『領都』でも、大ヒット中だ! 連日行列もできているらしい。

 落花生が手に入ったので、第五弾は『ピーナツクリームパン』になる予定だ。

 これも大ヒット間違いなしだろう!

 そして、スタッフからの提案で、チョコレートを利用したパンも作ることにした。

 なぜ自分で気づかなかったのか不思議だが、確かにチョコを使ったら凄く美味しいパンになるに違いない。

 チョコチップを混ぜ込んだパンやコッペパンを開いた形にしてチョコをべったりかけたチョコパンだ。

 これは大ヒット間違いなしだろう。

 第六弾が『チョコチップパン』、第七弾が『チョコパン』にしようと思っている。

 優秀なスタッフがいて助かったのだ。



 十七、教育事業——『ぽかぽか養護院』については『ナンネの街』では開園しない。

 領立養護院があるからね。

『ぽかぽか塾』は、今後開催していく予定だ。

 中央通り沿いの店舗ブロックに作った施設棟に、専用の場所を作ろうと思っている。

『ハンター育成学校』を作るのは、ずっと先のことになるだろう。

 まだギルドすらできていないからね。



 十八、水産事業——『フェアリー水産』——『ナンネの街』でも養殖池を作って『小エビ』などの養殖を始める予定だ。

 領都で行っている『紅マス』と『川ハマグリ』の養殖も順調なので、『ナンネの街』でも始めようと思っている。

 当面は川漁が主体となり、『干しエビ』や『乾燥海苔』などの加工品の製造も行う予定だ。


 ちなみに領都で行なっている『大シジミ』の養殖は今のところ順調だ。

 養殖池で順調に育っている。



 十九、精肉事業——『フェアリー食肉』——中央通り沿いの店舗ブロックに作った施設棟に出店した。

 まだギルドも稼働しておらず、野生動物や魔物の肉の持ち込みがないので、俺が保存してある肉を解体処理し直売所で販売してもらっている。



 二十、飲食事業——『フェアリー飲食』——喫茶店の『フェアリーキッス』は、中央通り沿いの店舗ブロックに作った施設棟に出店した。


『マグネの街』と『領都』のお店は、相変わらず行列ができているようだ。

『ホットケーキ』が大評判になっている。

 店員さんのメイド風制服も可愛いと評判で女子に大人気なのだ。


 もう一つ飲食事業の焼肉居酒屋『七輪焼きフェアリーグリル』は、領都で大繁盛している。


『ナンネの街』でも『肉の直売所』の隣に出店予定だ。



 二十一、日常雑貨販売事業——『フェアリー雑貨』——中央通り沿いの店舗ブロックに作った施設棟に出店する予定だ。



 二十二、ギルド運営事業——『狩猟ギルド』『農林水産ギルド』を今後運営する予定だ。




 『ナンネの街』は、人口も少ないので無理に手を広げる必要はない。

 優先順位をつけて運営して行く予定なのだ。


 最優先事項は、あくまで『チョコレート』と『レインボーシルク』なのだ。


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