応援コメント

第26話 満月の夜に悪魔が哭く」への応援コメント

  • 悪魔でしたか! なるほど納得の。そして、なるほど砂の目。何が切っ掛けなのか、相当強いものが取り憑いていたんですね……。(病名もそれっぽかったですね!)
    師匠が時間指定をしたのは月光の力を借りるためだったのでしょうけど、銀の退魔効果についてはさすがです。自分の手で(メスで)娘を救ったっていう結末にしてあげたかったのかな。師匠そういうとこ気を使いますよねぇ。最初に村を救った時も、そんな演出してましたし……(^^
    無事、奴を退治できたのなら、この先この村にあの奇病(病気ではなかったですが)が発生する事はないですね。先生の気持ちが幾らかでも救われるといいのですが……(ノ_<)

    作者からの返信

    何となく察せられてるかなあと思ってましたが、リーリアは病気ではなく悪魔憑きが原因でした。ちょっと前の話で書いた通り、この世界では悪魔という存在自体が秘匿されています。なので、体に起きた異変=病気や怪我という認識で固定概念化されていて、悪魔という発想自体絶対に出てきません。だから医者であるカレット先生は自らの手で治療しようと躍起になっていたのです。
    病名も気づかれてそうですが、ボロアディス病という名前はギリシャ語で悪魔を指すディアボロスのアナグラムでした。グスコーブ鳥といい、今回はよく名前で遊んでますねw

    師匠が時間を指定したのもその通りです。満月は0時にちょうど天頂に現れます。グレート・ムーンの効果を最大限に発揮させるため、もし何か起こってから必要になる時間を逆算して23時という時間を指定したのです。

    これまでの話からお分かりだと思いますが、師匠は率先して物事を解決するタイプではありません。自分が基本的に何でもできる分、あえてそれを使わずに他者を立てることを行動原理にしています。特に今回のカレット先生の場合、魔法使いへの偏見が凝り固まってしまって、自分達が安易に手助けしても先生の心の鍵は余計に閉ざされてしまっていたでしょう。なので、師匠は常にカレット先生の意思を尊重し、先生自身の心と向き合わせることによってある意味、先生の心を治療しようとしたのです。

    余談ですが、師匠達が来る前に別の魔法使いが来てボロアディス病を治療したと書きましたが、その時は病が再発してしまいました。これはなぜかと言うと、その魔法使いも原因が悪魔であることを突き止めて祓うことには成功したのですが、準備が足りずに逃げられてしまいました。しかし、悪魔の存在は秘匿されているため村の人々にそれを伝えることはできません。また、ずっとそのまま村に留まることもできなかったため、その魔法使いは仕方なく病気は治療できたと言って村を去りました。結果、悪魔は村に戻り、また病が再発してしまったのです。

    次回、4章最終回となります。激動に曝されたカレット先生の今後は。そしてリーリアは無事なのか。お楽しみにお待ちいただければ幸いです。

    編集済