応援コメント

第20話 いつまでも、ともに」への応援コメント

  • 師匠は普通の人とは流れる時間が違う……というか、いろんな物理法則に縛られてない感じがありますよねー。
    師匠の行動って人助けのためなのか、友達を作りたいだけなのか、掴めない部分はありますが、繋いだ絆を大切にしているところはずっと変わらず、なのですねぇ。
    満足だった、幸せだったと、人生を振り返って思えるのなら、それは最上。
    人の強い想いや願いは、時に魔法を超えた奇跡を呼び寄せたりするものですね。

    この幕間は次へと繋がるのでしょうか。
    それとも、今後もこんな感じで過去がチラ見せされていく……?
    引き続き、続きをのんびり楽しみに待っております(^^

    作者からの返信

    そうですね。自分と他人とで流れる時間が違っている。それが師匠にとって心のうちに秘めている大きなテーマの一つだったりします。1章で呟いた通り、いくら友だちを作ろうとも、数十年後には自分を置いて先に逝ってしまう。それが分かっていても、むしろ分かっているからこそ師匠は友だちを作ろうとするのです。まるで、自分がこの世界に存在しているのを証明したいかのように。しかし、それはこの世に自分の痕跡をなるべく残したくないという二律背反もはらんでいます。そうした自己矛盾を抱えながら、それでも師匠は今日も友だちを作ろうと世界を回るのです。なぜか、というのは後の章で語る……はず?

    師匠の一番の目的は、先程も述べたように友だちを作るため。その手段として、誰かを助けるというのが一番都合が良い……というと言葉が悪いかもしれませんが、それが最も理に適っているのです。そして、それは一時の友情ではありません。別れを告げた後に友だちがまた窮地に陥れば再び現れて助けたりしますし、今回のようにこの世を去ろうとしているのであれば、最後に別れの挨拶に向かう。なので、師匠は自分が本当に深い友だちとなった人達の動向はほぼ全て把握しています。例えどれだけ増えようとも、一人として友だちを気にかけないことはないのです。

    今回の話の視点、バンは最後まで満ち足りた人生を送りました。しかし、それは師匠の言った通り自分の手で掴み取ったものです。師匠が与えたペンダントは心の支え、ほんの一押しにすぎません。師匠の信念である相手の目線に合わせること、それがここから伺えます。
    もちろん、本当にペンダントに魔法をかけて一生幸せにさせることもできたでしょう。しかし、過ぎたる力は使わず、ほんの少し心の拠り所を与えただけで、バンは立派に自分の足で自分の人生を生き抜きました。それが、師匠にとって何より嬉しいのです。

    さて、この幕間ですが師匠の話は一旦ここでおしまいです。というのも、幕間では師匠と僕、それぞれにスポットを当ててキャラクターを深掘りしようと書いています。ただ、今回の話は今後の章にもしかしたら関わってくるかもしれません。

    ということで、師匠の次は僕のお話。まだ師匠とあったばかりで擦れ切っていた僕が、どのように師匠を師匠と呼ぶことになったのか。序章から1章をつなぐお話です。ぜひ楽しみにお待ちいただければ幸いです。

    編集済