第5話 描写を飾り付け過ぎると逆効果? 私の場合ですが…

【質問5】風景描写、心理、人物描写において大切にしている事や読者により的確にイメージさせやすくするためにしている事はなんですか?



■Motokiの回答


これは、他の方の参考になってくれるような事が書ける気がしませんが……。


私の場合、風景描写をする時は、その風景を頭に思い浮かべています。自分が思い浮かべている風景を実際に見ているつもりで、感じた順に書いています。

この場合はあまり、現実的な風景を厳密に思い浮かべる必要はないのかな? と思っています。自分が読者様に伝えたい風景ですから、実際の風景と少しくらいズレがあってもOK! くらいのつもりでやっています。


例えば『夕暮れ』のシーンであれば、私は夕陽本体や伸びてゆく影よりも、空の色の変化の方に注意が向きます。


『青かった空が次第に黄色味を帯びていき、辺りへとオレンジの色が広がってゆく。黄色い空へと紫色のものが混ざり始め、ゆっくりと闇が降りてくる』


といった感じです。大体夕暮れだと、こういう描写になります。


後は主人公視点だと、夕陽が放つ眩しさを伝える文章を加えます。


注意している点は、あまり文章を飾り付け過ぎないことでしょうか。後は1つの文章が長くなり過ぎないようにしています。


1つの文章が長いと、私のように文章を読むのが苦手なコには、「結局どんな感じ???」となって、逆にその文章が表したい風景がイメージし難くなってしまうんです。


厳選した言葉で簡潔に伝えてくれる方が、その部分が強調されます。


そして私の場合、人物描写の時もそうなんです。あまり、多くをお伝えしていません。けれども、これが良いかどうかは別問題ですね。


大体私が書いている小説は現代日本が舞台の事が多いですので、細かく描写していなくてもイメージしてもらいやすい、という事もあります。


髪型はどうで、服装はどうで、こうでああで…とかは苦手なので、サラッといくようにしています。読者様の想像力にお任せ、な部分が強いです。

代わりに、セリフの言い回し、語尾などの特徴で、キャラのイメージを抱いてもらう感じです。


後は、心理ですか……。

心理描写は、これまた私には苦手な部分ですね。


ごく一般的な答えになるでしょうが、その時のキャラの立場にいるつもりで、その時の心理を掴んでいきます。辛いシーンの時は、辛い表情をして、辛い時に自分が取る仕草をしながらします。


これはもちろん1人の時にやるのが良いので、私は夜の暗い道を散歩しながらしています。



と、いうコトで。

風景描写、心理、人物描写において大切にしている事や読者により的確にイメージさせやすくするためにしている事は、『自分がその場にいるつもりで感じた風景の様子を描写する』『文章を飾り付け過ぎないようにする』『表情や仕草もつけてキャラになったつもりで心理を掴む』です。

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