第2話 めんどくさいプロット。書く時の工夫は……


【質問2】プロットを書く際、工夫している事はなんですか?



■Motokiの回答


プロット……これは、私が最も苦手としているものなんですよね。


取り敢えず、大体が行き当たりばったりで。


最初に何かをキチンと決めても、執筆している間にコロコロと二転三転していくものですから……。



けれども、そうですね。


最初に出だしと、ゴールは決めます。


スタート場所とゴール地点を決めておかないと、そこに向かって走り出せないですから。



私が小説を作る場合は、色々な1場面が既に頭に浮かんでいるコトが多いんですよね。


間にそれらの場面を嵌め込んでいく、という感じになりますでしょうか。



そして最初は、線の入っていない無地の紙に書きます。


何度も例に出して申し訳ないんですが、『カクヨム』様ではこの小説しかまだ投稿していないので、『ストレイ・ラム』を例に出しますと。


まず、探偵物が書きたかったんですね。ですから紙の真ん中に『探偵物』と書きました。でも、普通に探偵事務所が舞台ではつまらないな、と思ったんです。


次に思ったのが、「喫茶店が依頼を受ける場所なら、飲み物をどうするか(誰が淹れるか・何を出すか等)考えなくても良いんじゃない?」というものでした。

なので、矢印を書いてその先に「喫茶店が舞台?」と書きました。

他にも「生徒会が生徒達や先生からの依頼を請け負うのは?」とか、別のコトを思いついたら、矢印を違う方向にビヨーンと引っ張って書きます。


そこからまた矢印を書いて「マスターが請け負う?」「依頼を聞く場所は?」「他の客に聞かれないようにするにはどうする?」とかの疑問や思ったコトを思うままに書いていきます。


本当に、思うがまま、思いついたままに書いていきます。

そうしていくと、「あ、コレ使えそう」「コレちょっと無理そうだな」とかが出てくるので、使えそうな設定を丸で囲み、使えないなと思ったものは大きくバツを書きます。


そうして残った丸のついた設定を元に、めっちゃ大雑把に別の紙に話の骨組みを書きます。

『ストレイ・ラム』なら、


喫茶店が依頼を受ける舞台。

謎は不思議さを含むもの。(霊的なものとか)

主人公は高校生。喫茶店でバイト。

喫茶店に主人公の友人が来て依頼する(ちょっと不思議な謎)。

主人公達が謎に挑み、解決する。

最後には不思議な感覚を残し、終わる。


という感じでしょうか。


そこから、「不思議さを含む依頼ってどんなのがある?」「不思議な感覚をどう残す?」「なぜマスターじゃなく、バイトの主人公が依頼を受けるコトになる?」等、疑問が出てきますので、そこを埋めていきます。


「ドッペルゲンガーが出て困っているという依頼を受ける」

 ↓

「わざわざ喫茶店に相談に来る理由は? なぜ学校ではダメ?」

 ↓

「学校が別々だから」

 ↓

「今までも喫茶店に来ていたコトにする? 初めてなら、どうして今まで来なかった?」


など、疑問と答えが出てきますので、1つ答えを出しては次の疑問。疑問が出てきたら答えを考えて……と繰り返しているうちに、設定と流れが決まってきます。


私がしているプロットの作業を簡単に言うと、こんな感じになるでしょうか。解りにくいかもですが、私の場合は、まあ、こんな感じです。



と、いうコトで。

プロットを書く際に工夫しているコトは、『疑問と答えを繰り返していくようにして、プロットを作成している』です。

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