【PL・GM用】第二節 en:The flight of Xylocopa

[前説]

 貴方達は無事に脱出を果たした。

 計画の全貌を知ってるも知らずも貴方達の命は守られたのだろう。

 脱出の際に命が失われたかもしれない。だが、貴方達の命や目的を達成するうえで

 は仕方がないと片づけてしまわねばならない。

 人の生とは流れるる川に身を任せる小石と同じ時間に流されながら立ち止まった

 者たちを思う時間はそう多くはなくあなたもいつかは川底へとどまる石の一つに なるのだろう。生きているとはそういうこのなのだから。

 貴方達が巻き込まれた事件はなぜか、大事にはならなかった。

 ニュースにすら取り上げられても全く見当違いのニュースだった。

 それでも貴方達が望む平穏とは違うウィルスに侵された平穏は続く。

 他の誰かの平穏を犯しながら続いてく。

 ならば、今はその潜伏期間の平穏を続けよう。

 学生なら学校へ、職員なら勤め先へ、探偵なら、探偵事務所へ。


[オープニングフェイズ(の前ぐらいの公開情報)]

[描写]

【前回のシナリオから引き続いてプレイするUGN所属キャラがいる場合】

  PL3又はUGNエージェントに属するPLはUGN極東支部支部長、霧谷雄吾≪きりたに ゆうご≫別名”リヴァイアサン”の直々の召集が掛けられていた。

 内容は大型ショッピングモールでの騒動、一部の界隈からは「バベルの崩壊」と名付けられた大事件を直接聞きたいという名目であった。

 貴方が潜り慣れないドアを開けると雄吾は待っていましたとばかりに座っていた椅子から立ち上がり受けのよい笑顔を貴方に向けた。そして、促すように来客用のソファへ座るように促した。

 貴方は素直に座って応じるのもよいが反骨して立っているのもよいだろう。

 何度か、あるいは初対面の顔合わせはとても以後ごちの悪いものだった。

 霧谷雄吾は何処からともなく缶コーヒーを取り出し貴方に差しだす。

 貴方が一口飲む、あるいは受け取りを拒否すると一瞬、霧谷雄吾は目をつぶり、

 大きく息を吐くと一言。

「じゃ、聞かせてもらえるかな、本件の顛末を」

 貴方は促されるままに本件のことを話しだす。貴方の判断で嘘を混ぜてもよいが伝えないという選択をなるべく選ばないように気を付けなければいけないだろう。

 彼は全ての事件にかかわりを持つが故のリヴァイアサンなのだから。


  

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