彼方にヒトはどこへゆく

彼方にヒトはどこへゆく


雫の赤き焔 いとも容易く

厚く凍え熱を放つ

徒労も無く掻き分け闇を滲ませ

天から覗く雲の糸で揺らぐ


死で培われたカンテラは

風を纏い 明は傲傲、喧しい。


あゝ 風前の灯火

あつくはないか

さむくはあるのか


外は雨 光の衣を纏わせ

しあわせと届かない夢幻に紡ぐ

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