月光を噛んで欠けた琥珀の珠石

月光を噛んで欠けた琥珀の珠石

終に天に漕がれる


唯おやすみ

爛れたままで大丈夫。

揺蕩うの淵に棺が奉られ

舞うは仙女


桃の羽衣は線と点を咥え

白百合の生みに包まれ還ろ


話さないで離さないで

無音の奏多に導かれる迄


鳴り止まない言の葉の調べで

送り出してください

できることなれば、

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