どこに消えたのだろう

どこに消えたのだろう

燃えるほど

引いては満ちた

夏の暑い光を


焦がれるほどの

漣は

もう凪いで


泳げるのかな

溺れてしまうだろう


時は既に飽きてしまって

天頂には仰山 赤蜻蛉が滲んで

通り過ぎた 未知


終わりにしよう

どこに還れば好いのやら


宵闇だ

私をゐ抱く団欒の緋

お迎えが くるう

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