第15話 変なものもらった・・・
ドラゴンボールおっさんは沢山の気づきと出会い、そして、心地よい疲労感とともに家路に着いた。この濃密な一日に『元和(平和の元、平和の始まりという意味)』と名付け、気持ちを新たに勉強生活に戻ろうとしたのだが・・・・・、体の調子がおかしい。
体が気だるく、手や口に変な水疱が!今まで健康だけが取り柄だと思っていたのに『なんじゃこりゃーー?!!』、動揺を隠せない。そんなおっさんに向かって、母親は一言。『バイト代が入って浮かれていかがわしいお店にでも行って変なものもらってきたんじゃんないの?早く病院に行ってきなさい(怒)』。お母さん、貴方はエスパーですか?!!母の鋭すぎる洞察力と勘に驚愕しながら病院に向かった。
医師から手足口病と告げられた。大人が感染すると重症化するので安静にして下さいとのこと。どうやら、友人と行った夜のお店のシングルマザーセクキャバ嬢の子供から嬢を経由して感染したっぽい??推測の域を出ないが・・・・
私には妹がいる。兄としての尊厳は妹が東大を現役合格した時に完全に失っている!そして、無職実家居候生活で人としての尊厳も徐々に失いだしていたが、今日、完全に失った。無職の分際で夜の店に行き、家に病気を持ってきた。妹にとって兄はもはや迷惑な肉塊でしかない。妹の冷たい目が心に突き刺さる。妹よ、兄も兄なりに一生懸命生きてるんだぞ!!
『元和』と名付けた1日は『悲和』になってしまった。
続く
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