第4話 か、神様ぁ!?
よし、話を聞いてみよう。
「ねぇ、シエル、どういうこと?」
するとシエルはカーテンに隠れ、また男の子の姿となって可愛いあくびをしながら出てきた。
「僕、シエル!実は神様なんだ♪」
へ???どゆこと?ますます頭が混乱した、神様?え、えぇー?
「ど、どうして神様がここに?」
どういうことか全くわからない。とりあえず最後まで話を聞いてみよう。
「僕がここにきた理由は…!」
「理由は…?」ゴクリ
「落ちちゃったんだ。えへ」
え?そんな理由で…なんか期待して損したぁ。はぁ…いや待って、この子神様なんだよ?損とかじゃないし、むしろすごいことでしょ。それにシエル、この姿も可愛いなぁ。
「天界お散歩してて、この世界を覗いてたら、うわっ!って、落っこちちゃった。それに…いや、なんでもない。帰ろうかと思ったけど、ちょっといっときここで生活してみたくなっちゃって」
落っこちちゃったとか可愛いなぁ。とりあえず琉音にはどう話すか、と、問題は弟とお母さんだよねぇ。
「ねぇ、シエル。お願い2ついい?」
「うん、もちろん」
「1つ目は、この事は琉音と私とシエルだけの秘密だよ?2つ目は、絶対誰か琉音か私以外の人がいるときはその姿になっちゃダメ!いい?」
「え、なんで?」
え、なんでじゃないでしょ。そんなの決まってるじゃん、私がおかしな人だと思われちゃうだけなんだって…
「なんでもないよ、でも、守れるよね?」
「うん!」
よし、琉音に連絡。ここに来てもらって説明する方が一番早いかな。
~5分後~
「どうしたの、みお…って、え!?誰その子。可愛いカチューシャ付けてるね…」
「この子、シエルだよ。それに神様なんだって。耳は本物だよ。可愛いよね」
「・・・・」
~3分後~
「・・・💡!やっと理解できた、かも。うん…つまり、神様であるシエルがここへ来て、犬に化けてたってわけね、了解(笑)」
理解するの遅かったな。いや、私がはやすぎるのか?私はバカだからなんの疑いもせず信じることができるからはやいのか?そうなのかぁ…はぁ。神様!私の頭をよくしてくださいぃ〜!
・・・ん?神様ここいるじゃん。
「ねぇーシエル〜、私の頭、神様の力で良くして〜!」
「それはできないけど、」うわ、即答、即断られたよ。終わったよ。
「それはできないんだけど、こんなことならできるよ。それっ!」ん?なんだろ。
ザザァーーーーーーーーー!
ん?雨?カーテンを開けてみるとさっきまで雲ひとつない綺麗な青空だったのに、大雨が降っていた。
「これ、もしかしてシエルがやったの?」
「うん!正確には、僕のお母さんに悪口を送って泣かせたんだよ」
「えぇー⁉︎あれって本当に神様の涙だったんだ。」琉音はビックリしていた。私は最初から神様の涙だってこと知ってたから驚かなかったんだね、ん?違う、やっぱ琉音は頭いーから信じてなかったんだよぉ〜神様〜シエル様〜私の頭良くしてくださいお願いです〜(涙)そのあといつものようにシエルと琉音の2人と1匹で思いっきり遊んで、1日が終わった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます