第6話 憧れ~☆
「しんどい・・・。」
通行人の女の子Bは自分の立ち位置に朝から立ちっぱなしでした。女の子の足はパンパンにむくんでいました。
「暑い・・・。」
太陽は女の子をジリジリと照らし続けます。
「お腹すいた・・・。」
女の子は休憩もなく、ご飯をたべることもできずに、朝が来たら自分の決められた立ち位置に行き、夜が来るまで立ち位置から動くことはできません。
これが通行人の女の子Bの生活でした。
通行人の女の子Bの立ち位置の前には、オシャレなお店がありました。店の名前は、エルメス。店の外装は高級でゴージャスな感じです。店内にはピカピカっと光輝くバッグに、財布。お客様は、ファンタジー世界のお金持ちとお姫様など、セレブばかりでした。
通行人の女の子Bは、いつも眺めながら思っていました。
「ああ~♪ 一度でいいからエルメスのスカーフを巻いてみたい。きっと、あのスカーフさえ巻ければ、通行人の「エルメススカーフを巻いた女の子B」として、楽しく立っていられるはず!」
通行人の女の子Bにとって、エルメスは憧れだったのです。
つづく。」
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