第7話 その6:『喫茶店』
GM
『さて、じゃあ次はどこのエリアに行く?』
舞
『ここにしようかな。(カードをめくる) あ、喫茶店だって』
GM
『そこは喫茶店のたこルカカフェだね。イベントは「うっかり珈琲を服にこぼしてしまった〇〇の服を綺麗にしよう」か。人物は(ころころ)っと、MEIKOさんだ』
松風
『うわわ、またすごい人出てきた……』
説明しよう。MEIKOとは、初音ミクよりも前に発売されたいわば先輩ボカロキャラ。なぜかワンカップ酒がトレードマークで、ドラマ作品では頼れるお姉さんキャラな反面、怒らせると怖いパワータイプの格闘キャラという扱いが多い。
GM
『ドジっ子店員が荷物にけつまずいてMEIKOさんのステージ衣装にコーヒーをダイブさせてしまった。このあとすぐにステージがあるのでMEIKOさん激おこぷんぷん丸状態、って感じかな』
舞
『そ、それは、ドジっ子店員さんの危険が危ない……。当然だけど、魔法で染み抜きとかは難しいんだよね』
GM
『そうだね。何度か言ったけど、安直すぎるやり方面白くないのでなんかひねりが欲しいね。そのままやるなら難易度は-15、いいアレンジアイデアがあればどんどんプラス修正していくよ』
舞
『うーん、そいや、ここの店長ってやっぱたこルカなの?』
GM
『うん。普通に考えるとたこルカってUMAなんだけど、ゲキド街の住人はそんなのが店長でも気にせず普通にお店に通ってるね』
説明しよう。たこルカとは、巡音ルカのデフォルメキャラクターである。手足がないまん丸の顔に巡音ルカのようなピンクの長髪の愛らしい姿で、髪の先がタコ足になっている不思議生物である。ちなみに、好物はマグロ。
舞
『コーヒー染みを活かした新しい洋服の柄を印刷するってのはどうだろう。これからライブってことは、CDとか出したりしてるんだよね。ロゴマークみたいなものとかあるだろうし、それでいいんじゃない?』
GM
『をっ、なかなかいい感じの変化球。いいね、そういうの大好き。難易度0までボーナス上げよう』
舞
『むむむ、まだちょっと厳しい……』
松風
『じゃあさ、たこルカ店長のタコスミを使ったらどうかな。たこルカとか不思議生物だからボーナスあるよね』
GM
『松風、冴えてる。それ採用。ストーリー的にも美しいしD6+6のボーナスをつけよう(ころころ) 合計で8だね』
舞
『8かぁ。まだ魔力足しても12、ちょっと厳しいな。ここはバシッと決めたいし、猫ポイント全開で行こう』
松風
『ほいきた。(コロコロ) 9だよ』
舞
『よし、これで目標値21以下。これなら大丈夫。いけっ(ころころ) よしっ、1,3で3、大成功!』
GM
『おおー、それは頑張った。じゃあすごくかっこよく仕上がったことにしよう。まるでこういう衣装だったかのようにばっちり決まって、MEIKOさん大喜びだ』
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