第6話 その5:『工場』

GM

『さて、次はどこに向かう?』


松風

『あ、ちょっとまって、先に『食べてすぐ寝ると牛になる』を使ってMP回復させたいんだけど、いい?』


GM

『あ、猫魔法ね。1回分の食事と10分の休憩を取るって事ね。いいよ。あと、副作用も振ってね』


松風

『よーし……(コロコロ) 1、よかった、一番ましなのが出た。色柄が牛模様になっちゃった』


GM

『うわ、これ6出すとほんとに牛になっちゃうんだ。しかも猫としての能力を全部失いますって書いてある。MP回復しても1日の間猫魔法使えなくなるじゃん。これもし6出たらどうするつもりだったの……』


松風

『まあ、牛になっても牛の能力が使えるからゲキド街ならいいかなーって』


『ゲキド街設定って便利ね……。それはさておき、角は全部回ったから今度は一列埋めようかな。(ぺらり) 19.工場だって』


GM

『クエストは『ハンカチが立入禁止区域に飛ばされて困ってる〇〇を助けよう』と、人物は(コロコロ)っと、鏡音リンだね』


 説明しよう。鏡音リンとは、初音ミクに続くVOCALOIDキャラで、鏡音レンという男の子とのセット。容姿は金髪碧眼で、少し長めのショートヘア。頭の大きな白いリボンが特徴。

 ゲキド街においては、元気で快活なキャラクターであることが多い。あと、カラーリングつながりからロードローラーに乗っているネタ動画が有名。


GM

『まあ、立ち入り禁止区域ってのもあれだから、普通に敷地内に飛ばされて行方がわからなくなってることにしよう。入り口の門も閉まってて誰も入れない状態になってるってことで』


松風

『うーん、私が飛んでいけばいいんじゃない?』


GM

『いいけど、何にもしないでただ探しても見つからないことにするよ。どの辺に飛んでいったのかもよくわかってないし、どのハンカチかもわからない』


松風

『むう、せっかくMP回復したから『猫の瞳は真実の瞳』とか使って探せないかな』


GM

『あれはまやかしを見破る魔法だから、無理だね。魔女の魔法でどうにかするしかないよ』


『じゃあさ、犬のようにに鼻がきくようになる魔法をかけるのはどう? リンちゃんはこの場にいるんだから、匂いを覚えて、工場の中で同じ匂いを探すの』


GM

『ふむ、匂いを頼りにするのか。追跡できるわけじゃないから難しそうだし、なんかもう一手欲しいかな』


松風

『あ、じゃあ、自分に『幸運まねき』を使うよ。小銭を拾うなどの小さな幸運に見舞われますってあるから、運良くハンカチも見つかると思う』


GM

『なるほど……それならありかな。じゃあ、魔女の魔法の方を判定しようか。難易度は5、魔女の猫の魔法を信じる力は1D+6だから、松風が自分で振って』


松風

『えい(コロコロ)、10だよ』


『と言うことは、魔力足して19か。20に乗せておきたいから、1Dだけ猫ポイント使おう』


松風

『りょーかーい(コロコロ) 2だね』


『じゃあ、魔法の判定『松風の鼻が犬並みに効くようになれ』(コロコロ) 4×5で20! うわー、猫ポイント使っておいて良かった』


GM

『OK。じゃあ松風は犬並みに鼻がきくようになった。あとは幸運まねきの効果で運良くハンカチは見つかったよ』


松風

『じゃあ、くわえて飛んでいって、リンちゃんにハンカチを渡すよ』


GM

『リンちゃんは笑顔でありがとうとお礼を言ってくれるよ。『賢いインコなんですね。それにしても、牛模様のインコなんて珍しいですね』って言ってる』


『あわわ……。実はこれこれしかじかでって、松風が魔女のパートナーだってことと、牛柄になった原因を説明するよ』


GM

『「へー、舞ちゃんゲキド街に越してきた魔女なんだ、これからよろしくね」って握手してくれたよ。というわけで、これでクエストクリア。残り一つ!』

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