第5話 その4:『学校』
GM
『さて、次はどこに行く?』
舞
『むう、2連続失敗だったからなぁ。今度こそ……最後の角をえいっ(ぺらり) 22.学校かぁ』
GM
『ここはいずれ君たちも通う中学校だね。クエストは『トイレの花子さんにとりつかれてしまった〇〇を助けよう』、で、キャラは(コロコロ)あれれ、また亞北ネルが出てきちゃった』
松風
『さては、さっきの真昼の丑の刻参りは花子さんの仕業だったのか……』
舞
『むう、今度こそ助けるぞ。妖怪相手ならレトロウィッチの得意魔法が使いやすいはず』
GM
『(さて、どういうシチュエーションにしようか……そうだ、さっき回収できなかった真相をここで使い回そうか)
うーん、花子さんは嫌がる亞北ネルを学校の中に引きずり込もうとしてるんだけど、ネルが必死に抵抗している、という感じ』
松風
『いったいどんなシチュエーションなの、それ……』
舞
『というか、なんで妖怪相手にまともに抵抗できてるの……』
GM
『そりゃあ、ゲk』
舞
『ゲキド街だからってなんでも許される風潮はどうかと思います!(2回目)』
GM
『そんなこと言ったって、ウィッチクエスト自体が比較的何でもありだからなぁ……』
松風
『一理あるわね』
舞
『むうう。それはさておき、花子さんってなんというか悪霊の類いな感じ? それとも、どっかのゲゲゲなやつに出てきた美少女萌えキャラ?』
GM
『いや、ウィッチクエストの世界観だし、人間には友好的なマスコットキャラ的な感じ。キモカワイイ系のちびキャラで、妖怪ではあるけどたいした能力とか持ってない。学校に住んでる座敷童みたいなイメージが一番近いかな』
舞
『あれ、ってことは、別に呪って何かしようとかしてる訳じゃあないんだ。花子さんと話とかできる?』
GM
『ちょっと必死になってて話をする余裕がないけど、学校の中にネルに見せたいものがあるらしい。どっちかというと、ネルの方がまださっきの鬼気迫る感じが抜けてなくてちょっとおかしい』
舞
『うーん、これはネルちゃんの方を調べた方がよさそうね。そういえば、神社の時からちょっと変だったし……』
松風
『猫魔法で眠らせてみようか。そしたらゆっくり調べられるし。花子さんから話を聞けるんじゃないかな?』
GM
『こたつの魔法だね。あ、でもこれ消費MPが9だから、MP足りないね』
松風
『あ、ほんとだ。さっき虎の威を借る猫で5使ったから、残り6……むう。鳥はMP少ないのよね』
舞
『そうだ、じゃあさ、花子さんをパワーアップさせるのはどうかな。余裕ができれば良いんだよね』
GM
『具体的にはどんなイメージにする?』
舞
『そうだなー、単純に巨大化させるとかだと難易度はどれくらい?』
GM
『難易度3でかな。花子さん自身は妖怪だから魔法を信じる力は魔女猫と同じ1D+6で(コロコロ) を、11が出た。舞の魔力を合わせて18。成功したら、2倍の大きさ、人と同じくらいになる。力の強さは成功度に応じて、かな』
舞
『むう、体が大きくなっても力の強さが変わらないんじゃ意味ないし、ここは猫ポイントを2D使っておこう』
松風
『はーい、じゃあ(コロコロ)っと8だね』
舞
『よーし、これで目標26。花子さん、大きくなれ!(コロコロ) いよっし、2と3で6、20成功。どうだっ』
GM
『おー、それは大の大人も顔負けの怪力になったね。花子さんはネルをひょいっと持ち上げると、事情を説明してくるよ。
どうやら、ネルには好きな男の子がいて、その男の子に女の子がラブレターを渡しているところを目撃したんだって。
それで、嫉妬にかられてちょっとおかしくなっちゃったんだけど、実は勘違いで、男の子の方がネルにラブレターを出そうとして下駄箱に入れたんだけど、間違えて違う子のところにいれてて、それを返しに来たところだったらしい』
松風
『あ、もしかしてレン×ネル?』
GM
『そうだけど、それはまだプレイヤー情報ね』
舞
『でも、嫉妬にかられてちょっとおかしくなったってのがなんか引っかかるなぁ』
GM
『そうだね、今の様子を見ても明らかに異常だね』
舞
『魔法を調べる、でなんかわかんないかな』
GM
『いいよ。判定してみて』
舞
『じゃあ、さっきと一緒で猫ポイント1回分借りるね(コロコロ……)うん、1回成功』
GM
『じゃあ、どうやら嫉妬の心が不思議な力で増幅されていると言うことがわかった』
松風
『それって治るの?』
GM
『まあ、勘違いだって事がわかれば嫉妬する理由がなくなるから、ラブレターの実物を見せて、事情を説明すれば治るよ』
舞
『そっか。じゃあ花子さんにかけた魔法が切れないうちにネルちゃんを自分の下駄箱に連れて行ってあげよう』
GM
『はい。それじゃあ、舞たちもついて行って、下駄箱を開けてレン……もとい男の子が書いたラブレターを見せてあげたら、ネルは勘違いだとわかって顔を真っ赤にするよ。で、ラブレターには校舎裏で待ってるって書いてあって、君たちにお礼を言うと急いで走りさったよ』
舞
『めでたしめでたし、だね。うーん、でも嫉妬の心が増幅されちゃったのはなんでだろう』
GM
『ああ、それはネタばらしちゃうと、東方ネタなんだ。東方のキャラに『嫉妬心を操る程度の能力』を持つ妖怪がいてね』
松風
『あ、やっぱりパルスィだったんだ。パルパル言ってたからもしかしてと思ったけど、ゲキド街とは関係ないからギャグかと思ってた』
GM
『あ、知ってたんだ。実はあの神社はたまに幻想郷とつながることがあるって裏設定を考えててね……』
----以下、東方ネタで話が脱線したのでカット----
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