鎖で全身をグルグル巻きにされた。

全く身動きが取れない。

生まれる前から、そんな状態だった。

生誕と同時に、そのまま海に放り投げられた。

あれから、どれほどの月日が流れただろう。

沈まないように必死に生きてきた。

大波や風雨にさらされ、海の動物にも襲われた。

どれだけ探しても陸地なんか無い。

私の存在は何だったのか……。

もう、生きるの疲れた。

私は、この鎖の呪縛とともに、天涯孤独の人生を終える。

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