第4話 絆の力
「さて、ジャングルに入ろう」と言うと「「おー」」と皆が元気良く返事をした、俺達は足を進める、少しずつ草木の生い茂る湿地滞に景色が変わる、ジャングルの中は湿っておりとてもじめじめしている時折泥濘に足を取られそうになる、そして茂みからガサッと音がしたその方向には
「わーっ、びっくりした!」
と首周りのヒレのようなものを広げかなり驚いた様子の彼女はエリマキトカゲ 、それに釣られて俺も「うおっ…びっくりしたのはこっちも同じさ」危うく発砲するとこだった…嫌でもしたくないな
その他にも、ミナミコアリクイやタスマニアデビル、オカピにクジャク、それからフォッサやアクシスジカ、あとキングコブラ(サイコガン撃てそう)←コブラ違いですw
取り敢えず会ったフレンズには自己紹介を済ませた。
そしてジャングルのもっと奥に来たところ、茂みも終わり開けたところに川がある、橋は崩落しているようだ そしてその横では、「ねぇ、ジャガーあれってかばん達じゃない?」とグレーの水着?のようなものを来た無邪気さの漂う少女が言うと「あ、本当だおーいかばーん」とたくましい体つきをした如何にもジャングルの覇者のような(女の子やぞ!?)少女がこちらに駆け寄ってきた、するとかばんが「ジャガーさんにカワウソさんお久しぶりです」といった、それに続きサーバルやフェネック達も同じ事を言った そしてサーバルが「今パークをみんなで案内してるんだ!」と言うとジャングルの以下略が
「その人のこと?」と俺達を見るなり来てこう言った「初めましてだね、私はジャガーだよここで川渡ししてるんだ」と手を差し伸べて来たので俺も「初めまして、俺は外から来たヒトのヒロアキだ、これからこのパークで暮らすことになるよろしくな。」「俺はこいつの兄のハルアキだ、よろしく」と彼女と握手を交わした。すると先程の無邪気な少女も「私はコツメカワウソ!カワウソで良いよーよろしくねーヒロアキ!ハルアキ!」と満面の笑みで語りかけてきた。俺達も少しながら笑みを浮かべ「あぁ、よろしくな」と彼女とも握手を交わした。
俺達は、その後休憩がてらにジャパリまんと言うあんこの入った饅頭を食べながら話し合い、先程気になった橋に付いて聞いてみた「あそこの橋は一体どこへ?」というとジャガーは「この辺は、天気の影響で川ごと地形が変わっちゃうんだ~」と答えた、やはりジャングルは気候が荒くここ最近は滅法嵐続きだったようだ、その影響で川ごと地形が変わってしまい結果橋の崩落に繋がったようだ、カワウソ曰く「それでジャガーは川渡しの仕事を始めたんだよー!」と言っているラッキーは「ジャガーハ ネコカデモ メズラシクオヨギガトクイナンダ」と言っていたジャガーもやはり人の役に立てるのは喜ばしいのだろう、俺達もそう思う、もしも困ってる奴が居れば俺もそいつの役に立ちたい…
…
「さて、腹ごしらえも済んだし行こうか」とジャガーは言うなり、川に入り恐らく橋の一部だった物であろう物を持ち「さぁ、乗って橋まで連れてくよ!」と自信の溢れんばかりに言った、それにしてもこんな大所帯でも平気なのだろうか?と思いつつ俺達はそれの上に乗った、そして満更でも無いかのように進んだ、俺はジャガーに訪ねた「重くないのか?」とするとジャガーは
「安心しなってこう見えても結構力はあるんだ私」と自信に満ちたように答えたするとカワウソも「ジャガーは力があって凄いんだー!」 と自慢気に言った するとかばんが
「僕達も初めて来たとき橋がないからラッキーさんのガイドが間違えてるのかと思ってびっくりしちゃいました。」とそれに続きサーバルも「そうだよね!私も橋がなくてボスが壊れてるのかと思っちゃったよ!」と言った、そしてラッキーが「サーバル、カバンソレハヒドイヨ アノトキハ マサカハシガコワレテルナンテパークガイドノボクデモ ヨソウシテナカッタンダ」と言った、俺はラッキーの発言に一理あったそして俺は二人に言った「確かにラッキーの言うことには一理ある、どんな時も誰が予想していても予想外な事はいつでも起こってしまう、だからその事はもう掘り返すな、ラッキーの為にもな?」と二人に言った、二人は反省したのか
「すいませんラッキーさん、これからは気を付けます。」
とかばんに続きサーバルも
「ごめんねボス」と謝った
ラッキーは「ダイジョウブダヨ コッチモイロイロメイワク カケテルカラ オタガイサマダネ」と言ったあと俺に「アリガトネヒロアキ」と言われた、やはり
絆は素晴らしいなぁ、と思った俺であった。
…
「さぁ、着いたよアンイン橋だ」 そこには綱で板を繋げた橋が作られていた、兄が
「この橋、修復されたみたいだな」と言うとサーバルが
「かばんちゃんが直したんだよ!」と自慢気に答えた、するとアライさんも「あれのお陰でアライさんも命を救われたのだ!」とそれに続きフェネックも「あれがなかったらー きっとアライさんは流されてたねー」と言った、どうやらかばんはこのパークのフレンズ達に色々なことを教え教わり、分からなければ一緒に考えて来たらしい本当にここの子達は絆で結ばれてるな。その後俺達は、ジャガーとカワウソに一時の別れを告げ、そして再び足を進める
…
その後ロープウェイ乗り場に着いた、どうやらこれに乗るようだそのロープウェイはどこにでもあるような感じだが
かばんがハンドスキャナーに手を掛けても反応が無いことに気が付いた、かばんは「あれ?この前まで開いたのに…ラッキーさん、これって?」
するとラッキーも「オカシイネ コノマエ メンテナンスヲ シタトコロナノニ」と言ったこれはあれの使い時かと思い兄は「ちょっと待て、俺が見る。」とゴーグルを付けスキャンモードに切り替える、そしてカーソルがハンドスキャナーにかぶさった、兄はそれをスキャンする ピロロロロとおとが流れやがて説明文がレンズにこう表示される「"ジャパリロープウェイ"です"ハンドスキャナー"に手を添えることでロック解除 現在はオフライン、オンラインにするにはコントロールルームで主電源を入れてください。」と俺は皆に乗り場で待機するように言いすぐ近くのコントロールルームに向かった扉を開くとそこには、コントロールパネルがありその横に主電源と書かれたレバーがあった、兄は 「これか」ガシャンとレバーを下げた、するとゴウゥゥゥンという音が鳴り響きやがて全ての電源が入る、これでよしと思い俺は皆のもとに帰るとアライさんが「ハルアキさんすごいのだ!あの眼鏡で何かを調べてすぐに解決したのだ!カッコいいのだー!」キラキラーと俺を見つめたアライさんに兄は「よかったら、予備が沢山あるからあげようか?」と訪ねて渡すとアライさんは「本当なのか?やったーなのだー!!」ピョンピョンと飛んで喜ながら受け取った、その後中で使い方を教えると、サーバルもかばんもフェネックも欲しいと言ってきた、折角なので皆に先程のゴーグルをあげることに、結局皆に使い方を教える事に、俺達としては両手に花どころか両手に花束だ、幸せだぜ全く彼女達が動くとふわりと甘い匂いがするのでついついボーッとしてしまう、天国はここにあった、流石に良い大人でもこれはきついなと俺達の心がそう言った。
…
日も傾き夕方になった頃、とある山頂のカフェに
到着した入り口のドアがチリーンと音を立てて開くと
そこに3人程フレンズが居た、一人が「ふぁぁぁ、いらっしゃ~いみんなぁ、久しぶりだにぇ~ゆっくりしてってぇ~」
「あら、かばんに皆も久しぶりね」
「久しぶりなんですけどー」
と笑顔で出迎えてくれた、取り敢えず自己紹介をと
俺は「初めまして、今日からこのパークで暮らすことになったヒトのヒロアキだよろしく」「同じく兄のハルアキだよろしく」 と挨拶をすると「ここでカフェをやってるアルパカだゆぉよろしくにぇ~」
「このカフェに通うトキよ、よろしくね」
「おなじくショウジョウトキですよろしくお願いします。」 と丁寧な挨拶、それから皆でカフェを楽しんだ、そして俺達は今日はここで泊めてもらえるか聞いてみたすると
アルパカは「どうぞどうぞ、二階の部屋が空いてるからそこを使って~」と快く了承どうやら以前アメリカビーバーとプレーリードッグに来てもらい、改装して貰ったものの、空き部屋があって困っていたようだ。その後も皆で色々な話をして盛り上がった。
…
その夜俺は、皆が寝てる中一人眠れずにいた、これから皆と良い関係が築けるか、不安で仕方なかった、どうも落ち着かないから、俺はカフェのバルコニーに出て落下防止の柵に寄りかかり夜空を見上げた、星の輝く静寂の夜だった。
するとドアがガチャリと開き
そこに来たのは「眠れないのか?」と声を上げたのはハルアキ兄さんだった。
俺は「あぁ、どうも落ち着かなくて」と言うと兄さんが
「まぁな、まだ来て1日目だ無理はない、そのうち慣れるさ」と言った、俺は「まぁ、それはそうなんだが」と言うと「まさか、何かあるのか?」
「不安な点があって」と言うと「不安な点?」と兄は首をかしげる俺はそのまま話を続けた 。
「一つは、これから会うフレンズ達と良い関係が築けるか不安なんだ」と言うとあにはは「ここはジャパリパークだ、"けもの"はいても"のけもの"はいない、そもそもそんな奴はいないはずだ、何せあの子達を見たろ?きっと俺達もそうなる日が来るさ!」
と俺の不安は兄の言葉に消されたそして兄は続け「そういえば朝のあの周波数の紙試してみるか」「あぁ、あの無線か」と俺達は無線を取り出し周波数を手紙通りの120.53に合わせてコールした。
ピピピ…ピピピとしばらくコールが続いた、そして「はい、こちら調査隊隊長ミライです」と聞こえた「もしもし、こちらジャパリパークヒロアキです」「同じくハルアキです。」と言うとミライさんは「おや、と言うことは二人とも紙を見たんですね!」と返す。
俺は「えぇ、繋いだついでに近況報告を今日はかばん達に会いました。」
それに続き兄も「 それとセルリアンとも戦闘があった」と言うと「初日からすごいですね、お二人共怪我は有りませんでしたか?」と聞かれ俺は
「えぇ、なんとも」と言うと
兄が「俺たちが揃えば、無敵の布陣さ!だよなヒロアキ!」と言って拳を突き出してきた格好つけるなとは言え確かに事実、注意して戦えば何ともない、今日は相手の数を知らずに突っ込んだからこうなっただけだった・・・俺は「あぁ、その通りさ兄さん」トン と拳をぶつける。
「本当に兄弟仲が良いんですね、何よりです。」そう俺達も絆で繋がってる、いつだってこの十数年の付き合いだから言える。お互いを支えあってきたからこそ今の俺達が居る。そして通信を終え俺は「兄さん、ありがとう」と言うと兄は「兄弟として当たり前さ悩みを聞くなんて」と言ってくれたそして続け「さぁ、もう寝よう」と言われ俺も「あぁ」と言って眠りについた
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