第7話
どこかわからないここで、死んだカエルとヘビは次の生まれる先を何かに聞かれていました。
二匹は生きてる間、仲間への徳を積んできましたので、何にでも生まれ変わることを選択することが出来ました。もちろんニンゲンにも。
しかし、カエルは
「あたくしは、前の世で子を成し次にいのちを繋ぐことが出来ました。最後こそ自分のいのちが惜しくなりましたが、先に命を託すことが出来て充分に満足しています。この満足は代えがたく、もう一度味わってみたいものです。ですので、次も願わくばカエルとして生きたいと思いやす」
ヘビは
「俺は食べ物を獲る名人として、たった一匹の力のみで名を馳せてきた。最期こそ自分に奢ってしまい、痩せた上に毒にやられて死んでしまったが、次こそはもっと立派なヘビとして生きたいと思う」
二匹ともニンゲンは愚か、他の生き物にも生まれる選択はしませんでした。
カエルとヘビの事 居留守五段 @irusu5dan
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