14.龍神ユーナス

 優は、自分との戦いを終え最後の階層200階層に行くため扉を開け先に進んだ。


 そして、扉の先に進むとそこに居たのは龍ではなく女性だった。身長は優より少し低く金髪ロングでかなりの美人だった。だがそれを邪魔する物があった。それは、黒い鉄の首輪?と手枷更には足枷が付けられており、それらに人の腕の2倍はありそうな鎖に繋がれていた。


「だれじゃ?」


「俺だ!」


「いや、だから誰じゃあ!」


「あー、悪い。俺は音無 優だ。お前を助けに来た」


「ふん、人間の言葉なぞ信じるものか。さっさと帰るがよい」


「えー、せっかく助けに来たのに。それに、俺人間じゃないし」


「そうやってまた、妾を騙すのじゃろ?もう騙されんわ」


「はぁ、ステータス見たら信じるだろ。ステータスオープン」


音無 優 レベル:???

性別:男

年齢:19

種族:神族

職種:神

体力:測定不能

魔力:測定不能

筋力:測定不能

俊敏:測定不能

魔耐:測定不能

物耐:測定不能

属性:火 水 風 土 光 闇 雷 氷

スキル:言語理解 剣術 槍術 双剣術 短剣術 刀術 鍛冶 創造魔法 隠蔽 転移 空間魔法 異空間ボックス 創造生成 治癒魔法 再生魔法 限界突破 成長促進 魔力操作 迅速 神眼 蘇生魔法 念話 魔力感知 気配察知 気配遮断 魔力遮断 隠密 時空魔法 二刀流 威圧 消去デリート 眷属 召喚魔法 付与魔法 神化 神話 制御 飛行フライ 危険信号 ステータスup 即死無効 経験値増加 自動回復小

称号:【創造神の加護】 【全知神の加護】 【魔法神の加護】 【武神の加護】 【時空神の加護】 【鍛冶神の加護】 【治癒神の加護】 【運命神の加護】 【神々のお気に入り】【異世界人】【武の天才】【武神の一番弟子】【魔法神の一番弟子】【鍛冶神の一番弟子】【全知神の孫】【創造神の溺愛】【創造神の夫】【魔法神の溺愛】【魔法神の夫】【治癒神の溺愛】【時空神の溺愛】【時空神の兄】【治癒神の弟】【神々に愛されし者】【運命神の遊び相手】


「ほら、これでどうだ?信じる気になったか?」


「,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,」


「おーい?大丈夫か?」


「はっ、大丈夫じゃ。本当に人間ではないんじゃな」


「だから、そう言ってたじゃないか。まぁ、でも人間ってのも間違いでは無いがな」


「ん?どういう事じゃ?」


「俺は人間から神になったからな。そもそも、俺はこの世界の人間じゃないし。まぁこの話は後でするとして、その首と手足についている物と鎖が邪魔だな。てか、龍神ならそんなの簡単に壊せるんじゃないのか?」


「それが無理なのじゃ、この首と手足についておる物と鎖にはどうやらステータスを下げるスキルが付いてるみたいでのう。それに、無理やり外そうとすると激痛がはしるようになっておる」


「そうだったのか、まぁ俺に任せとけ。直ぐに外してやるからな」


「う、うむ。わかった。」


 優は消去デリートを使い首輪、手枷、足枷と鎖に付与してあったスキルを全て消して首輪、手枷、足枷と鎖を破壊し外していった。


「ほら、終わったぞ」


 そう言うと龍神は手足を見て自由に動かせることを確認し首を触り本当に鎖が無いことを確認すると、目に涙を溜めて泣きだし優に抱きついた。


「,,,,,,,,,,,,,,,,,,うわぁぁぁぁぁん、ありがとう,,,,,,,,,,,,,,,,,,本当にありがとう,,,,,,,,,,,,,,,グスン,,,,,,,,,,,,,,」


「お、おい。どうしたんだ?さっきまでと全くの別人じゃねぇか。」


「だってぇグスン,,,,,,,,,,,もう誰も助けにぃ,,,,,,,,,来ないと思ってたからぁ,,,,,,,,,,,,グスン,,,,,,,,,,,,ずっと1人で寂しかったからぁぁ,,,,,,,,,,,,本当にあり゛がどぉぉぉぉ」


「あぁほらもう泣きやめよ。それに、これからは俺が一緒にいてやるもう1人になんてさせないから大丈夫だ。また、お前を狙う奴がいたら俺が守ってやるから、もう泣きやめ」


「ゔん,,,,,,,,,,,,でも、もう少しこのままがいい」


「はぁ、わかったよ」


 優はため息をつきながらも龍神を抱き返し優しく頭を撫でてあげた。暫く抱き合っていると漸く龍神が泣きやみ優から離れ、龍神は少し頬を赤く染めていた。


「ありがとう」


「おう。それじゃ改めて俺は音無 優だ。優って呼んでくれ。これからよろしくな!」


「私は龍神のユーナスよ。ユナもしくはユーナって呼んで?よろしくね!」


「てか、さっきと態度とか話し方全然違うんだが?」


「えーと、それはね、あの態度や話し方の方が風格が出るでしょ?あとは、幻滅されないためかな?」


「そうだったのか。俺にはさっきみたいな態度と話し方じゃなくていいのか?」


「うん。だって助けてくれたし、それに、私のだらしない姿見せたから。あとは、一緒にいてやる守ってやるって言ってくれたし,,,,,,,,,」


最後の部分は頬を染めながら言っていた。


「なるほどな。所で何年間ここにいたんだ?」


「それは、外に出てみないと分からない。でも,,,,,,,,,,,,本当に長い間ずっと1人でいた。誰も,,,,,,,,,,,,来なかった。それに、もう1人は嫌」


「悪い事を聞いたな。そんな泣きそうな顔をするな。もう大丈夫だから。これからは俺にお前の笑った顔を見せてくれ」


「うん。ありがとう。所でさっき言ってたこの世界の人間じゃないってどういう事?」


「あー、それな,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,」


ここに来るまでの経緯を全てユーナスに話した。


「そういう事だったのね。この国のする事は本当に最低ね!っと、それよりもユウと一緒召喚された人達は大丈夫なの?」


「んー?どうだろうか。少なくとも俺の親友たちは大丈夫だとは思うが、他の奴らはわかんねーな。隷属化の腕輪の効果を消したのは5人だけだからな。でも大丈夫だとは思うぞ?少なくともまだ他の国に仕掛けたりはしないだろうし、まぁ俺の準備とかが完了し次第直ぐに助けに行くけどな」


「準備ってなに?」


「そうだな、他の国の後ろ盾とか勇者達の安全を保証してくれる国とかの国王たちと仲良くなることかな?」


「なるほど。でも私まだ人間を信じられないんだけど?」


「それでも別にいいだろ?俺がいるんだしな」


「それもそっか。わかった」


「それから、数日間ここで休んでもいいか?」


「ん?なんで、私に聞くの?」


「え?だってここはお前からしたら嫌な場所だろ?」


「そうだけど。でもユウがいるから私は大丈夫!」


「,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,」


 最後は満面の笑みで優の問に答えた。優はその笑みに見惚れていて返事をするのを忘れてしまった。


「ユウ?聞いてる?」


「あ、あぁ、聞いてるぞ」


「そう?それで、どのくらいここに居るつもり?」


「そうだな、長くて1週間ってとこだな。だから寝泊まりができるように家でも作るか」


「家とか作れるの?大丈夫?」


「まぁ、大丈夫だろ」


 そして優は錬金術をスキルに増やし、そのまま錬金術で家を作り始め、5分程度で二階建ての一軒家が完成し優とユーナスは完成した家に入って行った。

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