　190階層のボスに挑みますか。何が出るか楽しみだな。

　優は扉を開け中に入ると、中にいたのは人間の形をしている真っ黒い影が5体いた。

ん？こいつらなんだ？魔物じゃなそうだが、人間でもなさそうだな。まぁ、魔物か人間かなんて神眼使えばすぐ分かるから関係ないけどな。それに、腕っぽいやつに何処かで見た事ある腕輪？がついてるじゃないか。

川瀬（かわせ）俊（しゅん）レベル：？？？

性別：男

年齢：？？？

種族：？？？

職種：勇者

体力：？？？

魔力：？？？

筋力：？？？

俊敏：？？？

魔耐：？？？

物耐：？？？

属性：火風闇雷氷

スキル：言語理解剣術迅速身体強化限界突破覇気気配察知気配遮断魔力操作自己再生

称号：【異世界人】【初代勇者】【裏切られし者】【闇堕ちした者】【精神が壊れし者】【愛する者を奪われし者】【ティディール王国の奴隷】【ティディール王国の所有物】【魔神の加護】

筒井（つつい）真司（しんじ）レベル：？？？

性別：男

年齢：？？？

種族：？？？

職種：賢者

体力：？？？

魔力：？？？

筋力：？？？

俊敏：？？？

魔耐：？？？

物耐：？？？

属性：火水風土光氷

スキル：言語理解棒術気配察知魔力感知魔力操作付与魔法複製（コピー）魔力障壁

称号：【異世界人】【初代賢者】【属性魔法を極めし者】【裏切られし者】【闇堕ちした者】【精神が壊れし者】【ティディール王国の奴隷】【ティディール王国の所有物】【魔神の加護】

大原（おおはら）架純（かすみ）レベル：？？？

性別：女

年齢：？？？

種族：？？？

職種：聖女

体力：？？？

魔力：？？？

筋力：？？？

俊敏：？？？

魔耐：？？？

物耐：？？？

属性：水風光雷氷

スキル：言語理解回復魔法自己再生再生魔法気配察知気配遮断魔力感知魔力操作

称号：【異世界人】【初代聖女】【裏切られし者】【闇堕ちした者】【精神が壊れし者】【ティディール王国の奴隷】【ティディール王国の所有物】【魔神の加護】

香川（かがわ）茜（あかね）レベル：？？？

性別：女

年齢：？？？

種族：？？？

職種：暗殺者

体力：？？？

魔力：？？？

筋力：？？？

俊敏：？？？

魔耐：？？？

物耐：？？？

属性：風闇雷

スキル：言語理解短剣術投術身体強化気配察知気配遮断魔力感知魔力遮断魔力操作幻影

称号：【異世界人】【暗殺を極めし者】【裏切られし者】【闇堕ちした者】【精神が壊れし者】【ティディール王国の奴隷】【ティディール王国の所有物】【魔神の加護】

高原（たかはら）大地（だいち）レベル：？？？

性別：男

年齢：？？？

種族：？？？

職種：格闘士

体力：？？？

魔力：？？？

筋力：？？？

俊敏：？？？

魔耐：？？？

物耐：？？？

属性：火土雷

スキル：言語理解体術剛腕身体強化剛力気配察知魔力操作狂人化（バーサーカー）

称号：【異世界人】【体術を極めし者】【裏切られし者】【闇堕ちした者】【精神が壊れし者】【ティディール王国の奴隷】【ティディール王国の所有物】【魔神の加護】

,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,まじか,,,,,,,,,,,,なんで、こんな所に初代勇者達がいるのやら。まぁ、称号で分かるけどな。昔に俺らと同じように勇者召喚して最終的にここに閉じ込めたって感じだろうな。やっぱこの国はとことん腐ってやがるな。それにだ、魔神って,,,,,,,,,,,,はぁ,,,,,,,,,,,,もしかしたらこの国の後ろには魔神がいるのかもしれないのかぁ。

『なぁ、爺ちゃん、魔神ってなんだ？』

『魔神と言うのは魔物の神という意味じゃ、本来魔神とは、一体しかおらぬ。しかも、その世界に魔神はいないはずじゃ、と言うか既に別世界で勇者とその時に送り込んだ神見習いと天使達が何とか倒したはずなのじゃ。もしかすると倒される寸前に何らかの方法でその世界に干渉をし、逃げたのかもしれんの。これは、厄介な事になったのう』

『はぁ、まじか,,,,,,,,,,,,,,,』

『もしかすると、何処かに隠れて、力を溜めているやもしれん。儂達は力になれそうにない、優よ、倒してはくれんかのう？儂達の尻拭いをさせるようで悪いが』

『大丈夫だ、爺ちゃん。尻拭いなんて思っちゃいない。それに、俺達もう家族みたいなもんだろ？まぁ、孫に任せときなって！』

『ありがとう。ただし今の優が神化して戦っても魔神には勝てない。今はまだ力を付ける時じゃ。武神にも儂から言っておくでの』

『げっ、そんなに強いんだ,,,,,,,,,また、ロウとの特訓が始まるのか。まぁ、強くなるならいいか。わかったありがとう。それじゃ、俺は目の前の初代勇者達と戦ってくるわ。それと、助けることって出来るか？』

『無理じゃ。闇落ちしてからかなりの時間が経っており、しかも、魔神の加護まで持っておるからの。』

『そうか。わかった』

これで、倒すしかなくなったわけか。神化は危なくなった時に使うか。

　優は、異空間ボックスから2本の刀をとりだし、戦闘態勢をとった瞬間、初代勇者の川瀬が瞬時に優に近づき剣を振り下ろしてきた。優は落ち着いて2本の刀で防いだが、その後方からナイフが飛んできた。それを土属性魔法の土壁（クレイウォール）で攻撃を防ぎそのまま暗殺者の香川を囲んでいった。その後川瀬を吹き飛ばし距離をとろうとしたがすぐ後ろに高原が準備しており、大きく1歩を踏み出し殴ってきた。優は躱すことができなかったので何とか腕で守ったが支えることができずそのまま壁まで吹っ飛んでいきぶつかった。その後初代賢者の筒井が火属性の火槍（ファイアーランス）と水属性の水槍（ウォーターランス）と氷属性の氷槍（アイスランス）を放って来ていた。壁にぶつかって直ぐに攻撃が来ていたので体制が悪く全てを防ぐのは無理だと判断し攻撃が当たる寸前に転移魔法を使い何とか避けた。

「ちっ、中々強いな。また、転移魔法使ってしまった。それに5人っていうのがめんどい。さてさてさーてー、次はこっちから仕掛けますか」

さてさてさーてーは一度言ってみたかったんだよな。

　そして、優は地面を蹴り川瀬に瞬時に近づき右手で持っていた刀で右腕を斬り落として蹴り飛ばし、次に左手で持っていた刀を槍に持ち替え土の壁から脱出していた香川に投げ腹に風穴を開けた。その後大原に一瞬で近づき、頭を蹴り川瀬の方へ飛ばし2人はぶつかり勢いが落ちずに壁にぶつかった。優は2人がぶつかるのを確認せずに筒井へ向かってさっきのお返しと言わんばかりに火属性と水属性と雷属性と氷属性の長さ50センチほどの槍を10個ずつ作りそれを放った。筒井は魔力障壁を使ったが何個か貫通し肩や足、腹などに刺さっていた。

だが、川瀬達の傷が一瞬で元の状態に戻った。

なるほど、流石初代聖女だ厄介だな。攻撃しようにも初代勇者達が邪魔してくるだろうしな。いざとなったら転移を使うが、あまり使いたくないんだよな。まぁ、頑張るか。

　優は再度刀2本を異空間ボックスからとりだし構え、今度は初代聖女の大原に一瞬で近づき首を斬り落とそうと刀を振ったが川瀬が瞬時に間に入ってきて優の攻撃を防ぎ、優をそのまま押し返し吹き飛ばした。

やっぱりそう上手くは行かないか。まぁ、分かってたことだけどな。てか、さっきよりスピードとパワーが強くなってないか？もしかして、スキルの身体強化、限界突破、覇気を使ってやがるな。更に面倒くさくなったな。ていう事は多分他の奴らも身体強化とか使ってるよな。もしそうならステータスが全体的に上がってさっきより強くなってんだろうなぁ。はぁ,,,,,,,,,あれだな、先に勇者達を動けなくしてから、聖女を倒したらいいか。さて、ちょっと本気を出しますか。

　優は身体強化のみを使い先程より速く動き、今度は香川に近づき刀を振った。香川は持っていた短剣でギリギリで防御をしたが優はお構い無しに武器ごと腕を斬り落とし残っている手足も斬り落とした。その後直ぐに高原に近づき刀を振り高原は防御したが武器と腕では話にならずそのまま両腕を斬り落とし残っている足も斬り落とした。すると、いつの間にか後ろにいた川瀬が優の首目がけて剣を振ったが優はすぐさましゃがみギリギリで躱し、そのまま両足を斬り落とした。だが、斬り落とした途端一瞬で元に戻り川瀬は真上から剣を振り下ろした。優は何とか持っていた刀で防御をし、川瀬の攻撃を押し返し距離をとり優は刀から槍に持ち替え迅雷を付与し初代聖女の大原目掛け投げた。だが川瀬が大原の前に移動しその槍を防ぐと同時に優は一瞬で川瀬に近づき首を斬り落としそのまま大原の首も一緒に斬り落とした。

　周りを見渡すと無傷の初代賢者の筒井だけが残っていた。実は優達が戦っている時筒井は何も出来ていなかった。理由は優が攻撃させないようにしていたからだ。川瀬達が倒れ動かなくなると直ぐに魔法を放ってきたが、優は同じ魔法で相殺していき、優は先程使った槍を筒井目掛け投げた。筒井は魔力障壁で防御していたが、少しずつ亀裂が入っていき、ついに魔力障壁を壊し筒井の頭を吹き飛ばした。

はぁ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,はぁ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,ふぅーー、やっと終わった。疲れたぁ、結構強かったな。それに、5人はめんどくさかった、もうやりたくねぇ。自分で言うのもなんだが、初代賢者の筒井だっけ？あいついてもいなくても意味なくねぇ？いやぁ、まぁ俺が攻撃させないようにやってたからだが。まぁ俺以外と戦ったら初代賢者は凄く有能なんだろうけどな。ちょっと休憩してから次に進むか。と、その前に初代勇者達の葬儀でもやっておくか。炎地獄（ヘルフレイム）お前達の敵は俺が取ってやるからな、安らかに眠れ。

　優は10分程休憩をし、次の階層に進んで行った。