「手紙」と第1章を読んだ段階で想像した展開と、実際のストーリーの展開は違く、個人的には衝撃的で印象的な内容展開でした。文章の内容だけでなく、随所に出てくる女の子特有のアクセサリーや行動などが、場面場面をより印象的にしてくれます。人と接する際の自分の持っている視点に新たな視点を与えてくれる小説でした。
思春期の女の子の切ない気持ちがよく分かる小説でした。決して明るい内容ではないけれど、それが雪の心の寒さみたいなものがうまく表現されていてよかったと思います!
正直、最初はどこにでもある普通の話だなと思って読み進めていましたがいい意味で裏切られました。登場人物の表情や気持ち、情景が繊細に表されていてあっという間に読み終えてしまった。衝撃的なシーンや驚きの展開にハラハラドキドキしつつ、最後には伏線を回収する巧みな文章とストーリーに涙を流さずにはいられませんでした…この人の長編小説をぜひ読みたい!!
穏やかな家での日常、新しい生活が始まる不安と期待のドキドキ。からの、絶望。細やかな描写で、私自身の記憶も一気に引き出され、胸がぎゅっと掴まれる作品でした。あったはずのこれからを想像してはまた切なくなる…。