第4話 理由

『1年前まではどこにでも居そうなの幸せな家庭で育ってきて...でもっお、父さんが亡くなってからっ。お母さんが豹変して、優しいお母さん は、どこ にっ、行ったのって、1人で取り残され た 気持ちで嫌になっちゃって。』

自分でも信じられないほどの涙が一気に溢れてくる。せっかく聞いてくれるってのに上手く喋れなくて言葉に詰まってしまう。これじゃ呆れられてしまうと思って『...すみませんっ。』って謝る。すると幸太さんからかけられた言葉は

「謝んなくても伝わったから大丈夫。大丈夫。1人で抱えて辛かったろうにね。でも今日からは1人じゃない。優奈が強くなるまで一緒にいる。」

その一言で私はこの人を信じてみよう。そしてこの人に人生をかけてみよう。そう心で誓った。

「あと、謝られるより感謝される方がいいかな?...ってもうこんな時間だね」

気づくと時計の針が12時をさしていた。あれ?私は何時間外に居たんだろう。数時間でさえも冷え切ってしまった体のことだ この人が来てくれなければ今頃凍え死んでいた かもしれない!

「俺はここに居るからそっちの部屋好きに使っていいよ。家族が泊まりに来た時ようにひとつ多く寝室を用意してるから使って。 沢山泣いたから疲れたでしょ?今日は、早めに寝よっか…おやすみ」

『すみまs...あっ、ありがとうございます おやすみなさい』


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